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インフルエンサーは『仲間、そしてパートナーであり、何より大事なお客様』。三越伊勢丹ならではのインフルエンサー施策成功の秘訣とは?

こんにちは!

SPIRIT運営事務局(@spirit__japan)の古川と申します😊

今回は前回に続いて、特別企画🎉✨
SPIRITご利用企業様の実際の声を紹介したいと思います!

第4回目となった今回、インタビューさせていただいた企業様は「株式会社三越伊勢丹」。

老舗百貨店として、洋服からファッション雑貨、キッチン雑貨、コスメまで幅広い商品を世に送り出してきた「株式会社三越伊勢丹」。
近年では積極的にSNSを活用し、オフラインとオンラインをつなげたプロモーション施策を実施しております。

これまで多岐にわたるインフルエンサー施策を実施してきた中で、SPIRITがどのように貢献できたのか、インフルエンサー施策の取り組みについて詳しくお伺いしていきます!


【インタビュー登場人物紹介】
株式会社三越伊勢丹                          オンラインクリエーショングループ メディア運営部           松岡様
株式会社三越伊勢丹                            オンラインクリエーショングループ メディア運営部              上田様
SPIRIT 萩原
SPIRIT 古川

“自分ゴト化”の推奨、伊勢丹ならではのインフルエンサーに対する「おもてなし」の姿勢


SPIRIT 古川(以下 古川)
はじめに、インフルエンサー施策の中で“大切にしていること”をお聞かせ頂けますでしょうか。

株式会社三越伊勢丹 松岡様(以下 松岡様)
一番大事にしているのは、“自分ゴト化していただくこと”ですね。仕事だけの関係性ではなく、企画やお店自体をインフルエンサーの方々に好きになってもらうことに重点を置いています。インフルエンサーさんにとって、取り組み自体が楽しかった、新しい人脈ができた、新しい気付きが得られた、などのメリットになればいいなと考えています。インフルエンサーさんといえども、「お客様」という立ち位置は変わらないんですよね。

SPIRIT 萩原(以下 萩原)
なるほど。多くの企業様はインフルエンサーに対して仕事を依頼、単にビジネスとしての関係性のみで接している方もいらっしゃるんですよね。そんな中で、お仕事を依頼しているとはいえ「お客様」と捉えて接していることが素敵だと思います。 そういう考え方に至るまでにはわりと時間も必要になるという印象でしたが、御社は最初からインフルエンサーの方々のおもてなしを意識している姿が見えて、すごいなと感じていました。御社の社風も影響しているのかもしれませんね。

株式会社三越伊勢丹 上田様(以下 上田様)
そうですね、おもてなしの姿勢は日常的に自然に意識して行動する風土が根付いていると思います。インフルエンサーの方に対しても同様で、単に仕事として依頼してビジネスライクに接するのではなく弊社のサービスや商品に純粋に感動していただいきたいと考えているので、精一杯のおもてなしをさせていただきたいという認識があると思います。


インフルエンサーを選定する際の重点ポイントとは?熱量の高さに注目。


萩原
レポートの際に御社がインフルエンサーの方々のことをすごく覚えているのが印象的でした。とても細かく皆さんのこと見ていらっしゃいますよね。普段、インフルエンサーを選定するときにこだわっているポイントはありますか?

松岡様
案件との親和性はもちろん大切ですが、熱量もポイントですね。普段の投稿やエンゲージメント、SPIRITのインサイトレポートは、とても参考になりました。数値がこんなに見えるんだなと。そして応募の時の「意気込み(応募理由)」も参考にしています。“自分ゴト化”にも関係しますが、実際に利用したことがあるかどうかも重要視しています。過去に利用したことがあり、商品・サービスを好きでいてくれる(=熱量が高い)ので、紹介の仕方も全然変わってくるし、説得力が違いますよね。

萩原
そうですよね。インフルエンサーのスタートの熱量が高いことは大きなポイントだと思います。例えば「昔このブランド持ってた方のみ、応募してください」などで振り分けられるのは、良い方法ですよね。



これまでの施策から振り返る、インフルエンサーマーケティングのポイント

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萩原
今までで一番記憶に残っている施策はありますか?

