見出し画像

タオシテヤルニイガタ。 アルビレックス新潟vs松本山雅FC プレビュー【2021 J2 第13節】

どーもこんにちは、すぴっちです。


遂に時は来た・・・
次節は、12戦無敗により昇格レースの先頭に立つアルビレックス新潟戦。「J1昇格する」という言葉をただの妄言にしないために、必ず倒さなければならない相手である。熱いパッションとロジックを持って、勝ち点3を掴みとる!!!

…このように気合が入りまくっている、アウェイ・アルビレックス新潟戦のプレビューとなります。

1. 圧倒的強者・新潟。なぜこんなに強い?

新潟さんの試合(前々節 vs千葉、前節 vs大宮)を参考に、新潟さんが「なぜ強いのか」分析してみた。

 1-1. 最終ラインの安定したビルドアップ&即時奪回により試合を支配する。キーマンは千葉和彦。

新潟さんの戦い方は「ボールを支配することで、ゲームを支配する」。今季のプレミアリーグ王者(予定)のマンチェスターシティのようなイメージを抱いた。言語化すると、以下の通り。

・ボール保持:CB2人+α(SBorCH)でボールを回しながら、相手プレスを交わす。チャンスを見つけたら、縦に展開。

・ボール非保持(ネガトラ):即時奪回を狙い、ボールを奪われたら即座にプレス。

ちょうどTwitterに良い動画があったので参考。

上記1について:

上記2について:

おそらく新潟さんの理想のサッカーは、

 step1:自陣内のビルドアップで相手プレスを交わしつつ前進

step2:相手陣地内でボールを奪われても、即座に奪い返す

→ ずっと新潟のターン!!!とすることだろう。

すごいのは、それで結果を出していることである。特に”自陣でのビルドアップ”の部分。「J2にはそこまでの技術を持った選手がいない。だから、相手最終ラインにハイプレスかければ事故を起こせる」などとよく言われる中でだ。

それを実現している1つのキーマンは、「千葉和彦」であろう。

千葉が中心となって自陣でのビルドアップが行われる。SPORTERIA様のデータを見ると、いかに彼がボールを回しているのかよくわかる。

また、ただパスが多いだけではなく、千葉のパスから多くのチャンスが生まれている。Football Lab様のデータを参照すると、J2トップレベル。

スクリーンショット 2021-05-08 9.06.26

*秋野しかり、佐藤然り、他のメンバーはほぼ中盤の選手(CH,OH)であり、CB千葉がこの順位にいるのはとても驚いた。

今季の新潟は千葉が中心となり安定した自陣でのビルドアップを実現している。そして相手陣地に押し込んだ後は、奪われても即時奪回し、ゲームを支配し続ける。それが強さの1つだと思う。

<その他参考記事>

 1-2. 苦しい時に輝くヒーロー・本間至恩

そんな新潟さんだが、どんな試合も常に圧倒できるほどJ2は甘くない。勝ち続けることで対策が進められてきた影響もあるのか、ここ2試合については、「先制するが、そこからしばらく苦しい時間が続く展開」となっていた。

11節 vs千葉戦:幸先よく先制するも、千葉の怒涛のハイプレス戦術により何度もショートカウンターを受け、苦しい時間が続いた。

12 vs大宮戦:こちらも幸先よく先制する。しかし、DF裏をつくカウンターで2失点。その後もうまくビルドアップできず、苦しい時間に。

しかし、新潟にはヒーローがいる。本間至恩である。

11節 vs千葉戦では、怒涛のドリブル突破から美しいラストパスを決めて、ゴールをアシストした。

12節 vs大宮戦では、DF2人を相手にしながら勝負を仕掛けゴールを奪った。

ほんま・・・恐ろしい子やで・・・。こんなん、どうしおんもない・・・。

今季の新潟は例え劣勢に追い込まれても、その状況を個の力でひっくり返すことができてしまう。それが新潟の強さの1つだと思う。

2. 目指せ勝ち点3!山雅の戦い方予想

そんな強敵・新潟さんに山雅はどうやって戦えば良いのか、どうやれば勝てるのか妄想してみた。

 2-1. 予想スタメン・フォーメーション

画像4

相手ビルドアップ方法に応じて 3-5-2 ⇄ 3-4-3 を切り替える必要があると思うのだが、"一旦" 3-5-2で。

スタメンとしては、CF:阪野-国友、IH:表原-河合を予想。

理由:相手の最終ラインでのビルドアップを妨害したい。2CFは経験値の高い阪野-国友(横山くんとも迷ったが、”カバーシャドウ”の動きが重要になると思い国友。ほんとは阪野が2人欲しい)。また、IHには運動量の多い表原-河合を選択。

 2-2. ハイプレスで新潟の進軍を妨害せよ

まずは、どう試合のペースを掴むのか。攻撃とも守備とも言えるのだが、「ハイプレスで相手のビルドアップを妨害」することが重要になる。今の山雅として、”ハイプレスをかわされ押し込まれる”ことよりも、”引いて守ってクロスで仕留められる”ことの方が危険だと考えたためである。

画像4

狙いとしては、左SBあたりでのボール奪取かと。どう足掻いても #35千葉にはボールが渡ると思う。そこからサイドに誘導し、プレッシャーをかけ奪いきる。逆サイドに展開されないように注意しながら(カバーシャドウ大切)

理想は、奪った後すぐに新潟DFライン裏を狙ってカウンターを仕掛けること。新潟は”即時奪回”を狙うため、ボールを奪われた後にプレスをかけるケースが多い。そのタイミング(攻→守の切り替え)で最終ラインを上げている模様。そこを狙う。新潟は前節の大宮戦の2失点の両方とも攻→守の切り替え時のカウンターでやられている。山雅としてもその場面を作り出し、チャンスを生み出したい。先制点取りたい。

 2-3. 本間を止めろ!ストッパー大野の挑戦

例え先制点を奪い優位に立ったとしても油断してはいけない。90分を通してヒーロー・本間を止め続けなければ勝利はない。

本間に「可能な限りボールを受けさせないこと」「受けさせても、即座に潰すこと」を徹底したい。

画像4

鍵となるのは、本間サイドのIHとHV。
 IH:本間へのパスコースを遮断する
 HV:WB裏へのスルーパスの抜け出しについて、ぶっ潰す
特に重要となるのはHV、すなわち大野くん。ハイプレスを仕掛ける以上、WB裏が空くケースが増える。そのスペースに走り込むであろう本間を如何に大野くんが止められるか。

そのため、アンカーの前くんが必ずカバーに入る仕組みにしておき、大野くんが本間ストッパーとして集中できるようにさせてあげたい。

3.あとがき

久しぶりに、プレビューに時間をかけました(笑)。それぐらい、楽しくも恐ろしくもある次節・新潟戦。

今はJ2を独走している新潟さんですが、同じJ2というカテゴリーである以上決して敵わない相手ではないと思っています。必要以上にびびらず、臆せず戦ってくれたら良いなと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次は試合後のレビューで!