見出し画像

大我慢大会。 松本山雅FCvsブラウブリッツ秋田 レビュー【2021 J2 第6節】

どーもこんばんは、すぴっちです。

☆☆☆祝 2021シーズン初勝利☆☆☆

待っていたのは最高の週末だった!!!

そんな第6節ブラウブリッツ秋田戦のマッチレビューになります。

1. 試合結果、スタメン


[試合結果]
3-1、勝利♪

[フォーメーション、スタメン]

画像1

秋田:4-4-2
前節 京都戦から 1人スタメン変更。CB:加賀→谷奥。・・・イケメン加賀さんを見たかった。

山雅:
3-4-3
前節 水戸戦から引き続き3-4-3(3-4-2-1)。スタメンは数人変更。特に気になったのは、左CB:常田→野々村。右利き&ルーキーであり、プレスを狙われそうだと感じた。

2.試合の流れ・両チームの狙い

前半:秋田に押されながらも、1-1で折り返す。ほぼ山雅陣地内でゲームを進められるが、なんとか1失点で済んだ。
後半:山雅、怒涛の反撃。3-1の逆転勝利。

山雅としては、おおよそゲームプラン通りの展開にできたのかな思います(前半の押されっぷりはさすがに想定外だったかと)。

秋田の前節までの戦い方を踏まえて・・・「前半は耐えて0-0、後半2得点」といったイメージだったのはないかと。

 2-1. 前半:「相手を走らせ体力奪え!耐え抜け!」

秋田の戦い方、すなわち「前半ハイプレス&ショートカウンターで先制。そのまま、逃げ切る」です。

秋田は、CF2枚+SH2枚(+場合によってCH1枚)と人数をかけてプレス&カウンターを狙います。

この試合においては、山雅の両CBがハイプレスのターゲットにされていました(下図参照)

画像2

山雅のゲームプランとしては、前半は「耐える」ターンだったのかなと。相手にハイプレスさせて、体力を奪う。なんとかして耐えて、またハイプレスさせる・・・と。

ただし、風下だったこともあり想定以上に押し込まれてしまい失点。なんとか取り返し、1-1で後半に。

1失点で済んで・・・ほんと良かった。

 2-2. 後半:「勝負の後半。間延びしたライン間を狙え!」

そして勝負の後半。

前半とは打って変わって、山雅のターン。比較的ボールを動かせるようになります。

要因の1つは、秋田のプレスの強度が落ちたことでしょう。秋田は「2CFでボールの逃げ道を制限し、SH or CHで仕留める」ことを狙いますが、さすがに後半はバテ始める。

その隙をつけたのが、まず2点目のシーンです。

国友がフリーでボールを持ち、そこから展開できました。

ポイントは2つ。
ポイント1:篠原のワンタッチの縦パス
ポイント2:国友のポジショニング

画像7

まず、篠原。相手がバテていた(CFが篠原にプレッシャーをかけられていない & SHが中途半端なポジションにいた)こともありますが、ワンタッチでの縦パスが素晴らしかった。そのおかげで、国友に”スペース”と”時間”を与えることができました。

次に国友。相手4枚の真ん中のポジションを取り、パスを受けます。そのため誰からも強いプレッシャーを受けず、フリーでボールを持つことができました。素晴らしい位置取り!

結果・・・秋田CHを中央から剥がす→空いたスペースにサトカズ→ゴラッソ!!

2021シーズン、初の複数得点☆
しかし、今節の山雅はまだまだ止まらない。

次に、秋田の隙を突き続けて生まれた、3点目のシーンを解説します。

ポイントは2つ。
ポイント1:圍の低空GKキックにより、相手守備陣形を崩した
ポイント2:相手SBを困らせるサトカズのフリーラン

画像4

まず、ポイント1から。ここでもまた国友の位置取りが良かったんですが、それに加え相手DFライン間にピッタリ通す圍のロングフィードが美しいのなんの・・・(現地で見れてほんと感動した)。

この”速い”攻撃により、秋田を混乱させました。CHは急いで寄せる。しかしSHは疲れ切っており寄せが遅い。結果、上図のように秋田の守備陣形が歪な形になりました。秋田の左サイドに大きなスペースが生まれ、山雅はそこから攻め入ります。

