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より良い診察を受けるにはどうしたらよいか?

動物病院に行く場合は、誰もが良い診察を受けたいと思いますよね。

良い病院、良い先生を探す。

これも確かに重要だと思います。

来院する病院を選んだ上で重要なのは『時間』だと思います。

そう、『いつ行くか』です。

同じ病院、同じ獣医師でも診察時間によっては提供できる診療が異なってくると思います。


裁判官の下す判決が、時間帯によって異なるというある研究を知りました。

午前中の早い時間帯では被告にとって有利な判決であるのに対し、お昼前の判決がシビアであるとのこと。

また、昼食が終わった後の昼過ぎの判決が寛容であり、疲れてきたその日の終わり間際の判決がまたシビアであるとのことです。

そんなことあってはならないと思う人も多いと思いますが、私はこれを知ったとき、かなり納得しました。

人間の人生を決める裁判官もまた『人間』なのです。


私がいつも診察において心がけていることは、

常に平常心:不測の事態が起こりやすい手術中はもちろんのこと、診察中に急患も来院し、同時に診なければならないことも多い日常では、平常心を保つのは本当に難しいことです。

目の前の患者に全てを集中:毎日たくさんの患者さんを診る場合は、色々なことを考えがちですが、その時その時で気持ちを区切って、今見ている患者さんに集中するようにしています。マインドフルネスというやつですね。(余談ですが、鬼滅の刃の『全集中』という言葉は本当にいいですよね!)


これらは心がけていることであり、完璧に出来ていることではありません。

私の動物病院は昼食後に手術をするのですが、大きな手術が控えていると、昼前にはそのことにいくらか意識が行ってしまいます。

また、診療終わり間際だと、疲れもピークで集中力が途切れてしまいます。

なので常に同じ診療を提供出来ているとは言えません。日々反省です。

しかし、これは私だけでなく多くの獣医師仲間が同じだというのです。なぜなら獣医師も『人間』だから。

なかにはスーパーマンのようにいつでも完璧に出来る人も存在すると思います。しかし、私のような一般的な人間も多いのではないでしょうか?


どの獣医師がいつ忙しくて疲れているかを完璧に予測するのは難しいと思います。

その中で一つ言えるのは、裁判官の研究と同様に『午前と午後の診療終了間際』は避けた方がいいと思います。

もちろんこの時間帯しか行けない方は仕方ありません。

でも中にはわざわざこの時間帯を選んで来院される方がいらっしゃるのです。

まあ、そんな方々のために、私はいつでも同じ診療を提供できるように精進していきたいと思います!






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