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「自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミング」を読んで

数年前に読んだ「ブレイン・プログラミング」を読み直してみました。

「ブレイン・プログラミング」
ブレインは「脳」
プログラミングとは「コンピュータに指示を出す」こと

どれだけ高機能なコンピュータでも、動かすためには何を目的に何をしたいのかを、コンピュータに伝える必要があります。 そのために必要な「指示」がプログラミングなのです。

プログラミングとは?

つまり、「ブレイン・プログラミング」とは、
脳という高機能なコンピューターに指示を出すこととなります。

実は、原タイトルである英語タイトル 『THE ANSWER』
”The Answer: How to take charge of your life & become the person you want to be” 
直訳すると、
”答え:自分の人生に責任を持って、自分がなりたい人になる方法”

原タイトルを日本タイトルに変更するとき、どのような編集者さんの思いがあったのかとっても興味深いです。

「ブレイン・プログラミング」という観点から本を紐解いていこうと思います。

脳には自分でプログラミングできるシステムがあり、脳をプログラミングしなおす(脳の設定を変える)方法を知り、うまく操作すれば、人生は驚くほど思いどおりになる。


脳科学を知り、使っていく。

RAS:Reticular Activating System(網様体賦活系)とは

様々な生命活動に関与して、その他にも外部からの情報を仕分けして脳へ届ける作業を行っています。

人は感覚器である目、耳、舌、皮膚などから外部の情報を受け取ります。受け取った情報は脊髄を通って RAS へと送られ、RAS は送られてきた情報をフィルターに掛けて必要のない情報を削除し、必要な情報のみを脳に送ります。つまり、脳は RAS によって選別された情報をもとに考えたり、感じたりしているのです。

脳は毎秒4億ビット(1ビットはコンピュータが扱うデータの最小単位)もの情報を処理しているが、そのうち意識的に処理される情報は、わずか2000ビットである。残りの情報は意識にものぼらない。
 つまり、脳に毎日送られる情報のうち、99.9999パーセントはあなたの知らないうちに処理され、消えている。なぜなら、そうでもしなければ、日々を平穏無事に過ごすことなどできないからだ。

RAS による情報仕分けの基準

RAS にとって優先順位の高い情報とは、既に知っていること、信じていること、興味があること、重要だと思っていることなどです。つまり、自分の信念や思考がまずあって、それに合う情報を RAS が選別しているのです。

RASは、私たちが信じること、考えることだけに注意を集中し、信じると決めた道へ向かうための情報だけを集めて、それ以外の情報はすべて排除する。

RAS をプログラミングし直す

RAS をプログラミングし直すことで、脳が受け取る情報を変えることができることを意味します。
つまり、自分の望みを明確にし RAS における優先順位を上げることで、望みを現実化させるための情報が受け取りやすくなるということです。

自分の望みをはっきりさせ、具現化する

自分の望みをはっきりする

「あなたは、人生で心から望んでいることはなんですか?」
これに答えられない人がほとんどかもしれません。
自分が何を望んでいるかわからないまま、闇雲に進んで探し求めている人。望みがわからなくて、立ち止まってしまっている人。
目の前に見えるものばかりに気を取られて、自分の本当の望みを自分に問おうしていません。

まずは、自分の望む目的地を設定しましょう!
目的地を設定するとGPS機能のように、目的地への道筋を自動で示してくれます。
そのためのコツは、より明確な目的地を脳に指示してあげることです。

例えば、誰かと待ち合わせするときに、「渋谷駅に集合ね!」と言われた場合、おそらく出会うことは難しいでしょう。
「○日の○時に、渋谷のハチ公前に集合ね!」となるとほぼ出会うことができます。

それと同じで、目的地に到達する道筋は脳が自動的にやってくれますが、目的地の期限や詳細の場所は、明確に指示して決めてあげることが大事です。

そして、肝心なのは、どうすれば叶うかは考えないことです。
人間は、※1自己防衛のためのネガティブバイアスにより、プラスよりマイナスに引っ張られやすく(特に日本人の8割が心配になりやすい遺伝子を持っている)、過去の記憶データに引っ張られて出来ない理由を考える言い訳の天才なので、目的地を決めるだけで、どうすれば叶うかは考えないことです。
目標、目的地だけを心に強く決めれば、考えなくても、優秀な脳のRAS機能が答えをすぐに見つけてくれます。

自分の人生に責任を取る

「あなたが選んできたものが、あなたの今の状況(人生)を作っていて、全部あなたの責任です」
という言葉を素直に受け入れることはできますか?

