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プロスポーツ経営における個別の管理会計の必要性:会計士委託の限界

とあるプロスポーツ経営者が、「ウチは全ての会計業務を会計士に任せているから、個別の管理会計は不要なんだ」と仰っていました。

確かに効率の面からすると、その考え方は間違いないように聞こえますが、、しかし会計士によっては業界の特性や経営上の課題を十分に理解していない可能性があります。

1. 経営の独自性への対応

プロスポーツ経営は他の産業とは異なる独自の特性を持っています。

競技成績やファンエンゲージメントなど、プロスポーツ独特の要素を考慮しながら経営を行うためには、個別の管理会計が必要です。

会計士は一般的な会計業務には精通していても、プロスポーツ経営の特殊性について深い洞察を持っているとは限りません。

2. 戦略的な意思決定のための情報提供

個別の管理会計は、経営者が戦略的な意思決定を行うための情報を提供します。

競技施設の改修や新たなプロジェクトの投資など、重要な意思決定には、詳細な分析と将来の見通しが必要です。

会計士が提供する財務会計情報だけでは、このような戦略的な視点を提供するのは難しい場合があります。

3. リアルタイムな情報の必要性

プロスポーツ経営では、リアルタイムでの情報提供が重要です。

試合結果やファンの反応など、急速に変動する状況に対応するためには、経営者が即座に情報を得ることが必要です。

個別の管理会計は、このようなリアルタイムな情報提供を可能にし、迅速な意思決定を支援します。

4. ファンエンゲージメントの最大化

プロスポーツ経営では、ファンエンゲージメントが重要な要素です。

チケット販売やマーケティング施策など、ファンとの関わりが直接的な収益に繋がる場面が多々あります。

個別の管理会計は、ファンの需要や嗜好に関する情報を経営者に提供し、ファンエンゲージメントの最大化を支援します。

結論:

プロスポーツ経営者が全ての会計業務を会計士に委託することで個別の管理会計が不要だとするのは誤解です。

プロスポーツ経営は他の産業とは異なる独自の特性を持っており、個別の管理会計が経営上の重要な役割を果たします。

会計士による一般的な会計業務の委託と合わせて、経営者自身が個別の管理会計の重要性を理解し、経営に活かすことが必要です。

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担当:潤間

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