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動物病院で働いていて『好きな事ベスト3』に入るもの


どのようなお仕事でも、好きな事や苦手なことがあると思います。

今回は、私が動物病院で働いていて好きな事を紹介したいと思います。


それは、手術後の『抜糸』です。

抜歯ではなくて抜糸です。

以前に記事にも書きましたが、抜歯の方はそこまで好きではないんです。(笑)


抜糸が好きな理由の一つは、単純にその行為が気持ちいいからです。

私は現在ナイロン糸を使って皮膚の縫合をすることが多いです。

以前は色々なものを試していましたが、ワイヤーだと食い込むことがあるし、ステープラーだとホチキスみたいで見た目が痛々しいので、今はナイロン糸に落ち着いています。

どの糸が悪くてどれが良いというわけではなく、好みの問題だと思います。

しっかりと治ればどの糸でも問題は無いのです。


私が好んでいるナイロン糸は、柔らかくて抜糸の時になってもあまり食い込むことが少なく綺麗だと思います。

そして糸を切って、抜いていく瞬間がとても気持ちがいいです!

どんな手術でも、飼い主さんや動物が見える部分というのは皮膚縫合のところなんですよね。

だから私は、『皮膚縫合は出来るだけ綺麗に』を心がけています。

自分の動物が手術をして帰ってきたときに、手術部はなるべく綺麗な方が誰だっていいですよね。

そして綺麗に縫合した方が、やっぱり治りが良いと思います。


抜糸が好きなもう一つの理由が、『治療の終了を意味する』からです。

どんな外科治療でも、抜糸の頃には病気が回復していることが多いです。

その後も内科治療が必要なこともありますが、我々獣医師としてはホッと安堵する瞬間でもあると思います。


大きな手術をする時は、切る範囲が多くて大変ですが、抜糸の時はその分嬉しいんですよね。

大きな病気が治った喜びと、たくさん抜糸できる喜びで(笑)

ニヤニヤ嬉しそうに抜糸している私を見て、スタッフの人たちは気持ち悪く思っているのでしょうね(笑)

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