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理念やビジョンの共感で同じ船に乗る仲間を増やせ!【実践!スポーツビジネス道場#07】

←第6話

ポッドキャスト番組「実践!スポーツビジネス道場」の文字起こし記事です。
「実践!スポーツビジネス道場」は一般社団法人スポーツビジネスアカデミ(SBA)の公式オンラインサロン「THE BASE」が毎週木曜日に配信しているポッドキャスト番組です。
スポーツビジネス界で奮闘する若手ビジネスパーソン、酒井翼さん(東京都社会人リーグ2部所属のサッカークラブ「TOKYO.CITY.FC」でスポンサー営業を担当)が日ごろの業務での葛藤や悩み、アイディアをスポーツビジネス界の第一線で活躍し、SBA代表理事を務める荒木重雄さんに壁打ちし、成長していく様子をお届けしています。


酒井)リーダーシップの取り方っていろいろあると思うんですけどちなみに荒木さんはタイプとしてはどういうリーダーを意識されているんですか?

荒木)そうね。俺も根っこは外資系のマネジメントスタイルで20年間くらい鍛えられたので、基本的には成果主義。成果主義ってとても分かりやすくて、成果を上げるか否かじゃん。成果を上げるために絶対妥協はできないよね。成果を上げることが目的だから、成果を上げるためにどういうスタンスで臨んで、意思決定をするときの評価軸が成果をあげるために一番いい意思決定をしないといけない合理性を求めているので根っこはそこにあるんだよね。
俺はどっちかというと個人プレーというよりチームプレーが好きで、チームで成し遂げたいという気持ちが強いから、ここは俺の悪いところかもしれないけど、全員がそういう思いを持って同じ方向にまとまっていきたいと言う気持ちを強要しているところはあるのかもしれない。

酒井)SPOLABoの10個の価値観がそこにつながってくるんですね。

荒木)まさに。それはあるなあ。スポラボの規模感にしたら大企業の真似をしてても絶対に勝てないわけで、その時に少なくとも勝てるとしたら一致団結をしたユナイテッドな状態の全体の社員の比率で言ったら大企業に勝てる可能性は十分にある。組織力を高めることによって力になると思うし、そのあたりで個人的に勉強している時に影響を受けたもので、米ジャックウェルチの4つのリメンションに分かれているマトリクスがあって。右側が理念やビジョンの共有ができている人、逆サイドができてない人、つまり同じ船に乗れていない人。マトリクスの縦軸の上が成果をあげている人、下があげていない人。つまり理念を共有して成果を上げている人は二重丸だよね。理念を共有しているけど成果を上げていない人、それと理念を共有していないけど成果を上げている人、これは会社からしたら後者に対して「まあいいか」となりがちじゃん。これを小さい会社でやったら一瞬にして組織がバラバラになるんだよ。大企業はまあアリなんだけど、ウェルチさんはそれを認めていないんだよ。2番目のプライオリティは理念共有型の成果を上げていない人。この人は同じ方向を向いて同じ船に乗っているわけだからあとは頑張ればいいだけ。あるいはサポートしてあげて成果を出せれば上に引きあがるんだよね。だけどビジョンの共有ができてなくて成果を上げている人は、一番変わりづらいんだよね。なぜなら成果を出してしまっているから。そうすると成果を出していない人に対する悪影響を与える可能性もある。

酒井)なるほど。俺は成果出しているからどんなことしてもいいだろうってことになる。

荒木)そうそう、理念ビジョン共有型の成果を出せていない人はそっちについて行ってしまうこともある。組織は常にそういう問題が起きている。やっぱりベンチャーや小さい会社は一人のミッションがでかいからそういうグループがいればいるほど組織は機能しなくなる。まずもってそこを大事にすることが重要だと思う。それって中の人間だけじゃなくて周りのパートナーとかも同じだと思っていて、もっと言うとスポンサーシップも同じだと思っていて、よく言うスポーツってクラブのビジョンや理念がすごく大事。なぜなら普通の会社なら自分の会社や社員に共有するだけの話しだけど、スポーツのスポンサーシップやファンはクラブのビジョンに共感を覚えてスポンサーシップしてくれてる。言い方変えると理念・ビジョンそのものがTOKYO.CITY.FCにとっての商品になる。それを買ってくれているわけだから。
理念ビジョンを買っていただいているんだとしたら、理念、ビジョンに逆らっている人が社内にいたとしたらとてもお客さんに失礼なこと。

酒井)そうですね

荒木)ということはリーダーとして何をしないといけないかというと理念、ビジョンをものすごく大事にして自分が体現してブラさない軸を作ることだと思う。そこさえ軸ができれば下手な気の使いとか…。いや、人間的に気を遣ったりとか配慮は絶対にやったほうがいけど、そうじゃなく合理性の無い物に対して、あの人怒りっぽいとかで変な気を使って自分の思いをずらしてまで変えてしまうと本圧転倒というか寄ってくるものも寄ってこなくなっちゃう。個々の切り分けは難しいかもしれないけどとても重要なとこだと思う。

酒井)そこのビジョン・理念ですね。そこを自分自身がどれだけ体現していけるかその中でブレずにリーダーシップを取ることに対して覚悟を持ったら自分の意思を表明し、付いてくる人を巻き込んで協同して成果を上げていくというところが大事というとですね。

荒木)そこが握れると仲間はむしろ気を使われたくない領域になる。

酒井)共感して一緒にやってるのに何もお願いされないということなるよね。

荒木)そうだね、逆に働いちゃうよね。


≪第7話 終わり≫

■登場人物
➤荒木 重雄 Shigeo ARAKI

一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)代表理事。
株式会社SPOLABo、株式会社スポカレ代表取締役。2005年に千葉ロッテ球団の執行役員・事業本部長、パシフィックリーグマーケティングの取締役執行役員を歴任。日本サッカー協会(JFA)の広報委員をはじめ、官公庁のスポーツ関連プロジェクトなどにも多数参画。
SBAオンラインサロン「THE BASE」公式サイトはコチラ

➤酒井 翼 Tsubasa SAKAI
J1から数えて8部に相当する、東京都社会人リーグ2部に所属するサッカークラブ「TOKYO CITY F.C.」にてスポンサー営業などを担当。
スポーツクラブで働きながら、1000万円プレイヤーになることを目指し、日々奮闘中。
TOKYO CITY F.C. 公式サイトはコチラ

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日米英に拠点を置き、スポーツビジネス界の第一線で活躍する理事4人が世界の最新スポーツビジネストピックスを発信する「理事会」や、スポーツビジネスの各専門分野に長けたゲストをお招きし、担当理事とのトークディスカッションをお届けする「サロン」など、スポビズパーソン注目のコンテンツを定期的に発信しています。昨今のコロナ禍を経て、オンラインでのコンテンツを強化し、直近のサロンはほぼアーカイブにて配信中!(いつでも何度でもご視聴可能!)
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