〔憲法コラム6〕内容規制と内容中立規制
1 表現の自由の違憲審査基準
表現の自由は人権体系の中で優越的地位を認められるべきものであるため、表現の自由に関する規制の違憲審査基準は厳格な基準が用いられなければならないとされる点ではほぼ争いはない(二重の基準の理論)。
2 内容規制
表現内容規制とは、表現行為の観点・主題に着目した規制をいう。表現内容規制は原則として許されず、その種の規制立法の合憲性は厳格に審査しなければならない。表現内容規制の合憲性の審査に当たって適用される違憲審査基準の典型的なものが、扇動