43歳で子宮卵巣全摘手術②子宮内膜症手術のリスク(個人差あり)
手術で避けて通れ無いのがリスクの話。
どうしてもネガティブな内容になるので、どう書けばいいのか、かなり悩んだのですが、私に書けるのはオブラートに包まないどストレートな事実のみ。
本当雑ですみません。
これからチョコレート嚢胞の手術を控えておられる方には、個人差が大きいためあまり参考にならない上に、余計な不安を煽ってしまう可能性があるので読まない方が良いと思います。約立たずですみません。
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軽いものを含めると女性10人に1人はかかっていると言われる子宮内膜症。
わかりやすい症状は生理痛で、生理痛が重いけど産婦人科行きたくね~って方には是非とも読んで欲しいです。
決して他人事ではない病気です。
子宮内膜症とはいいますが、事が起こっているのは子宮内ではなく子宮の外の骨盤内が多いです。
卵巣や腸、膀胱などの臓器がある骨盤内で、子宮内膜のような組織が内蔵を覆う腹膜に貼り付き、血液がたまり、剥がれるという一連の流れが、月経と同じ周期で繰り返されます。
何年も繰り返されて行くうちに、剥がれた傷口に血液が溜まっている事でカサブタ状になり、周辺の臓器や器官が徐々に癒着していきます。
子宮内膜症の進行は4段階のステージであらわされますが、私の場合はステージ3で、大きくなった卵巣チョコレート嚢胞は子宮や近くにある尿管を巻き込み、子宮後屈もみられ(ダグラス窩、直腸への癒着の疑いあり)完全に膜に覆われて、境目が分からない程のひと塊になっていました。
加齢とともに癌化リスクが高まる卵巣チョコレート嚢胞が卵巣破裂が心配なサイズまで成長してしまい、一体化している子宮と、両側の卵巣、卵管の全てを摘出することになりました。
子宮内膜症が進行しステージが上がれば、他の臓器や器官に広がっているという事。手術の難易度もリスクも上がっていきます。
進行速度も個人差が大きく、卵巣チョコレート嚢胞のサイズは内診でわかるものの、内膜症の癒着箇所はCTやMRIにも写らないため、実際に手術して見なければ、周辺臓器の癒着の状態はわからないそうです。
なのであくまでも私個人の両側卵巣内膜症の手術リスクですが…
私が手術前に受けた説明では、手術の合併症はこんな感じでした。
・出血 (場合により輸血が必要)
・感染症
・腸閉塞
・周辺臓器損傷(膀胱、尿管、腸管など)
・気腹による皮下気腫や肩の痛み
・開腹手術に切り替わる可能性
・深部静脈血栓症
・肺静脈血栓塞栓症
・術後排尿排便障害
・癒着による腹痛
・その他
手術中もしも、周辺臓器に損傷があれば、立ち会ってくださる外科の先生に、わかり次第対処していただけますが、何かトラブルが起きれば腹腔鏡下手術から開腹手術になることがあります。
手術後に損傷が分かれば再度開腹手術になります。
腸管が損傷してしまうとストーマ(人口肛門)になる可能性もあるそうです。
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手術のリスクが高いと言うことは患者の負担だけではなく、手術を担当していただくお医者さまの負担もとても大きくなります。それでも手術を引き受けてくださったS先生にはとても感謝しています。
手術の内容とリスクについて、リスクへの対処方法や痛みを緩和する方法などをひとつずつ丁寧に説明していただき、しっかりと理解した上で手術をお願いします、という内容の手術同意書にサインしました。
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