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プロテインは飲んだ方がいいのか?


栄養相談をする中で
非常に聞かれることが多いのが

「プロテインは飲んだ方がいいですか?」

という質問です。

これに対してのアンサーは

「食事からのたんぱく質量が不足していて、食事で摂ることが難しい場合、プロテインを継続して購入できるお金があれば使ってもいいんじゃない?」と、お伝えしています。

飲んだ方がいいかどうかは
自分に必要かどうかを考えるということです。

その為には


これらを知っておく必要があります。

しかし、なんとなく使用している人が多いと感じるので
今日はこのテーマで書いてみようと思います。

①プロテインとは

直訳するとたんぱく質のことですが、たんぱく質を摂取するサプリメントとしての意味合いで商品化されているものが沢山あります。

プロテイン飲料としての代表的な種類は3つ。
「ホエイ、カゼイン、ソイ」
原材料の違いによって成分や吸収のされ方に違いがあります。
※ここでの説明は割愛

プロテインのメリットはなんといっても手軽さ!
粉末を水で溶かすだけで、たんぱく質が摂れるのですから。
画期的な商品ですよね~

一方で注意すべき点は
・ドーピング
・総合的なコスパがよいか?
という点です。

<ドーピング>
ドーピングはサプリメントを使用するにあたっては避けては通れない点のため、安全で信用のおける商品を選択するように。海外製のものを否定する訳ではありません。ですが、何が含まれているか自身で分からないものを摂取するのは避けていただきたいところです。

<総合的なコスパがよいか?>
プロテインのように人工的に作り出されているものは、栄養素がどの位含まれているか表示されています。ですので、栄養をしっかり摂れた気になりやすいとも言えます。料理したものでも同じように栄養は摂れるのに・・・。
プロテインはその名の通り、たんぱく質が粉末となっているもの。故にたんぱく質しか摂れないという欠点もあります。商品によってはビタミンやミネラルが添加されているので一概には言いきれませんが...
身体作りを考えたときには他の栄養素も勿論必要。
肉や魚を食べる方が「多くの栄養素が摂れて、安く、お腹も満たされる」という風に、総合的にコスパがよくなるケースもあります。
これは、今の食事内容と生活のスタイルによって変わってきます。

②自分が1日に必要なたんぱく質量はどのくらい?

さて、身体の材料となるたんぱく質ですが
どのくらい必要か?

ご存知の方も多いと思いますが
アスリートにおける一般的な量は
体重×1.62g
持久系のアスリートは体重×1.8g

分かりやすく体重の約2倍で計算してみてもいいと思います。

例えば
50kgの人は約100gのたんぱく質が。
90kgの人は約180gのたんぱく質が。
1日に必要ということです。

アスリートは体格が大きい人が多いため、
必要なエネルギーや栄養素も当然多くなります。

③今の食事でどのくらいとれている?

食事記録や写真の提出では、今の食事でどのくらい必要量を満たせているかを確認しています。たんぱく質量について気になる方は、以下の概算をもとにチェックしてみてください。

【たんぱく質概算量】
・肉料理 1人前 20g
・魚料理 1人前 20g
・豆腐  1/3丁 6g
・卵   1個   6g
・納豆  1パック 6g
・牛乳  1杯   6g
・ご飯  1杯(200g)5g

必要量を満たせているケースは少なく、
多くの人は不足しがち…
この不足分を何で埋めていくかを決めていきます。
・食事内容を充実させる
・補食でたんぱく質源となるものをとる
・プロテインを活用する
など選択肢は無数。
今よりも食事でたんぱく質源を増やせる余地がある人(食事の用意が可能で食べきることが可能な場合)は、食事内容を見直すことをオススメします。

④プロテイン1杯に何gのたんぱく質が含まれているのか

食事での不足を補うために、プロテインを使うことにした場合、
プロテイン1杯に何gのたんぱく質が含まれているのか把握した上で
1日の摂取量を決めていきましょう。
飲むタイミングは、たんぱく質が不足しがちなところ。
例えば朝食とか、練習後の補食あたりで摂取することがオススメです。


以上、プロテインの使用を迷っている人は、
不足のたんぱく質量と、食事にかけられる手間や時間、お金等を総合して考えてみてくださいね。


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