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スピリチュアリズムの世界的な歴史と日本と

「spritwindの物語」から、ちょっと離れてスピリチュアリズムの世界的な歴史と日本の関連の歴史を見てみようと思います。大幅に私的なバイアスがかかっていると思います(笑) また、良いものも悪いものも「ごった煮状態」ですのでご注意ください。

いずれ、スピリチュアリズムに関しては、個々に詳しく触れる機会があると思いますが、大まかな世界的な歴史(日本での主だった出来事も含めて)の流れを簡単に記します。

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1688年 エマーヌエル・スヴェーデンボーリ 生誕

1776年 平田篤胤 生誕

1848年 アメリカ、ニューヨーク州ハイズヴィル(Hydesville)で、ポルターガイスト(ラップ音)が発生。住人フォックス家の三姉妹と霊との間に交信が成立(ハイズヴィル事件

1852年 米国の霊視哲学者アンドリュー・ジャクソン・デイヴィスの『大調和』全五巻出版。米国の霊媒ヘイドン夫人が渡英し、活動を始める。

1855年 物理霊媒D・D・ホーム(スコットランド人。米国に移住中1850年から霊能発揮)が帰英。以後、王侯貴族や著名人の間に交霊会が普及。

1856年 アラン・カルデック(本名イポリット・レオン・ドゥニザール・リヴァイユ、フランス人。1804-1869)が『霊の書』を刊行。

1858年 ルルドでベルナデット・スービルーに聖母マリア出現。ベルナデッタによって発見された泉の水によって不治の病の治癒例が多く見られ、教会が公認したものだけでも68例にのぼり、ルルドはカトリック教会の最大の巡礼地の一つとなった。

1859年 ダーウィン『種の起源』刊行。

1861年 ルドルフ・シュタイナー 生誕。

1862年 ホワイトハウスでリンカーン大統領出席の交霊会が開催

1871年 物理学者サー・ウィリアム・クルックスが王立協会にスピリチュアリズムに関する報告を提出するとともに『科学ジャーナル』に見解を発表。
(同年、宗教人類学者タイラー『原始文化』刊行。)

1872年 メリルボーン・スピリチュアリスト協会(後の英国スピリチュアリスト協会)が発足。

1873年 マックス・ミュラー宗教学概論/入門』刊行。

1874年 進化論提唱者アルフレッド・ラッセル・ウォーレス『奇跡と近代スピリチュアリズムについて』刊行。

1875年 ブラヴァツキー夫人、神智学協会を設立。

1882年 心霊研究協会(Society for Psychical Research=SPR)設立。

1883年 ステイントン・モーゼス『霊訓』刊行。

1884年 SPRの調査によってブラヴァツキー夫人の詐術が暴露される。

1885年 アメリカ心霊研究協会(ASPR)設立。

1886年 ガーニー+マイヤーズ+ポドモア『生者の幻影』刊行。

1887年 ブリットン夫人によりスピリチュアリズム週刊誌トゥー・ワールズ』創刊。

1890年代 日本では、民衆信仰的な宗教を所属させ、信者数など一定の条件を満たした教派を独立教派として14派が公認。
神道大教(稲葉正邦)、黒住教(黒住宗忠)、神道修成派(新田邦光)、神宮教(田中頼庸)、出雲大社教(千家尊福)、扶桑教(宍野半)、實行教(柴田花守)、神道大成教(平山省斎)、神習教(芳村正秉)、御嶽教(下山応助)、神理教(佐野経彦)、禊教(井上正鐵)、金光教(金光大神)、天理教(中山みき)。戦後、大本(出口なお・王仁三郎)。教祖が霊能者という教団が多い。


1903年 フレデリック・マイヤーズ『人間個性とその死後存続』(遺稿)刊行。

1904年 ルドルフ・シュタイナー『神智学』刊行。

1910年 福来友吉、念写実験に成功。(『透視と念写』刊行は13年)

1912年 スティリアノス・アテシュリス(ダスカロス) 生誕。

1920年(~1980年)モーリス・バーバネル「シルバーバーチ」霊のメッセージ(霊訓、霊言、霊界通信)を伝えた。

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+++++1914年~1918年 第1次世界大戦+++++

1923年 浅野和三郎、高橋五郎らが心霊科学研究会を創立、『心霊研究』を発刊。国際スピリチュアリスト会議がリエージュで開催。エドガー・ケイシーの「過去世リーディング」が始まる。

1927年 ウィリアム・マクドゥーガル、ライン夫妻らによってデューク大学心理学科で超心理学実験が開始される。

1929年 浅野和三郎、東京心霊科学協会を設立、『心霊と人生』を創刊。

1932年 アーサー・フィンドレーとモーリス・バーバネルによって雑誌『サイキック・ニューズ』創刊。シルバー・バーチの霊信が広く知られる。ジェラルディーン・カミンズ『不滅への道』(マイヤーズ通信)刊行。

