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北京五輪を楽しく見る!一足早い注目ポイント紹介【⑦フリースタイル編】



気付けば、2月4日に開幕が迫った北京五輪。

スキーやスケートなどウインタースポーツ全15種目が、20日までの15日間にわたって開催されます。また、それに向けて日本代表選出のための選手権大会なども続々と行われています

例えばフィギュアスケートは、五輪以外でも毎年頻繁に大会が開催され、テレビ中継もあるのでどんな選手がいるのかを知っている人も多いでしょう。ですがそれ以外の競技はあまりなじみのない方も多いのでは。

そこで五輪開催前にチェックしておきたい、各競技のルールや注目ポイントを紹介します。今回はスキーの「フリースタイル編」です。
五輪前にいち早く知っておけば五輪も、そして代表決定戦も楽しめること間違いなし!

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フリースタイルの種目とルールは?


一言にフリースタイルといっていますが、実はいろんな競技の総称なんです。北京五輪では以下の種目(男女別とすると計13種目)から構成されます。

①エアリアル、エアリアル混合団体※
②モーグル
③スキークロス
④ハーフパイプ
⑤スロープスタイル
⑥ビッグエア※

(エアリアル混合団体以外は全て男女の種目あり)
※は北京五輪からの新種目


以下、種目ごとに簡単にご紹介していきます。


①エアリアル、エアリアル混合団体

エアリアル(aerial)=空中、の名前の通り、スキーで空中を舞って、宙返りを決める競技です。
テイクオフ姿勢・ジャンプの高さ・空中姿勢・着地のジャッジによる採点に技の難易点をかけた点数と、着地点を合計します。技だけでなく、そして高く飛ぶだけでなく姿勢も重要です。

夏の種目で言えば水泳の飛び込みをイメージするとわかりやすいかと思います。
舞うのはほんの数秒ですし強風にも左右されるため、選手たちの一瞬にかける思いがとても強く、見ている方まで息をのむ競技です。


②モーグル

フリースタイルの中でも一番知名度のある競技ではないでしょうか。
1992年に正式種目に採用されてから日本人選手も毎大会出場しており、メダリストも輩出しています。

斜面にコブと呼ばれる凹凸が並ぶ中をスキーで滑走し、その中でターンの技術、エアーの演技、そして速さの3つで採点します。ちなみに採点配分はそれぞれ60%、20%、20%。一見、エアーの技の華やかさに目を奪われますが、実は滑走部分、つまりいかにコブを乗り越えるか、が大事なんですね。

しかもターンは下半身を使っていかにコブを吸収しているか、や最短コースを通っているか、など細かく採点されます。あくまでスキーである以上は滑走技術に重きが置かれているんですね。

注目度も高い競技ですので、ルールや採点基準などが詳しく載っているサイトをご紹介します。

ちなみにモーグルという名称は、ノルウェー語でコブという意味から来ています。



③スキークロス

簡単に言えばスキー版の障害物競走です。
ジャンプやウェーブ、バンクなどのアイテムが設置されたコースを、複数人で同時に滑って順位を競います

ライン取りや着地の処理などで差が出ますし、複数人で滑るため、誰かが転倒すると他の人も巻き添えになって順位が入れ替わるため、最後まで目の離せない競技です!



④ハーフパイプ

スキーで上半分を切った筒のような斜面(半分の筒=ハーフパイプ)を左右に滑走しながら、斜面を飛び出した時に技を見せる競技です。その技の難易度や完成度、そしてジャンプの高さで競います。

何と言っても華麗なエアトリックの数々が見どころです!



⑤スロープスタイル

2014年のソチ五輪から採用された、比較的新しい種目です。

連続的に設置されたジャンプ台やレール、ボックスなどのアイテムを使用し、トリックを組み合わせて演技を行います。
ジャンプの高さやトリックの難度、完成度などを総合的に評価して採点します。速さを競うものではなく、タイムは考慮されません

①のエアリアルと同様、後ろ向きでも滑れるツインチップスキーと呼ばれるスキー板を使うので、アクロバティックな動きが楽しめます!


⑥ビッグエア

名前の通り、大きな技(エア)に特化した競技。
スノーボードでおなじみですが、北京五輪からスキーの正式種目に加わります。スノーボードとはまた違った技の数々が見られますので、比較してみると面白いと思いますよ!



日本代表が決まるのは?


各種目によって多少の差はありますが、基本は20/21および21/22シーズンのFIS世界選手権とワールドカップの成績上位者が五輪日本代表となります。

「〇位以内の成績を1回以上」「〇位以内の成績を2回以上(2シーズン合計)」など順位は種目によって異なります。
各種目の詳しい選考基準は全日本スキー連盟のサイトに掲載されていますので、チェックして下さい。


五輪出場が期待される注目選手は?


モーグルでは昨季ワールドカップ開幕戦を制した  #堀島行真 選手が、平昌五輪に続いての二大会連続出場の可能性が高いです。


競輪選手との二刀流で話題になった、平昌五輪銅メダリストの #原大智 選手ですが、ここのところ不振が続きワールドカップの登録メンバーから外れていました。
ですが先日好成績を残して追加登録されたことで、北京五輪出場の可能性が復活しています。

今後のワールドカップで8位以内に1回以上入ること、などが代表入りの条件となるため、2022年1月中旬の選考まで、いわば負けられない戦いが続きます。


女子は、15歳で初出場したワールドカップ2位と、かつて上村愛子さんが記録したデビュー戦3位の記録を上回る快挙を達成して話題になった、17才の #川村あんり 選手に注目です。

昨シーズンは全5戦のうち表彰台が3回で、平昌五輪金メダリストのペリーヌ・ラフォン選手に次ぐ総合2位につけるなど、伸び盛り。
これからのワールドカップでの活躍でさらに脚光を浴びそうです。


スキークロス男子では、昨シーズンワールドカップで2位に輝いた実績を持つ #須貝龍 選手が、選考基準を満たしていて代表入り確実です。先日行われた北京五輪のテスト大会でも7位に入り、今後の連戦で上位進出を狙い、北京五輪に挑みます。


まとめ


ハーフパイプやスロープスタイル、スキークロスと、スノーボードとも共通の種目が多いスキーのフリースタイル。
北京五輪からはビッグエアも加わります。スノーボードとの違いを楽しむのもオススメです。

また、上村愛子さんや里谷多英さん、そして原大智選手など、五輪に出場した著名人も多いモーグルは今回も注目選手も多く、五輪をきっかけにさらに盛り上がりそうです。

ただ、どの競技もまだまだ選考レースの真っただ中。
1月にかけて行われるワールドカップの日程は、ぜひスポカレでチェックしてください!


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