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03.声が消えてゆく恐怖の中で(夢のエレキギター)

声が消えてゆく恐怖の中で(夢のエレキギター)

家にある母のグランドピアノの下には
古ぼけたガットギターがあった
あるのは知ってはいるが弾き方を知らない
チューニングも知らない
弦が何本あるのかさえ知らない

音感はあったので、とりあえず1番細い弦だけを使って
メロディーを弾いた。何のメロディーかって?
今でも覚えている1978年発売のディスコソング「ポパイ・ザ・セーラマン」だ
1本弦奏法でも楽しかったなぁ。でもなんか限界を感じていたな…

その頃、同級生のI君の家に行った時にエレキギターがあった。
当時、雑誌の最終ページにあったエレキギター通販の広告で
見たことがある黒いストラトキャスタータイプのギター。
私は迷惑を承知でお借りしたのだ。

そう、I君がいなかったら今の私は無い。

音楽環境が良い私の家系。
実は母の兄は勝ち抜きエレキ合戦優勝者!
元プロギタリストの経験もあるのだ

そうだ、おじさんに習いに行けば良いんだ!
私には少し怖いおじさんだが、ギターの事になると
とても優しいおじさんでした。

ベンチャーズ「パイプライン」からレッスンが始まった。

休憩中におじさんが弾く何やら弦を引っ張るようなサウンド
それが、耳から離れない。クァン!パキン!と鳴るんだ。
(日本ではチョーキングと言うが海外ではベンドアップなどと
言うギター奏法、主にブルースなどで使われる)

私「その音楽なんて言うのですか?」
叔「あっブルースだね」

これだ!と思った。

つづく


※実は「ポパイ・ザ・セーラマン」この曲を歌っている
西濱哲男さんとその後一緒に演奏する事となるなんて
こん時は思いもしなかったよね(笑)


※2022/09/08声帯ポリープ手術をしました。今までの道のりを記録
©️2022 Spider Tetsu 

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