1933年 ナンドー・フォドー『心霊科学事典』刊行。

1934年 J・B・ライン『超感覚的知覚』刊行。デューク大学に超心理学実験室開設、念力の研究開始。

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+++++1939年~1945年 第2次世界大戦+++++

1944年(~1961年)「日月神示」が降ろされる(岡本天明が自動書記で書き記した予言書)。

1946年 ハリー・エドワーズ、霊的治療の巡回診療を開始。東京に日本心霊科学協会設立。

1946年 「あるヨギの自叙伝」 パラマハンサ・ヨガナンダ (著)刊行。

1951年 アメリカで超心理学財団(アイリーン・ギャレット会長)設立。

1956年 アメリカで「ブライディ・マーフィー事件」が話題となり、前世記憶への注目が始まる。

1957年 クック、グレース/『ホワイト・イーグル霊言集』出版。

1959年、スウェーデンの映画プロデューサー、フリードリッヒ・ユルゲンソンが、鳥の鳴き声を録音している時に他界した母親の声を録音。以後、電子機器による他界交信の研究が始まる。

1960年代後半~インドで始まり先進資本主義国を中心に広まった新宗教のラジニーシ運動(英:Rajneesh movement、和尚ラジニーシ運動、ラジニーシ教バグワン・シュリ・ラジニーシ 和尚/オショー(Osho)

1960年 イアン・スティーヴンソン、生まれ変わりに関する研究をASPR会報に発表。

1969年 エリザベス・キューブラー=ロス『死の瞬間』刊行。

1971年 ロバート・モンロー『魂の体外旅行』刊行 & モンロー研究所を設立。コリン・ウィルソン『オカルト』刊行。

1974年 イスラエルの超能力者ユリ・ゲラー来日。スプーン曲げブームが起こる。

1975年 レイモンド・ムーディ『かいまみた死後の世界』刊行(邦訳1977年)。臨死体験ブームとなる。

1976年 米国で懐疑論者による「超常現象の主張を科学的に検討する委員会」(CSICOP)設立。超心理学・心霊研究への攻撃が始まる。

1977年 ジョン・F・ケネディ大学に初の超心理学修士課程が設立。

1978年 イアン・カリー『あなたは死なない』刊行。

1983年 前世療法家グレン・ウィリストンの『Discovering Your Past Life』刊行。前世問題がブームとなる。シャーリー・マクレーン『アウト・オン・ア・リム』刊行。

1985年 日本で『世界心霊宝典』『シルバーバーチの霊訓』などスピリチュアリズム関係書籍の翻訳が盛んになり始める。

1986年、ルクセンブルグ・トランスコミュニケーション研究所(CETL)マギー&ジュール・ハーシュ=フィッシュバッハ夫妻が、ビデオカメラで超常的映像を受信

1986年 宗教法人「幸福の科学」大川隆法 設立。

1987年 宗教法人「オウム真理教」麻原彰晃 設立(1984年 オウムの会設立)。

1987年 ダリル・アンカ来日。地球外知的生命体バシャール(BASHAR)と交信しているとして、その内容をまとめて出版。日本の精神世界・ニューエイジを信奉する人々の間で著作が流行。

1988年 ブライアン・ワイス『前世療法』刊行(邦訳1991年)。


1989年『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』日本映画。
(『丹波哲郎の死者の書』丹波哲郎(1980年)刊行)

1989年 イアン・スティーヴンソン『前世を記憶する子どもたち』刊行(邦訳1990年)。

1994年4月 メッセンジャー―ストロヴォロスの賢者への道  キリアコス・C. マルキデス (著), (ダスカロス関連本)

1994年 マイケル・ニュートン『魂の旅――中間世の研究』刊行。前世想起催眠における「中間世」問題が重点的にクローズアップされる。

1994年 「臨死体験」立花隆 刊行。

1995年 東長人+ガイスラー、P『ブラジルの心霊治療・奇跡を操る人々』出版。

1995年 シークレット・ライフ―ライアル ワトソン 刊行。

1995年 フィンドホーンの魔法  ポール ホーケン (著), 山川 紘矢 (翻訳), 山川 亜希子 (翻訳)刊行。

1995年 現代社会と瞑想ヨーガ―21世紀こころの時代 本山 博 (著)刊行。

1995年 「神との対話」ニール・ドナルド・ウォルシュ著 刊行。

1995年 オウム真理教・地下鉄サリン事件。

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1996年 「心の研究室」笠原敏雄 HPを開設。

1996年 聖なる予言  ジェームズ レッドフィールド (著)刊行。

1998年 「心の道場(現・スピリチュアリズム普及会)」スピリチュアリズム・ニューズレター創刊。

2000年 国際スピリチュアリズム協会IIS(アイイス)金城寛(開堂慈寛) 発足。

2000年 飯田史彦・奥山輝実『生きがいの催眠療法』、PHP研究所(『生きがいの創造』は初版発売以来16年、我が国にスピリチャル・ブームを呼び、200万部のベストセラー・シリーズとなる)