次に、ポイント2。秋田の左サイドを攻める山雅。ここでポイントとなったのが、サトカズのフリーランです。サトカズがSB裏を狙うことで、一時的に2vs1の状況を作りました。結果、相手SBのプレスが遅れる→外山がプレッシャーを受けない→ビューティフルクロス☆・・・で、3点目と。

画像7

そうして、逆転勝利を掴み取りました。

2点目も3点目も、前半を耐えて耐えて秋田の体力を奪えたことが要因だったと思います。

2点目:秋田が元気であれば、 篠原は秋田CFにプレッシャーを受け、縦パスを出せなかったかも

3点目:秋田が元気であれば、秋田左SHの寄せが早く、そこまで大きなスペースができなかったかも

「秋田のチームのハイプレスは恐ろしい。しかしそれゆえ体力の消耗が激しく、後半はチャンスを多く作れる」。そういったゲームプランを立てていたのかなぁ、と妄想しました。

(備考:2点目は秋田CFの交代準備が進められていた際に、3点目は秋田SHの交代準備が進められていた際に生まれた。もう1手遅かったらチャンスが生まれなかったかもしれない。ほんと良い時間帯に点を取れたもんだなぁと思う)

3.次節に向けて

初勝利!!!
勝ち点3!!!
Happy!!!

と、まずは喜びました。

ただし、「勝って兜の緒を締めよ」という言葉があるとおり、しっかり反省をして連勝につなげましょう。

今節(も?)気になったのは、「最終ラインのビルドアップの形

たびたび見られたのが以下の図の形。

画像6

後ろを安定させるため人数をかけようとして、結果相手のハイプレスを楽にする形になってしまっていた。相手を楽にさせてはいけません。

多分、やろうとしていたのは以下の図の形。

画像7

あまり回数は多くなかったが、このような形を作れたケースも。山口戦や千葉戦などで見られなかった形であり、チームとしての成長を感じました。

4.あとがき

[今日の大野君]
久しぶりのスタメン復帰!
そして勝利!
試合後の挨拶時、ゲーフラ見つけて笑顔を見せてくれた!素敵!!!
このままスタメン定着して更なる飛躍を・・・!!!

[MVP]
サトカズ様

あのゴラッソは・・・すごすぎた・・・。時間帯も、逆転するというシチュエーションも、Perfect。すごい・・・。

[影のMVP's]
今節は3人選出

1.国友くん
2点目も3点目も国友くんが起点となって生まれた。オフザボールの動きが良く、4-4の秋田守備ラインの間を常に狙っていた。Good!そして移籍後初ゴール!!!Excellent!!!

2.篠原さん
2 点目のシーンもそうだが、「点を取るためには最終ラインのビルドアップが重要である」・・・その意識が強いことが良く分かった。特に、29分30秒のシーン。自分で持ち上がり秋田の目線を引き付けてから、逆サイドの外山にサイドチェンジ。今最も重要なCBなのでは?

3.野々村くん
案の定、執拗にロングボール&ハイプレスを狙われていた。しかしこのルーキー、やはり化け物である。ハイボールの処理は最早お手の物。不安視していたパス捌きも、なんと左足でこなす。グングン成長している。頼もしい限り。

[TOPIC:お茶目スマイル安東くん]
60分ごろ、ボレーシュートをホームランした後のシーンに注目。「てへぺろ」を表現するかのようなお茶目スマイルを見せつけた安東くん。これは・・・推せる。誰かゲーフラにしてw

今回のレビューは以上になります。

ついに・・・ついに・・・・ついに掴んだ2021シーズン初勝利☆
しかも複数得点&ビルドアップで崩した得点☆
そろそろセットプレーでの得点も欲しいけど(笑)

前半失点した直後に得点できたとか、秋田の選手交代前に隙をつけたとか、色々なラッキーにも助けられました。しかし、(おそらく)狙い通りにゲームを進め、複数得点を奪い、勝利したことはチームの自信になるはずです。そして、サポーターは元気になりました笑。

この流れのまま、連勝街道を突き進みましょう!!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次は磐田戦のプレビューで!