松岡様
やっぱり、初めて実施した「イセタン メイクアップ パーティ」ですね。最初に効果が出た施策で、継続できているのも理由です。その施策を通して、熱量を上げる必要や発信量を増やすことなど、インフルエンサーマーケティングについて気付けることがいろいろありました。個人的には、商品に対して個人の感想をしっかりと加えているレビューする熱量については、タレントさんのようなパワーインフルエンサーよりは、リアルな意見を自分の言葉で発信してくれるマイクロインフルエンサーさんの方がより伝わる気がしています。

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投稿画像提供:カメダ

萩原
たしかに、おっしゃる通り一言でインフルエンサーと言いましてもパワーとマイクロそれぞれに強みがあるので、その施策の目的によって使い分けることが必要だと思います。
今までテレビ・雑誌・SNSで使い分けていたことが、もはやSNSの中でも使い分けみたいなのが起きていますね。

上田様
あとは「サロン ド パルファン」や「バッグニスタ」も印象に残っています。これらの施策においてはチームでもかなり気合いを入れていた施策で、それこそおもてなしもきちんとしようという方針だったため、我々もドレスコードを意識してインフルエンサーの皆様をお出迎えし、会場内をアテンドさせていただきました。いろいろ振り返っても、会社人生の中でもちょっと特別な時間で御社とのインフルエンサー施策は楽しかったなって思います。インフルエンサーの方が楽しんでいる姿や、「伊勢丹大好き」「また来たい」というお声にはとても嬉しくてメンバーで喜び合いました。

萩原
それは良かったです、、!ドレスコードは大事ですよね。インフルエンサー施策で特にイベントは、受付時からインフルエンサーさんのモチベーションが決まってくると思います。やはり、インフルエンサーも仕事として来ているとは言え、受付でのこちらの対応がしっかりしていたり、会場含めたこちらの熱量が伝わるとその分パフォーマンスを上げて応えなきゃ、という自分ゴト化に繋がりますし、何より楽しんでもらえると思うんですよね。そのスタートをしっかりとすることによって投稿の質と量が圧倒的に変わるんですよね。


広告よりもリアルな声を 〜インフルエンサー施策を始めるきっかけと成功までの道のり〜


萩原
どのようなことが背景にあり、インフルエンサー施策をはじめることになったのでしょうか?

松岡様
自社のサイトやSNS、広告などで情報発信はかなりやっていたのですが、「リーチ」と呼ばれているものができたとしても、響かないと感じていました。そんな中で、企画自体が魅力的なコンテンツにUGCがすごく生み出されていることに気付いて、そこにヒントを見出したのがスタートですね。UGCを生み出す方法と魅力的なコンテンツの熱量をどうやって伝えようと考えたときに、インフルエンサーさんのリアルな声が一番良いのではないかと思いました。「イセタン メイクアップ パーティ」の後にも、SNSを結構見ていましたね。


上田様
今までは従来通り紙媒体を活用していたのですが、20・30代のお客様に情報が届けられていないことが課題でした。そこで新しいコミュニケーション設計を考えるためのチームを作り、手探りの中で行う今回のSNS施策が「イセタン メイクアップ パーティ」と親和性が高かったのだと思います。

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投稿画像提供:AOI

松岡様
今までの弊社のSNSは、発信ツールの一つでした。それがどんどん変わってきて、お客様とのコミュニケーションツールになり、いかにリアルな声を伝えてファンを増やしていくか、というように目的も変化していると思います。紙媒体の効果ももちろんゼロではないので、バランスが大切ですね。

上田様
今まではインフルエンサー施策の実績が無く、躊躇することもあったのですが、「イセタン メイクアップ パーティ」や「サロン ド パルファン」などで大きな成果を収めたことで、社内の見る目も変わってきたと思います。新規のお客様が増えたことを数字や指標などで見える化したことなどによって、“もっとやろう”という動機に繋がりました。

萩原
“どこにKPIを置けば良いのか”という質問をよく他社様に聞かれるのですが、KPIはどのように設計していますか?

松岡様
結果を見てみないとわからない部分はありますが、まずは“そうだったら嬉しいな”と思った通りに設計します。新規と既存を分けて動きを見るなど、最初の施策のタイミングでKPIを置いて、KGIまでどうやったら継続できるかを考えて設計しています。


SPIRITを活用してみた感想と今後の施策 ~インフルエンサーとファンのメリットの融合~


萩原
SPIRITを活用してみていかがでしたか?