2001年 人はなぜ生まれいかに生きるのか―江原 啓之 刊行。

2001年 黎明〈上下巻〉 葦原 瑞穂 (著)刊行。

2002年 さとりをひらくと人生はシンプルで楽になるエックハルト・トール著)刊行。

2003年 小桜姫物語―霊界通信  浅野 和三郎 (著) 刊行。

2003年 神からのギフト -スピリチュアルヒーラーへの道-山村幸夫 刊行。

2003年 迷える霊(スピリット)との対話―スピリチュアル・カウンセリングによる精神病治療の30年 (日本語) カール・A. ウィックランド (著), 近藤 千雄 (翻訳)刊行。

2004年 シルバーバーチの霊訓〈1~12〉 近藤 千雄 (翻訳) 刊行。

2005年 “霊”の探究―近代スピリチュアリズムと宗教学 津城 寛文 刊行。

2005年4月~2009年3月 国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉 放送。

2005年 私の遺言 佐藤愛子著 刊行。

2005年 アミ小さな宇宙人  エンリケ・バリオス (著) 刊行。

2006年 稲垣勝巳『前世療法の探究』出版 刊行。

2006年 ブラム、デボラ『幽霊を捕まえようとした科学者たち』出版 刊行。

2006年 スピリティズムによる福音 アラン カルデック (著), 角 智織 (翻訳)発刊。

2007年 子どもは親を選んで生まれてくる 池川 明 (著) 刊行。

2007年 『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』エスター・ヒックス〔Esther Hicks〕(著), ジェリー・ヒックス〔Jerry Hicks〕(著) 刊行。

2007年 転生―古代エジプトから甦った女考古学者  ジョナサン・コット (著) 刊行。

2008年 内在神への道  伊勢 白山道 (著) 刊行(ブログからの発展)。

2008年~10年 生まれ変わりの村1、2、3 森田 健 刊行。

2008年 幸福の探求マチウ・リカール著)刊行。

2008年 みんなが幸せになるホ・オポノポノ イハレアカラ・ヒューレン (著) 刊行。

2008年 ビュイック・ドライバー―新次元の叡智  ゲリー ボーネル刊行。

2009年 タッピング入門―シンプルになったTFT&EFT  ロベルタ テムズ刊行。

2009年 死んだらおしまい、ではなかった 2000人を葬送したお坊さんの不思議でためになる話  大島 祥明 (著) 刊行。

2009年 スピリチュアリズムに苦しんで―本当の答えは自分の心にある (日本語)  正木 りさ 刊行。

2010年 あの世に聞いた、この世の仕組み  雲 黒斎 (著) 刊行(ブログからの発展)。

2011年 天国からの手紙―愛する家族との18年間の霊界通信 武本 昌三 刊行。

2011年 「人は死なない」-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-
矢作 直樹 刊行。

2011年 一般財団法人日本スピリチュアリズム協会設立 江原啓之
(前身は、1989年 スピリチュアリズム研究所)

2012年 アナスタシア ウラジ-ミル・メグレ 、 水木綾子 刊行。

2013年 プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界 エベン アレグザンダー 刊行。

2016年 死んだ後には続きがあるのか-臨死体験と意識の科学最前線-エリコ・ロウ 刊行。

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主に著作(本)の歴史となってしまっていますが、最近では、ブログなどの発信が人気となって出版、というケースも多々見受けられます。他にも、私的にあまり出会いがなく、抜け落ちているスピリチュアル系ブーム、本、人物もあるかと思います。サイババ、アガスティアの葉、セドナ等のパワースポットブーム、超能力捜査、ブラジル霊能者・心霊治療、チャネリングなどもありましたね。

見えない世界への興味の矛先は、霊の存在の証拠や物質化現象、霊からの教え(霊との対話)に始まり、超能力、透視などのサイキックブームを経て、宇宙人との交信、前世の記憶、現世御利益的な引き寄せ、パワースポット、更には医学的・科学的な臨死体験の検証、何処に個々の記憶の貯蔵庫があるのか?、などへとスピリチュアル界隈も、いろいろと変化してきているように思います。目に見えない世界を題材にした、アニメや映画、ドラマ、小説も随分と増えてきたように感じます。

ただ、本来のスピリチュアリズムの捉え方は、この世はあの世と繋がっている、そして個性は死後も存続して永遠に魂は進化していく(紆余曲折、螺旋、アップダウンしながら)・・・です。で、この世をどう過ごすか?どう生きるか?という教えを学び、この世で、どう実践するか?だと思います。

(更に思い浮かぶ事象がありましたら、追記していきます。既に幾つか追記済み)

2020.6.17追記 日月神示、モーリス・バーバネル

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