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その『やりたいことやるべきことやれること』は誰のものなのか【実践!スポーツビジネス道場#08】

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ポッドキャスト番組「実践!スポーツビジネス道場」の文字起こし記事です。
「実践!スポーツビジネス道場」は一般社団法人スポーツビジネスアカデミ(SBA)の公式オンラインサロン「THE BASE」が毎週木曜日に配信しているポッドキャスト番組です。
スポーツビジネス界で奮闘する若手ビジネスパーソン、酒井翼さん(東京都社会人リーグ2部所属のサッカークラブ「TOKYO.CITY.FC」でスポンサー営業を担当)が日ごろの業務での葛藤や悩み、アイディアをスポーツビジネス界の第一線で活躍し、SBA代表理事を務める荒木重雄さんに壁打ちし、成長していく様子をお届けしています。


酒井)TOKYO.CITY.FCの酒井翼です前回は人の巻き込み肩に関して荒木さんからアドバイスをいただきましたが今回はキャリア形成に関してご相談をさせていただければと思っています。
具体的には「やりたいこと・やるべきこと・やれること」この3つの最もバランスの取れたところを仕事にするのが転職という風に言われている中でそれぞれをどう折り合いをつけて仕事するのか、また目の前の仕事をする中で自分の能力をどういう風に高めていくのかという点に関してです。
現在はスポンサーシップで法人営業を担当させていただいてるんですけれども、自分の一番やりたいことあるいは適正で得意な事に関しては法人営業よりも特にマーケティングの部分なのかなという風に思っています。
なぜなら自分自身に興味がある所として、どうやったら多くの人が反応するのかとか、どうやったら人が動いていくのかとかを考えながらいろんな企画などを考えていくのが一番没頭できるからです。
ただ一方で現状のこのTOKYO.CITY.FCという組織の中で自分の今一番やるべき事に関しては、直近のキャッシュを作ってその自分自身の給料だったり、あるいは強化にあてる予算を生み出すことが一番大事だと思っているので納得しています。そこの将来的なキャリア形成も含めて自分のやりたいことやれることにどうつなげていくかも含めていかに今の自分の仕事にこう納得感を持ちながら仕事しつつ自分自身が成長していくために今のこの環境に対してどう向き合っていくべきなのかというところに関してアドバイスをいただければなと思っています。

荒木)なるほど。つまり今は簡単に言うとマーケティングの仕事がしたいけど、やるべきことは足元の資金を作らないといけないからほんとはそこのスペシャリストになりたいわけじゃないけどスポンサーシップセールスをやって悩んでいるといった感じですか?

酒井)そうですね。

荒木)今の話聞いてて多分そのやりたいこととかやるべきことやれることの三つで判断した時に会社レベルでも、経営陣が考えている会社としての「やりたいこと・やるべきこと・やれること」」ってあるんだよね。会社として経営者の一人として「やりたいこと・やるべきこと・やれること」があって、もう一つは個人として「やりたいこと・やるべきこと・やれること」っていう視点もある。それが今の話を聞いてると会社と個人の視点が混在してるなーって感じがした。つまりやりたいことは個人の話をしていて、やるべき事っていうのは自分の給料の為とは言え、会社の視点で判断しているってことだよね。普通の会社であれば会社・経営者の考えている事をブレイクダウンをして咀嚼しながら実行していくわけだけども。
翼の立場としては会社としての3点を整理すべき。今人数も少ないし、翼も経営陣の一人だと思うので。そうなった時にTOKYO.CITY.FCとしての「やりたいこと・やるべきこと・やれること」の3つって会社として考えたことある?

酒井)あまり考えたことないかもしれないですね。もちろん2020年の会社としての目標というところはあるのでそれはやるべき事でしかないのかな…。

荒木)でも当然どんな会社でもあると思うんだよ。すべての経営者は自分の会社でやりたいこと、ミッション的なこと。あとうちの会社でやるべきことやれることはどういうことだという。「やりたいこと・やるべきこと・やれること」を常に考えながら会社の経営を考えているわけだよね。おそらくあまり意識したことないとは言いつつも頭の中ではそれをやっぱりなんとなく感じているんだと思うんだよね、翼もね。

酒井)そうですね。やりたいことっていうのはビジョンっていうことですよね。

荒木)そうだね。やりたいことはビジョンに近くて、やるべきことはミッションに近くて、やれることはケイパビリティ、つまり現在のTOKYO.CITY.FCでできること(得意とする組織的能力)。
そしてTOKYO.CITY.FCでやりたいことが実現できるのか、実現できないならどうしたらいいのか。それは前回話した人を巻き込むことかもしれないし、自分だけではできないけど人を巻き込めばできることかもしれないし、そういうことも含めて考えるのが経営陣だよね。そこに対してそれぞれの実際に動く人間がそれを命を受けた後に自分のキャリアの中で「やりたいこと・やるべきこと・やれること」に落とし込みながら会社に貢献する。
ちなみにうちの会社(SPOLABo)では、2つの貢献と1つの成長を軸にしている。まずはクライアントに対してどう貢献できるか、2つ目は自分の会社に対してどう貢献できるのか、そして自分が成長できるのか。このやっぱり3つがその「やりたいことやるべきことやれること」に掛け合わされると思うんだけど、なんだかんだ本当の意味でやりたいことをやろうとしたらさ、それは会社でなく自分でやったほうがいいよね。会社という組織でやっている以上は会社の「やりたいこと・やるべきこと・やれること」を意識しないと会社の一員としてはダメだと思う。 そこはしっかり理解した上で、クライアントへの貢献と、会社への貢献と、自分自身の成長っていうものを掛け合わせながら物を考えることが大事って俺は常々思っている。

≪第8話 終わり≫

■登場人物
➤荒木 重雄 Shigeo ARAKI

一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)代表理事。
株式会社SPOLABo、株式会社スポカレ代表取締役。2005年に千葉ロッテ球団の執行役員・事業本部長、パシフィックリーグマーケティングの取締役執行役員を歴任。日本サッカー協会(JFA)の広報委員をはじめ、官公庁のスポーツ関連プロジェクトなどにも多数参画。
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➤酒井 翼 Tsubasa SAKAI
J1から数えて8部に相当する、東京都社会人リーグ2部に所属するサッカークラブ「TOKYO CITY F.C.」にてスポンサー営業などを担当。
スポーツクラブで働きながら、1000万円プレイヤーになることを目指し、日々奮闘中。
TOKYO CITY F.C. 公式サイトはコチラ

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日米英に拠点を置き、スポーツビジネス界の第一線で活躍する理事4人が世界の最新スポーツビジネストピックスを発信する「理事会」や、スポーツビジネスの各専門分野に長けたゲストをお招きし、担当理事とのトークディスカッションをお届けする「サロン」など、スポビズパーソン注目のコンテンツを定期的に発信しています。昨今のコロナ禍を経て、オンラインでのコンテンツを強化し、直近のサロンはほぼアーカイブにて配信中!(いつでも何度でもご視聴可能!)
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