懐かしい後輩・能力者リン子に助けてもらう
僕には、霊能仲間がいる。
れっきとした人間だ。
ここでの名前は、リン子としておく。
リン子とは、僕が霊感犬であることを、最初に気付いてくれた1つ上のお姉さんの縁でつながった。
そして、このリン子が僕の1500年前の後輩僧侶だ。
僕が初めてリン子に会った時、僕は、リン子に牙をむいて吠えた。
なぜなら、その頃の僕は、いろんなモノを身体中に憑けていて、そのいろんなモノが、祓われたくないと、リン子に牙をむいたからだ。
1つ上のお姉さんが、僕の様子が余りにもおかしいので、僕の上に覆いかぶさり、その状態で、お祓いが始まった。
なんと、僕には、未浄化霊を始め、妖怪、怨霊、餓鬼、霊道…などなど、ここには書き切れないほどの、いろんなモノが身体に憑いていた。
リン子は、時間をかけて、それらを全~部、取り除いてくれた。
そして、僕は、我に返った…。
最初、僕は、誰が僕の目の前にいるのか、正直言って、わからなかった。
1500年は、それほど、長い時間だったからだ。
「私のこと、覚えてない? 一緒に旅してたよね?」
何度目かの呼びかけに、僕は、ふと、懐かしい風景を思い出した。
あいつじゃないか!
嬉しさのあまり、僕の身体はフリーズした。
それから、僕とリン子は、暫し、話をして、また、会うことを約束した。
その日、僕は、言うまでもなく、今まで以上に、ご主人様の隣で、ぐっすり眠ることができたのだ💕
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