松岡様
まずはリデルさんの社員の方々の人柄が魅力的でした。一番最初のお打ち合わせの時からの熱がものすごかったです。ぜひご依頼したいと思わせてくださいました。
そしてシステムの部分でいうと、SPIRITの機能は使いやすくて、特にインサイトが見られるのは良かったです。こんなところまで見えるんだ!と驚きましたね。

萩原
そう言って頂けるのは本当に嬉しいです!!ありがとうございます。
SPIRITには「ボーナス機能」という一番投稿が良かった人にボーナスを付与する機能があるのですが、あれは、御社の案件の中で複数名にボーナスを付与した企画の反応が良かったことから生まれた機能なのでこちらからも感謝を伝えたいです。
今後は、やり取りをもう少しSPIRIT内でできるようにしていき、システムを利用する方々に理解してもらうことが課題ですね。
今後のインフルエンサー施策で実施したいことはありますか?

松岡様
前回の企画の際にボーナスをお渡しした人にメイクアップパーティに出てもらって、その際にすごく意欲的かつ熱量高く施策に取り組んでくださり、自身のSNSにて情報発信をしていただけたので、その循環は活かせるのではないかと思っております。例えば、メイクアップパーティの時に一番意欲的に取り組んでくれた数名が、1年間コスメのサポーターになって一緒にいろんなことをやっていくのも良いですね。今までは単発でしたが、短期間の企画だけでなく、普通のイベントやサイトなどを良くするために一緒に取り組んで、一緒に魅力を発見して発信していく、などができれば良いなと思います。単に仕事だけの関係性ではなく、弊社のファンになってもらって一緒になってやっていく、というスタイルが良いですね。

萩原
今後のインフルエンサー施策では、どのようなことに力を入れていきたいですか?

松岡様
今自社でやっている「イセタニスタ ※」というファンコミュニティの活動がまさにそうですね。インフルエンサー施策にも、絡めて力を入れていきたいです。現在のファンコミュニティは、年齢や性別などに関わらずいろいろな人がいて、共通しているのは“伊勢丹のことが大好き”ということ。楽しみ方は人それぞれで、違う角度から“こんな楽しみ方もある“とみなさん新たに気付いてくれて、さらに伊勢丹での買い物を楽しんでいただいています。ちなみに、イセタニスタの方々のUGCの数が半年間で1500件生まれました。正直驚く結果で、担当としてとても励みになりますし、今後の活動も大変楽しみです。
インフルエンサーさんはコンテンツの質や発信力が優れていますが、「イセタニスタ」の方々は発信力がそんなになくても知恵や熱量がすごく高いんです。ここの部分が上手く融合してお互いの強みを活かせれば、伊勢丹に関する投稿のコンテンツの質と発信量を全体的に上げることができ、また新たな取り組みができると感じています。

※イセタニスタとは、「伊勢丹新宿店が大好き!」「自分なりの楽しみ方、その魅力をもっとみんなに知ってもらいたい」というポジティブな気持ちがある一般の方々が伊勢丹新宿店の提供する様々なイベントやサービスを体験し、その魅力を発信しているコミュニティメンバーになります。


萩原
それはすごいですね!

弊社サービス全体の傾向なのですが、インフルエンサーの個人の方々が、自律して法人化していると私たちは捉えてるんです。また反対に、法人の個人化も起きていると感じています。まさに「イセタニスタ」の方々からすると、松岡様が一個人として見られていると思うんですよ。将来的には、法人/個人問わず、御社をハブとしてコアファンとインフルエンサー、ブランドとユーザー、ブランドとインフルエンサーをつなげる、伊勢丹自体がプラットフォーム化していくんだと感じました。


 「株式会社三越伊勢丹」にとってのインフルエンサーとは?


古川
最後の質問になりますが、御社にとってインフルエンサーとは何ですか?

松岡様
仲間、そしてパートナーであり、何より大事なお客様です。

萩原
まさにその通りですね。これからもぜひ施策をご一緒させてくださいませ。
本日はありがとうございました!

◎最後に・・・

今回は、「株式会社三越伊勢丹」ならではの捉え方や施策の様子などを詳しくお伺いすることができ、とても参考になりました。インフルエンサーはお客様でありパートナー、というキーワードが心に響きます。

そしてこれまでの多数にわたる案件でお取り組みできましたこと、大変光栄に思います。これからも新たなる挑戦にご一緒させていただきたいです😊✨

貴重なお時間をありがとうございました!


今後の株式会社三越伊勢丹さんの案件、乞うご期待です🔍✨

またその他気になる事は以下のSNSまで、DMかお気軽にメールいただければと思います✉️
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