シェア
お虹の活躍によって、ゲンジアリの撃退に成功した忍者集団だったが、当のお虹の様子がおかしい…
忍術集団に加盟したものの、状況をまったく理解していない「カメレオンのお虹」はシロに尋ねる…
ようやく笑いが収まったシロ、トクジ、ボウ坊の3匹は、各々の忍術を誉めあいながら上機嫌で歩…
シズカは薄暗い自室で黙想している。するとそこに、1匹の兵隊蟻が捕虜を伴い入ってきた。 「…
迫りくるカマキリの鎌。トクジ絶体絶命である。 「おほほほほほほ」 次の瞬間。 「忍法「五…
チャドクガの幼虫のケムシであるボウ坊を迎え入れ、一行はゲンジアリの追跡を再開した。 「お…
忍者になったからには、忍術はこれ必要であろう。2匹は道中、お互いの長所に、忍術らしい名称をでっちあげて、正式な忍法にまで昇華させる、という虚無的な作業を開始した。先ずは、シロである。これはもう単純明快に、蟻と言えば 「君のはそうね。忍法「力持ち」とかでいいんじゃないかな」 「えらく適当だな。もう少し捻りが欲しいところだ。欲を言うと」 「うーん、それじゃあ、忍法「いっつも火事場」!」 「うん悪くはない。悪くはないんだが、もっと忍術っぽさがあるとなお良い」 「忍法「鷲の
ゲンジアリの話を信用するならば、女王はまだ生きている。今ヘイケアリに必要だったのは、希望…
シズカが叫ぶと、地面が微かに振動を始めた。振動は段々と大きくなって、地響きに変わった。次…
「そこまで極悪な奴らだったのか」 「モンキチョウが言うには、どうやら奴等は、君たちヘイケ…
ゲンジアリの行進。後にも先にも、一切の生命が残らない、「死の行進」である。この行進に巻き…
2匹は走った。シロは、途中、体力が尽きて走れなくなったトクジを、顎に咥えて、尚走った。雑…
谷底に下る坂の前に、ヘイケアリと思われる蟻が一匹、谷底を向いて佇んでいる。屈強な体格から…
蟻塚を出た先は、シロが認識を許容できる限界を超えてなお広がっていた。草木がざわめき、乱立している岩々は沈黙を守って、ダンゴムシは徘徊している、けっこうデカくて怖いなあ。急に弱気になってきた事を悟られぬように、シロはトクジにこれから先のプランを尋ねてみた。 「失踪した中隊は、この先の谷に遠征したらしい。兎にも角にもそこの様子を見に行こう」 「お、おう。そうだな」 「そう遠くはないよ。他の虫とトラブったりしなければ。途中で出会っても目を合わせたりすんなよ」 「わかった」