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天の川を求めて

6月の新月です。前日まで曇り表示が快晴となっており、19時でも快晴表示だったので撮影のための遠征を決意しました。
快晴、新月と来れば最高条件です。ここはやはり別当出合でしょう。食料を買い込み出発。バイパスを走るとバチンバチンという音とともにフロントガラスで虫が爆ぜています。
やめてくれ!!!!!!車洗ったばかりだぞ!!!!

21時すぎに別当出合到着。今回の道のりは2度目のためか、精神的にもわり楽に感じました。ここまで来ると気温も低いためか虫もいませんでした。
試し撮りをしてみるも天の川は山の向こう。まだ登っていません。おそらく23時に見えてきそうです。しばし休憩。
アラームで仮眠から目覚め、しょぼしょぼした目をこすりながら試し撮り。

映ってるけどなんだこのモヤッとしたの・・・・・
雲?ばかな!?
慌てて天気予報を確認すると曇りになってる・・・流石北陸。
せっかく別当出合まで来たのにな・・・とがっくりしましたがこのままここにいても無駄です。近場でいい撮影場所はないか・・・ぱっと思いついたのが一里野スキー場。
夏場はライトアップされていますが今は季節ではありません。
ちょうどいい、今まで天の川が撮れなかったリベンジだ。と言うわけで山を下ります。
手取川のほとり、桑島町まで来た時に少しよい感じの場所に気がつきました。駐車場の開けた場所に車を止め、フィルターを装着して撮ってみると・・・遠くのホテルのまばゆい光とともにぼんやりと天の川が見えます。
パラメータを変えつつ何枚か撮ってみて手応えあり。ここで現像してみたかったのですが、移動時間が惜しいので後回し。

一里野到着。スキー場の頂上の方は前に深夜の撮影について地元の人に聞いたところ難色を示されたのでやめておきます。最大の敵はオレンジ色の灯光。光害フィルターでどれだけ緩和できるか・・・。リフト小屋の影に立ち、目印となる蠍座のアンタレスにレンズを向け何枚か撮ってみます。
・・・映ってる。映ってるがやはり雲が映り込んでるし、光が強いからこれ現像難しそうだ・・・まあステップアップのチャンスと言うことで。
なんだかあまり納得できなかったので次のロケ候補、ホタルの里へ。

ホタルの里は農家の方がホタル見物のために私有地である農地を開放してくださっています。ただ聞いた話だとホタルを撮るために踏み荒らす輩が出たため、ホタルがいる川辺にも行けないよう保護も兼ねて害獣撃退用の電線を農道に引くハメになったとか。
私が去年行った時なんかは大学生くらいの子達がホタルを捕まえて手のひらで包んでいるポートレート撮ってましたからね。ホタルって意外と弱いんです。
そうやって荒らすのはやめて欲しいところです。ホタルを撮れなくなったらどうしてくれる。

今回は農地に入らず、公道から撮影。やはり雲がある。雲も流れなどによっては構図の強い味方になるんですが、今回のはどう見ても無理です。幸い雲が薄い時があったのでしっかり天の川が撮れました。
ここまで来たんだし、リベンジついでに十二ヶ滝も・・・夜明けにはまだ1時間半あります。ただちょっと遠回りになりそうだなぁ・・・・とGoogleマップを見ていると、示された知らない道が。
従来の道と3分しか変わらないけど通ってみようか。

と思ったのが間違いでした。車一台幅、何十年も整備されてないような山道に案内されるのは何度目だこれで!いい加減学習しような!
おっかなびっくり山道を通り、崖に落ちないようスピードをかなり落として進んだためたった3分差が15分差に。Google許さねえ・・・。

十二ヶ滝は今まで何度も来ています。
その名の通り滝が近いため気温が低く、レンズが曇りやすい。レンズヒーターの出番です。滝の向こうにはオレンジと白の街灯が見えるのでなるべく低い場所で撮影。若干カメラがブルーモーメントを捉えてます。急がねば・・・というところで映像が曇ってきた。
レンズヒーターのスイッチは入ってるし加熱中の赤いランプも付いてる。

フィルターが曇ってた。マジか。
どうすんだこれ!仕方ないのでレンズクリーニング用のウェスで拭き再開。

いやー・・・・天の川は見えてるけど現像難易度高そうですわこれ・・・雲どうしようか。
「星景」じゃなくなるけど星空だけでも撮っておくか・・・。
3時半を過ぎた辺りで明るくなってきて、天の川も見えにくくなってきたので撤収です。
車のフロント見たら大惨事だった・・・また洗わなきゃ。


手応えのあった桑島町の星景。
Lrで星空と地上を別々に処理を施しました。
手取川でリフレクションしつつ天の川まで映っていて雲さえ無かったら最高だったんですがノイズが酷い。
これでもPCのPsでノイズ除去してPNGで出力してます・・・ノイズ除去についてはもっと勉強しないと。

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