家族のせい、周りの人のせい、景気のせい、環境のせい、政治のせい・・・あげればキリがないほど外部の責任にすることはいくらでもできます。
ただ外部に責任をおしつけたままでは、ずっと外部に影響されたままで、本当にそれは、「自分の人生」と言えるでしょうか。

自分の人生に責任を取る覚悟を決めること
取り巻く環境がいくら悪くとも、自分自身で人生の舵を握ることで、生み出す環境は大きく変わります。
自分の人生の望む目的地を決めて、舵をしっかり握ることで、前に進むことができます。
同じ場所に留まってしまって、見えるものが固定化してしまっていたとしても、前に進めば見える景色が変わります。

環境が変わることで、アフォーダンス(affordance)が働き、次に進む方向性を教えてくれます。

アフォーダンスとは、「与える・提供する」という意味を持つ「afford」を元にした造語であり、「人や動物と物や環境との間に存在する関係性」を示す認知心理学における概念です。
「情報は環境に存在し、人や動物はそこから意味や価値を見いだす」という概念になります。

アフォーダンスとは?

自分を信じて、自分も目標が達成されると信じ切る
人生であなたに取り巻くものに変わって欲しいなら、あなた自身が変わることです。そして、変える力が自分にはあることを知ってください。

取り巻く環境もあなた自身が前に進めば、そこから意識的にも、物理的にも離れることになり、過去になります。
同じ場所に留まっていながら、外部の責任にして不平不満を言って自分自身を下げるばかりか、周りにマイナスのエネルギーにより影響を与えてしまっていることに気付いてください。

外部の責任にせず、自分の人生の主役となり、目的地を定めて自分自身を前に進ませてください。
そうすることで、取り巻く環境(過去)も生み出す環境(未来)も一緒に変わってきます。
自分の人生は自分だけのものです。
自分を信じて、自分には力があると言い聞かせてください。
自分の発する言葉、エネルギーを高くプラスにしていってください。

数のゲームを楽しむ

人生のどんな出来事にも「数字のセット」がある。
人が人生で手がけることは、どんなことも「数字」の原理、法則、確率に支配されています。

数字を味方につけることで、より成功確率があげることができ、諦めずに取り組むことができ、次に飛び込むときの勇気をくれる存在にもなります。

数字マジックを紐解く
①何回挑戦すれば、そのうち何回成功するか?を知る。
多くの人が数回の挑戦で諦めてしまうが、その確率を知ることできれば、諦めずにやり続けることができます。
成功している人は、膨大な数を挑戦しており、ある一定の独自の数字の確率を知っています。だから、どんな失敗が続いても、やり続けることができます。
(ある実験で質を求められたグループと量を求められたグループの結果は、量を求められたグループの方が質も高かったという。)

②自分がどのパーセンテージに入るか選ぶことができる。
成功確率は4%です。
となったとき、96%の失敗に引っ張られるが、自分が4%に入ることもできます。
ただ、祈るのではなく、4%の成功した人がどうして成功したか紐解くことで自分も4%に入る確率をあげることができます。

③時間を数字マジックで捉え直す。
何かの締め切りに「あと1時間」と言われるのと「あと60分」と言われるのでは大きく違います。
さらに「3,600秒」と言われると、余裕で間に、できる気がしてきます。
脳に「余白をつること」、「出来るかも」をつくることができます。

まとめ

まずは、やってみて実践していくことです。
自分の本当に望むことをあげていき、そんなの無理かなって思うことでも、制限をつけずに、自分の望むことをあげていきます。

そして、そこにしっかりエネルギーを向けてあげることで、グーグル検索のように、それに必要は情報が入ってきますし、実は、必要な情報や人やモノは、すでに自分の周りにあったことに気付くことになります。

脳の機能を知り、使いこなして、いつでも脳のプログラミングをしなおして、自分の人生をアップデートしていきましょう。

そうすることで、自動的に夢がかなっていきます。
自分の人生で実践して実感してみてください!


※1引用
私達には生き延びていくための防衛本能が備わっているので、脳は基本的には変化を嫌います。そして「変わりたい」と思った時、コンフォートゾーン(安心領域)から出ることに恐怖や不安を感じさせてブレーキをかけ「3D 言葉(でも・だって・どうせ)」を持ち出して「今のままでもしょうがない」と納得できるような、変わらないことを正当化できるような理由を探し始めます。
つまり、脳は生存本能に直結した「新しいことは回避したい」という防衛本能を働かせて「変わらせない理由探し」をしてしまうのです。でも、遂げられなかった自分の本当の思いは、解消されるまで心の中でくすぶり続けます。



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