【ご報告】メフィスト賞、落ちてましたが、座談会には残っていました。また、頑張ります!
こんにちは、山本清流です。
2日前にメフィスト賞の座談会が更新されていたようです。
「連絡がなかったということは、落選したのか」と悟り、
ショックを受けながら座談会に目を通していったところ、座談会の真ん中くらいで自分の作品が取り上げられていて、不意打ちの喜びを感じました。
『眼球の点滅』という作品です。よかったら、ぜひ↓
またまた取り上げていただいて、本当にありがとうございます!
しかも、かなり実験的な作品だったので、それを座談会で取り上げていただいたのは、大きな励みになりました。
今作での実験としては、物語の中に分岐点をつくり、読者が選択できる小説にする、というものでした。
試みとしては失敗している、というのが、編集者の方々の評価のようです。
「分岐した物語の結末がすべてバッド風味で、ゲーム性がない」というポイントと、「分岐する物語の中でキャラクターが一貫していない」というポイントがとくに試みの破綻へとつながったようです。
僕は、ハッピーエンドは書き慣れていないし、見慣れていないので、ハッピーエンドを描くのは難しいところでした。
そこはちゃんと自覚していたのですが、キャラが一貫していないことには気づいていませんでした。
べつべつの選択によって違う世界を見せたいという思いが先行し、キャラの一貫性には意識が向いていなかったのかもしれません。
また、職業倫理に欠けるキャラクターというのは、B級ホラー映画の影響を受けすぎたせいだと自己分析します。
たしかに、読者のすべてがB級ホラー映画のマニアだとは限らないので、キャラクター設計においてはもう少し一般性を考慮すべきだったかもしれません。
絵画がビールで溶けないだろうということは、応募後に気づいていたのですが、やはり甘かったなと思いました。
座談会での指摘はどれも的を射ていたので、しかと受け止めなければいけません。
最近、Yahoo!映画のコメント欄を見ることの多かった僕としては、座談会のコメントは比較的に温かい言葉選びでした。
ある意味、僕は、編集者の方々に守っていただいたのかもしれません。
このままデビューしてしまうと、デビュー後に読書マニアの方々からの辛辣な批判に晒され、小説家としてのキャリアが最初から失敗に終わっていたかもしれません。
もっと面白い作品をつくり、堂々とデビューできたらいいな、と思います。
あと、最後に。以前より宣言していたとおり、今回は、残念ながら、メフィスト賞で落選しましたので、
この『眼球の点滅』をnoteで公開することにしました。
すべて無料にしました。こちらです。
どうぞ、これからも、応援よろしくお願いします!