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「エスパルスが新しい国立で見せたものは、あきらめない気持ちと次への想い」

J1リーグ
清水エスパルス vs 横浜Fマリノス 
2022年7月2日 @国立競技場


清水エスパルスにとって、30周年を記念して新しい国立競技場で主催試合を開催することは、スタッフを含めて今年一番と言ってもよいぐらいのミッションだった。そのためにも勝利は必要だったはず。その瞬間を観ようと、朝から静岡駅には、都内に向かうサポーターがオレンジ色のウェアを身にまとって新幹線に乗り込んでいった。その結果、静岡県だけでなく関東近辺からもこの試合に駆け付け、横浜F・マリノスのサポーターを含めて56131人もの観客が集まり、エスパルスのホームゲームとしては最大の観客数となった。
キックオフ前には花火も上がるなど、場内はボルテージが上がる中、選手入場が始まる。初の国立でオレンジ色に染まったスタンドを見て、選手はもちろん、サポーターも勇気づけられた風景だった。

選手入場時 エスパルスサポーター


試合は、首位マリノスの前線からのプレスで、前半10分に失点するものの、その3分後、FW9チアゴ・サンタナのスルーバスからFW17神谷優太が落ち着いてサイドネットに決めて、同点。
チアゴのマリノスのお株を奪うチェイスが効いたゴールだった。
その後エスパルスは、左からのクロスに右からMF7片山瑛一がヘディングシュートを見せるなど、チャンスを作ったものの、アディショナルタイムに失点してしまう。
 エスパルスは後半2分、神谷が左サイドを駆け抜けてクロスをあげると、ディフェンターに当たったボールは中央に待ち構えたチアゴへ。再び同点に追いつく。スタジアムのエスパルスサポーターが、盛り上がる。
しかし4分、ボランチのMF8宮本航汰がボールをキープ出来ずにマリノスに奪われてショートカウンター。FW9レオ・セアラのミドルで勝ち越されると、その3分後にもマリノスの右サイドの細かいパス回しから、真ん中走り込んだレオ・セアラに、またもや決められる。43分マリノスは、フリーキックのこぼれ球から、ゴールエリア内でFW23仲川から中央のFW17宮市へ。素早いパス回しでダメ押しのゴール。
走り込んだ選手にしっかりとパスが出るマリノスの攻撃力は、エスパルスじゃなくても失点していたと思われるような素晴らしいゴールだった。
一方エスパルスは、ラストプレーで片山が相手と競りながらも押し込んでゴールを決めたのが、この試合最後の意地だった。
 エスパルスにとって記念すべき試合にしたかった国立でのゲームは、3対5という得点以上に攻撃力の違いが現れ、マリノスにJリーグ通算500勝という記念すべき試合をプレゼントする形となったしまった。


ただ試合後エスパルスの選手は、またこの国立で試合して、今度は勝ちたいと発言していた。
サポーターも、次は天皇杯やルヴァンカップのファイナルで、この聖地をオレンジ色に染めたいと思ったはずだ。優勝は多く出来ななかったけど、シルバーコレクターと言われていたような強いエスパルスへの成長を早く見たい。


試合後 選手挨拶


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