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メキシコ コロナ禍の観光関連の現状まとめ⑳

1月21日、メキシコ連邦政府は、全国の信号情報(新感染症危険情報)を以下のとおり更新しました。
適用期間は基本的に2022年1月24日〜2月6日となります。

・「赤色」(1州):*0州から1州増
病床65%以上が埋まっており、2週間感染者数が増加傾向。公共機関、学校など閉鎖。健康上のリスクを持つ人は外出不可
アグアスカリエンテス州

・「橙色」(9州): *3州から6州増
病床65%以下が埋まっており、2週間感染者数が減少傾向。公共機関、学校など一部解除。健康上のリスクを持つ人も外出可
バハカリフォルニア州、南バハカリフォルニア州、チワワ州、コアウイラ州、ドゥランゴ州、ヌエボレオン州、キンタナ・ロー州、ソノラ州、サカテカス州

・「黄色」(10州): *10州を維持
2週間の入院者数、感染者数が減少。公共機関、学校など一部例外を除き、商業施設は収容人数の50-75%で営業可
メキシコ市、メキシコ州、グアナフアト州、ハリスコ州、モレロス州、
ケレタロ州、サンルイス・ポトシ州、シナロア州、タマウリパス州、ユカタン州

・「緑色」(12州):*19州から7州減
基礎的な衛生防疫措置を講じれば、特段の制約なし
カンペチェ州、チアパス州、コリマ州、ゲレロ州、イダルゴ州、ミチョアカン州、ナヤリット州、オアハカ州、プエブラ州、タバスコ州、トラスカラ州、ベラクルス州

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新型コロナウイルス感染症発生状況(1月22日午前11時現在)は次のとおりです。

メキシコ全土  (人口: 1億2891万人 世界10位)
(1)累計症例数: 4,595,589名 
(2)累計死亡者数:302,721名

その他

・メキシコは感染再拡大(こちらでは第4波となります)しつつあり、警戒
 レベル更新も前回に比べて赤1州アグアスカリエンテス州の他、オレンジ
 が北部8州+キンタナ・ロー州と増えました。
・欧米諸国の感染再拡大の影響が時間差で来ている状況。何よりアグアスカ
 リエンテス州は日系企業が多い州ということもあり、現地の駐在員家族が
 心配されます。
・現在メキシコでは乗務員、関係者の感染および濃厚接触が原因によるフラ
 イト・キャンセルが相次いでおり、消費者保護局から「自分の意思でな
 い」運休や遅延による返金手続きのガイドラインを発表されています。
・米国国境における不要不急の陸路での移動制限が,昨年11月8日に解除
 となっておりますが、それに付随して北部の州で感染拡大が進んでいるよ
 うに映ります。
・尚、グアテマラ、ベリーズの陸路国境においては、不要不急の移動制限が
 解除されています。
・米国政府は、昨年1月26日来、空路で米国へ入国する者に対し、ウイル
 ス検査の陰性証明の提出(PCRor 抗原検査)を義務付けていますが、メキ
 シコ政府は米国人含め、空路入国に何も義務付けていません。その為、米
 国はじめ中南米からの観光客がカンクンなどカリブ海側リゾートやロスカ
 ボスで増加しています。
・外国人のメキシコ空路入国時に「ブエラ・セグーロ」にてQRコード取得
 が必要です。https://www.vuelaseguro.com
・ワクチン接種は日本と異なり、メキシコではファイザー、モデルノ、アス
 トラゼネカ、スプートニク、シノバック等、「手当たり次第。治験や安全
 性は度外視」で確保を進めている状況が、慎重な日本とは大違いながら、
 接種数でも日本が大きく進んでいます。現在メキシコでは12-17歳も接種
 対象になっています。
ワクチン接種状況(2022年1月22日現在): 
全体:158,656,184本 …3回目接種の数を含む
全体:202,865,566本 …3回目接種の数を含む
・日本政府の水際対策において、メキシコは継続して対象国となっていま
 す。メキシコ在住日本人は帰国時にPCR検査の陰性証明(72時間以内の検
 査)+2週間の自主隔離(公共交通機関利用不可)が必要な上、昨年3月19
 日以降は位置情報把握の為、スマホの携帯が義務付けられています。
・メキシコ人旅行者は原則的に日本へのビザは不要ですが、現在は引き続き
 入国不可となっています。また、日本が定める自主隔離期間が短くなる等
 のワクチン接種証明が有効な国にメキシコは含まれていません。
・メキシコ在住の日本人であっても、オミクロン株対策として入国後3日間
 の政府・自治体が指示する宿泊施設での隔離措置が適用となっています。
・ANA(成田⇔メキシコシティ直行便)は、12月から週7便、デイリー運行
 を継続中です。
・インタージェット、アエロメヒコ共に国際線・国内線ともに運休・キャン
 セルが相次いでいます。アエロメヒコは3月まで成田線(直行便)の運休
 を発表しており、日本メキシコ商工会議所からも脱会しています。
・2022年1月8日現在で一般公開されている遺跡、博物館は次ページを
 ご参照下さい。
*人数制限などの条件や公開時間の短縮など要確認。再開した施設が増えた
 為、紙面が足りなくなりました。
*一部の州ではINAH管轄の考古学ゾーン、遺跡の再開がアップデイトされて
 いません。INAH公式サイトのアップデイトが間に合わず、現場で制限を解
 除している遺跡も多数ある為、要確認です。

メキシコの近況

・メキシコでもオミクロン株の感染拡大が顕著ですが、3回目のワクチン接
 種(ブースター接種)も日本同様に進み筆者も昨日(50-59歳が対象の3回
 目)行って参りました。以下、メキシコのブースター接種の流れです。
・過去2回のワクチンはファイザー製でしたが、現在メキシコでは30代の2回
 目、高齢者のブースター接種などにはアストラ・ゼネカ製が主流となって
 います。私の3回目もアストラ・ゼネカでした。
・保健省のサイトから申し込み、携帯電話へ保健省から予約メッセージ(場
 所・日時)が返信されるシステムとなっていますが、試しに1日早く会場
 (メキシコシティ西部にある軍施設)に行きました。
・持参するものとして、身分証/2回目接種券(またはワクチン接種証明
 書)/住所が判る電気代等の明細とされていましたが、実際に入口では身
 分証(私の場合はビザ)を見せただけで入れました。本来はMから始まる
 名字の人は1/22(本日)なのに、きちんと調べている感じは皆無でした。
・野戦病院風の広い施設内に、大型診察台が50ほど並んでおり、そこに看護
 師(軍関係者も含む)が2づつ待機し、そこに10名づつ案内され、看護師
 が1つのワクチン瓶から10本の注射を用意し、簡単な説明の後、もう1人
 の看護師が次々に打っていくという流れ作業でした。
・接種後は係員に案内されるまま、椅子に座って「3回目接種券」を係員の
 指示通りに各自記入。それを確認した係員の署名がされた半券を貰って終
 了。全体で30分ぐらい。日本から見ると随分と雑なんでしょうね・・・
・副反応としては普段よりよく寝たこと。普段より若干ボーっとしている程
 度です。


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