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#49 刻まれたDeNA

父は関西出身で根っからの
阪神タイガースファンだったこともあり、
小さい頃はユニフォームを着て
「阪神タイガース フレーフレフレフレー」
と六甲おろしのフレーズを歌っていた。

最近知ったのだが、幻となった2005年の
日本シリーズ第5戦のチケットを持っていたようだ。(知らない人は是非検索してみてほし

しかし、ルールを知っていたわけでもないし、
選手もたくさん知っているわけではなかったので野球に対する関心度は無に等しかった。


小学生になった時には、野球を観ることは
全くなくなりニュースサイトに表示される
順位表だけちらっと見るくらいになってしまった。


2012年。小学4年生の時
ある出来事がきっかけでディズニーにハマるのだが、その時に良く見ていたブログの筆者さんが大の横浜DeNAベイスターズファンだった。

当時のベイスターズの印象は
(失礼ながら)いつも最下位にいる弱いチーム
というイメージが強かったため、
なぜこのチームを応援しているのだろうと
少し疑問を抱いていた。(失礼極まりなくて本当に申し訳ございません。)


ただ、そのブロガーさんの影響もあって
順位表を見る時に必ずベイスターズを1番最初に見るようになっていた。

2017年、ベイスターズがクライマックスシリーズを突破して日本シリーズに進出したことをネットニュースで知る。
(まじか、あの弱かったチームがここまで強くなったのか。)
信じられないという思いと共に、選手を全く知らないのにどこか心の底で頑張れと応援している自分がいた。

日本シリーズ。何試合か見たが本当に面白く
筒香、ロペス、宮崎。ホームランバッターが多くロマンのあるチームだなそんな印象を受けた。横浜スタジアムの一体感も心に残り
一瞬にして横浜の虜になってしまった。

虜になったとは言え、
毎試合あの時感じた熱量で応援できるかと言われると無理なので、ちょいちょい試合を観るだけというスタンスで2019年9月まで過ごしていた。

2019年9月19日、対広島カープの試合。
5回終了時点で0-7でベイスターズが負けていて
(これはキツイな)と自分は諦めてしまっていた。
しかし、6回。ソトの3ランで4点差。
なおも1アウト満塁。代打梶谷。
カーブボールを捉えた打球はグングン伸び
ファンの待つ右中間スタンドに飛んでいった。

鳥肌が止まらなかった。これが野球なのか。
ベイスターズ凄すぎる。
鼓動がどんどん早くなるのが分かるくらい
興奮していた。

そして点の取り合いは続き、延長11回。
ソトの2本目の3ランホームランでサヨナラ勝ち。

夢を見ているのか。
そう思うくらい今までに味わったことのないくらいの衝撃を受けたのをはっきり覚えている。

もうこれは一生このチームを応援するしかない。その覚悟がこの試合で決まった。

翌年からは殆ど毎試合見るようになり
完全なファンの1人として、
長年遠ざかっている優勝を願うようになった。


自分は勉強もスポーツも出来るわけではないし
何かで1位をとったことは1つもない。
いつも必ず下から這い上がってやる
そんな思いで何事にも取り組んでいるのだが

「ベイスターズに自分を重ねているんじゃない?」

そう知人や親に言われたことがあった。

ベイスターズは12球団ある中で1番
リーグ優勝に遠ざかっているので、
そう思われても仕方ないとは思う。

「縁もゆかりもない横浜のチームを応援するなんて。」

これもよく言われるが自分でもよくわからない。今も不思議だよなとは思うが、

ただ、このチームが優勝する瞬間を見てみたい。その気持ちだけだ。

2023年。
バウアーを迎え今年こそはと思ったのだが
優勝を逃してしまう。しかも優勝は父の応援している阪神タイガース。期待していたシーズンだったからこそ悔しさはいつもの倍以上感じた。



ここまで読んで頂ければわかる通り
ここ4、5年でファンになった新参者だ。
知識、愛情。いやもう全て。昔から応援していた人の足元にも及ばない。



長年応援している皆様に対して
尊敬の意と感謝の気持ちを持ちながらベイスターズを応援させていただきたいと思う。


2024年シーズンが
とうとう明日からスタートする。
優勝したい。歓喜の瞬間を今年こそは。
度会選手や石上選手をはじめとするルーキーや
ジャクソン、ケイ、ウィック。新外国人選手達もどのような活躍をしてくれるか楽しみ。


143試合。
(あっという間に終わるんだろうなぁ…)
全力で楽しんで参りましょう。
横浜進化!

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