【円安と円高はどっちが輸出有利?】マクロ経済学part11
タイトルを見て、自信を持って円安だ!と言えた方も、不安だった方も是非見てください。円安の仕組みが分かっても、輸出がからむとこんがらがりますよね。
さて、これから海外部門を踏まえてマクロ経済学を勉強していきます。ここからはある意味、新章突入みたいなイメージを持ちましょう。
前回はこちらから!
これまでの復習
登場人物は、家計、企業、政府
登場ステージは、財市場、金融市場、生産要素市場
これからは海外を考えていく
海外部門を考慮すると・・・
まず、海外部門を考慮しない自国だけの経済を閉鎖経済といい、海外部門を考慮した経済を開放経済といいます。
海外部門を考慮すると、総需要に影響が出てきます。
閉鎖経済での、総需要は$${Y_d=C+I+G}$$でしたが、開放経済では、海外からの純輸出である$${NX}$$を考えます。
純輸出(net export)とは、輸出から輸入を引いたものです。
$${NX= 輸出 - 輸入}$$みたいな感じです。
海外が需要するものは輸出なのですぐ理解できると思います。輸入を差し引くのは、消費、投資、政府支出を行うのに輸入したものが多少混ざっているので、国内の生産を考えるためだからです。
とにかく、開放経済のもとでの、総需要は$${Y_d=C+I+G+NX}$$です。
円高と円安について
本日の本題です。
円高というのは円の価値が高い
円安というのは円の価値が低い
というものです。決して、値段が高いとかでは無いです。値段が高いから円高だ!というのは間違いです。むしろ逆です。数字は混乱を招くので、数字を使わずに解説しようと思います。
輸出に有利なのはどっちだ
円の価値が高いというのは、円の方がものを沢山買えることです。なので、円高の方が海外のものを買いやすいので輸入が有利なのです。輸入というのは海外のものを買いますよね。
逆も然り、円の価値が低いというのは、円の方がものを沢山買われることです。なので、円安の方が海外のものを買われやすいので輸出が有利なのです。輸出は海外にものを売るんですよね、つまり買われるということです。
ここで、「円の方が」と比較してますが、ドルなどの外国通貨と比較してると思ってください。
この円高と円安で、輸入に有利か輸出に有利かの関係はマクロ経済学でも非常に重要です。理解しておきましょう。
まとめ
海外からの純輸出を含めると、総需要は$${Y_d=C+I+G+NX}$$
円安は輸出有利
円高は輸入有利
次回はこちらから!
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