見出し画像

本屋の児童書コーナーでずるずる引きずり出された記憶を、そのまま書き綴ってみる。


昨日本屋をぐるぐるまわっているとき、久しぶりに児童書コーナーに迷い込んだ。そこの風景を見ていると、懐かしすぎて涙が出そうに。我が青春の青い鳥文庫、岩波少年文庫、福音館文庫、偕成社文庫……。その背表紙のうつくしさったら! 棚にぎっちりと並んでいるのを見るだけで、ため息が出そうでした(出てたかも)。

思い出深い出版社が割とお堅めなのは、おそらく祖父母の趣味。特に古い名作はずいぶんと贈ってもらった記憶。『長靴下のピッピ』、『少女ポリアンナ』、『若草物語』、『大草原の小さな家』シリーズ、『ムーミン』シリーズに『くまのプーさん』……。むずかしくて挫折したのも多かったけれどね。

スティーヴンソンの『宝島』は2回チャレンジして2回とも同じところで先に進めなくなった。『レ・ミゼラブル』や『巌窟王』は読めたのかなぁ。覚えてないな。『十五少年漂流記』も持っていたような……。中学のときにもらった『風と共に去りぬ』の全巻セットは、結局1巻すら読み切れなかった(笑)。

日本人作家なら、芥川龍之介はおもしろかったなぁ。『蜘蛛の糸・杜子春』。でも他は記憶がない。大人になってから谷崎潤一郎が好きになって、全集を何冊か読んだ。あと、誕生日が一緒の太宰治も。あぁ、つい最近のことになるけれど、昨年の誕生日に祖母から森鴎外の本たくさんもらった。完全に部屋の隅に積まれてしまっているけれど(笑)。まずはページを開かなきゃ。高校の教科書に載っていたけれど、あの頃はまったく読めなかったんだ、あれ、『舞姫』。


教科書に載っていたシリーズでいくと、高校の頃に習った『山月記』はおもしろかった。でも、あれは先生の解説がなかったら理解できていなかったと思う。李徴はなぜ虎になったのか? 当時の国語の先生、大好きだったな。他に思い出深いものといえば、吉本ばななの『みどりのゆび』とか鷺沢萠の『指』とか。詩だと、谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』をやった。あれは小学校の頃に合唱団で歌ったから、久しぶりに再会できてうれしかった。ネリリ キルル ハララ。

小学校で習った、江國香織の『デューク』も印象的。あと、5セント玉?の話もおもしろかったけれど、あれってなんていう作品だったんだろう。「どんぴしゃり お願いが叶った」ってやつ。あれ、中学の記憶はごっそりないね? いや、なんか竜の話と(イラストだけ覚えている。筆っぽいタッチの)、『クジラの飲み水』 は覚えている。


いま思うと、国語の教科書って宝物みたいだったんだなぁ。皆さんはどんなお話が記憶にありますか? 同世代だと使ってた教科書が同じだから、きっと語れること多しでしょう。

本屋の児童書コーナーから話はじまったのに、全然関係なくなっちゃったよ!(CV:ハライチ・澤部さん) お気に入りの児童書があれば、それもぜひ教えてくださいな。


最後まで読んでくれて、ありがとうございます!