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くるくる。
2018年9月12日 19:27
葵が事故にあった時、僕らの関係はもう既に終わっていた。それどころか、僕はもうその時涼子と結婚していた。でもそれ以来僕は一層仕事に励むようになった。ただ目の前の仕事をこなした。そうすることで何も考えないで済むようにしていた。死ぬということがどういうことかわからなかった。ときおり時計を見るといつのまにか時間が過ぎている、そんなことが唯一の救いに思えた。 市部にある取引先での仕事を終え、直接家に帰