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#06 - Nikon 1 V1

もう10年も前の機種になる Nikon 1 V1。この企画をきっかけに、防湿庫で眠っていたこのカメラを取り出して見直しています。

今回はそんなお話です。

出会い

2013年3月、出張のついでに立ち寄った渋谷のカメラ量販店。V1の実物をはじめて見ながら店員さんとあーだこーだ話して、「で、いくらなの?」。

WEBで見ていた最安値情報をはるかに下回る提示額。「ん?」
渋谷は激戦区で、タイミングによってこんなこともあるらしい。

「これください。」

こんな感じで V1 + 10mm のセットをお持ち帰りしました。
(これって、衝動買いってやつ?)

インプレッション

「じっくり作品作りを楽しむ」そんな目的で選ぶカメラではありません。F値や露出補正の設定、MF的な使い方もできなくはないですが、「わたしにお任せいただけませんか?」感がにじみ出ます。

このようにニコン初のミラーレスは、「最高スペックのカメラを自在に操りたい」という人たちの期待とは真逆なコンセプトのカメラ。

でも、「気軽に持ち運べて、ちゃんと撮れるカメラ」を求めていたわたしには、ジャストフィット!

小さなカメラなので持ち運びが苦にならない。マグネシウム合金のボディは剛性があって安心できる。AFは速くて正確。EVFがついているのは高ポイント!

EVFを覗いてシャッターを切る。それ以外はこのカメラに任せておくのが吉。信用してあげると底力を見せてくれます。

このカメラで撮った家族旅行の写真を作例として別記事に上げました。

出てくる JPEG は、ニコンらしく彩度やコントラストを抑えた上質なもので、「映える写真がお好みなら後処理でご自由にどうぞ」的な絵作りになってます。

ボケ量こそ小さいですが、撮影素子の小ささを感じさせない上質な仕上がり。

さらに、ファイルを見直すと失敗作がほとんどありません(構図や被写体の問題は別ですよ)。フルオートでクリーンヒットを量産してくれます。

スペック

撮影素子 :13.2×8.8mmのCMOSセンサー (面積比でAPS-Cの1/3程度)
有効画素数:10.1 M ピクセル (わたしには十分!)
本体サイズ:約113×76×43.5mm、383g

詳細は、ニコンのHP をご参照ください。

(衝動買いだったし、使いながら感じる派(?)なので、今日まで正確なスペックなんて気にしたことなかったです。)

現在の存在価値

Nikon 1 V1 + 1 Nikkor  VR 30-110mm f/3.8-5.6

VR 付き 80-300mm 相当のズームレンズを付けてもこの大きさ!重さもたったの 550g!

すごくないですか?

297mm(35mm換算), 1/640, f5.6, ISO100

イメージセンサの小ささが問題視されますが、その分光学系は小型化が可能です。結果、これだけの望遠がこれほどコンパクトにまとめられるカメラ。貴重だと思います。

さらに、家族旅行では設定をあれこれいじっている暇がないのですが、このカメラならカメラ任せでもちゃんとした写真を高打率で残してくれます。

永らく防湿庫に眠らせてしまっていましたが、今回この記事を書きながらこのカメラの良さが再認識できました。

防湿庫に眠らせておくのはもったいない!

おわりに

残念なことに、Nikon 1 シリーズは2018年に販売を終了しました。
でもわたしの手元にあるこのカメラは、まだまだ現役として活躍してくれると期待しています。


追記

保有している3本のレンズについて、健忘録として記載しておきます。

  • 1 NIKKOR 10mm f/2.8
    35mm判換算で 27mm の単焦点レンズ
    約55.5mm×22mm、77g

  • 1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6
    35mm判換算で 30mm-74mm のズームレンズ
    約57.5mm×31mm、83g

  • 1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6
    35mm判換算で 81mm-297mm のズームレンズ
    約60mm×61mm、180g

3本合わせても340g!

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