【スプラ3】 第4回フェスのデータからナワバリのブキの強さを数値化する
こんにちはー! Splatoon 統計課 @splatoon_stat です。
以前Xマッチの戦績データを用いてガチルールにおけるブキの強さを数値化を試みてみました。
上記の記事の手法は「ブキ使用率」と「ブキ使用者の平均Xパワー」を用いますが、Xパワーをフェスパワーに置き換えればナワバリにおいても同様に算出することができます。
そこで今回は先日行われた第4回フェスのフェスマッチ(チャレンジ)の戦績データを用いてナワバリにおけるブキの強さを数値化してみたいと思います。 算出方法は上記の記事の通りなので、今回のデータでの可視化の結果を中心に記載します。
データの収集方法
戦績データは例によって stat.ink に投稿されたバトルの統計情報をダウンロードして使用させていただきます。
記事内のグラフ等はすべて下記条件の戦績を使用して作成します。
期間: 2023/2/11 ~ 2023/2/13
対象バトル: フェスマッチ(チャレンジ)
ゲームバージョン: v2.1.1
収集したバトル数は9,017戦です。
使用したデータは stat.ink の統計情報ダウンロードページからダウンロードできます。 stat.ink および関連ツール開発者に大感謝🙏
Directory Index of /splatoon-3/battle-results-csv
なおデータの偏りを抑制するため投稿者の使用ブキ等の情報は統計から除外しています。 またブキ使用者の平均フェスパワーの算出にあたり投稿者のバトル時のフェスパワーと参加プレイヤーのフェスパワーは等しいと仮定します。
収集したデータの傾向
使用するデータにおける stat.ink ユーザーのフェスパワーの分布(バトル数ベース・ユーザーの重複あり)は以下の通りです。
なお、フェスパワー計測中などでフェスパワーを取得できないバトルが1,709戦あります。 これらはブキ使用率の算出には勘定しますが、ブキ使用者の平均フェスパワーの算出には勘定しないこととします。
※ あくまで stat.ink 投稿者のフェスパワー分布であり、フェスマッチ(チャレンジ)プレイヤー全体の分布とは大きく異る可能性がある点にはご注意ください。
使用するデータを確認する
算出に使用する各種データを可視化して確認します。
ブキ使用率
以下はブキ使用率のグラフです。
誤差は最大±0.2%程度です(信頼係数: 0.95)。
ブキ使用者のフェスパワー分布
以下はブキ使用者のフェスパワーの分布を示すバイオリンプロットです。 バイオリンプロットにあまり馴染みのない方もいらっしゃると思うので簡単に説明すると、データの大まかな分布を把握するのに使うプロットで、幅が広いところほどデータが密集していることを意味します。 また白丸は中央値、その周りの黒い太線は第1四分位数(25 percentile)から第3四分位数(75 percentile)の区間を示します。
平均フェスパワーが高い順で並べています。
ブキ使用者の平均フェスパワー
以下はブキ使用者の平均フェスパワーです。 使用率が低いブキほど信頼区間が広くなります。
ブキ使用率と平均フェスパワーの散布図
以下は標準化後の使用率と平均フェスパワーの散布図です。
ブキ偏差値
以下はブキの強さを偏差値化した結果です。
注意点
ここで出しているブキ偏差値とは「ブキを使いこなした場合の強さ」の側面が強いと思われます。 ブキの相性や練度には個人差があるため、偏差値の高いブキを持てば誰でも実力を発揮できる(または偏差値の低いブキを持つと実力を発揮できない)ということを意味しません。
またブキの強さ以外のノイズ的な要素も多分に含まれている可能性がある点やパラメータの設定次第で多少の順位変動も発生し得るため、細かい順位に着目するというよりかは大まかなブキの強さを表していると思って見ていただくほうが良いと思います。 特に使用率が低いブキほどデータが少なく精度が悪くなるため、データを増やすと偏差値が大きく変わる可能性も高くなります。 したがって「R-PEN/5H よりもカーボンローラーの方が弱い」などの議論ができるような精度はまったくないと思っていただけると助かります。
まとめ
第4回フェスのフェスマッチ(チャレンジ)の戦績データを基にナワバリにおけるブキの強さを偏差値として数値化してみました。 是非ブキ選びの参考などに活用してみてください!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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