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【完全無料】小説の書き方の独学、完全ロードマップ【ウィキペディアでOKです】

 こんにちは、山本清流です。


 小説の書き方の本って、いろいろありますが、

 ぶっちゃけ、ウィキペディアでOKだと思います。


 一から小説の書き方の勉強をしたいなら、ウィキペディアで基礎をつくれると思います。


 ついでに、「この人、信用できない」という方のために自己紹介します。

 僕は、いままで小説のハウツー本などを10冊程度読んできました。長編小説も10本以上書いています。信用できない方のために、僕の小説を掲載しておきます。

 そんな僕ですが、最近、ウィキペディアを読んでいて思ったわけです。

 これで十分に勉強できるかもしれない と。


 ということで、ウィキペディアを利用し、どういう順番で勉強すればいいのか、解説していきます。

 要約は、以下のとおり。

 まずは日本語文法について勉強します。そのあとに人称について勉強してから、小説について勉強します。三幕構成について勉強して構成力を身に着けます。そこまで来たら、ユーチューブを利用して、新人賞対策の勉強をします。

 以下、解説していきます。


 【①日本語文法を確認する】

 文は、大まかに言えば、主語と述語から成り立っています。

 主語というのは、小説の場合は、ほとんど固有名詞――つまり、登場人物です。太郎とか、慎太とか、洋子とか、愛美とか。


 その登場人物(たとえば、太郎)を、「〇〇した」というように述語につなげることで、文ができます。「太郎が死んだ」とか、「慎太が生き返った」とか、「洋子が泣いた」とか、「愛美が怒った」とか。


 その「〇〇」というのは、動詞です。

 ちらっと確認するだけでも、どうぞ。


 そして、ときどき、「太郎が死んだ」という文に、「すぐに」というような言葉を付け加えたくなります。「太郎はすぐに死んだ」と。これは副詞です。


 また、「太郎」という固有名詞に、「勇敢なる」という言葉を付け加えたくなるかもしれない。「勇敢なる太郎はすぐに死んだ」というように。これは形容詞です。

 

 ちなみに、「太郎」のあとにくっついている「が」とか「は」は助詞と言います。これは適切に使い分けてないと、勉強不足、あるいは練習不足であることがバレます。


 文についての知識はこれくらいでいいと思います。

 主語と述語を理解していて、動詞と形容詞と副詞を理解していれば、文は書けるので。


 小説の場合、基本的に主語は固定なので、変化させていくのは、主に動詞です。

 主語(主人公)が、なにをしたのか。それを延々と順番に書き並べていくのが小説です。


 ということで、文法について確認できたところで、続いて、人称について勉強しましょう。


 【②人称を理解する】

 中学校で英語を勉強するときに、一人称とか、三人称とか勉強したと思います。

 日本語の場合も同じです。


 英語で言うところの「I」は「わたし」「俺」と同じです。

 英語で言うところの「You」は「あなた」と同じです。

 英語で言うところの「He」「She」は「彼」「彼女」と同じです。


 なにを当たり前のことを、と思うかもしれませんが、けっこう重要なところなので、念のため。

 小説には、第一人称と第二人称、第三人称がありますが、それらは上記した主語と一致しています。


 つまり、第一人称では、「わたし」とか「俺」とかいう自分を示す主語を使います。「わたしは泣いた」というように。

 第二人称では、「あなた」という主語を使います。「あなたは泣いた」というように。

 第三人称では、「彼」とか「彼女」とか「太郎」とかいう、第三者を示す主語を使います。「彼は泣いた」というように。


 これはつまるところ、「物語の主人公」と「語り手」の距離を表しています。

 「語り手」というのは、物語をしゃべっている人のことです。詳しくは↓

 

 第一人称は、「語り手」=「主人公」です。主人公自身が物語をしゃべっているということです。

 第二人称は、「語り手」=「主人公の傍にいる人」です。主人公の行動を傍から見守りながら、その様子をしゃべっているということです。

 第三人称は、「語り手」=「神様」です。神様はすべてのことを見通していますよね。全知全能の神が俯瞰視点で、物語をしゃべっているということです。


 しかし、現代の小説のほとんどは、第一人称か、第三人称一元視点です。基本は、後者を使います。


 第三人称一元視点とは、ざっくり言えば、「三人称を使うけど、個人の視点から描く」という方法のことです。

 「視点」とは、見える世界の範囲のことです。個人(主人公)から見える世界の範囲を描くわけです。


 ややこしいので、図示しました。

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 この棒人間の見える範囲を描くことができるというわけです。

 見えない範囲は描けません。


 一人称の場合も、三人称一元視点の場合も、棒人間の見える範囲を描くわけですが、

 この二つには違いがあります。


 一人称は、「棒人間」=「語り手」なので、棒人間の心の中身を描くことができます。

 しかし、三人称一元視点は、「棒人間」=「語り手」ではありません。

 「語り手」=「棒人間を傍から見ている人」なので、棒人間の心の中身は描けません。棒人間の様子を描くだけです。


 ただ、そこまで厳しくはないです。「棒人間は怒った」とか「棒人間は、あいつが怪しいと考えた」とか、そういう、棒人間の中身も描いていいです。

 一人称の場合よりは客観的、くらいに考えておけばいいでしょう。


 ということで、これで人称を理解できました。

 一度で理解するのは難しいかもですが、慣れていけば、どうにかなるので、ご安心ください。


続いて、具体的に、小説を見ていきましょう。


 【③小説を理解する】

 小説には大きく分けて、純文学、大衆文学があります。

 その定義がいろいろあるかもですが、ざっくり言えば、「純文学=決まりがない」、「大衆文学=決まりがある」という感じです。


 厳密には、ウィキペディアをどうぞ。『純文学と大衆文学』のところ。

 ここでは、「大衆文学」のほうを見ていきます。

 「決まりがある」というのは、つまり、起承転結があるということです。


 エンタメ作品である限り、ほぼすべての小説には起承転結があります。


 ということで、続いて、その起承転結(構成)を見ていきましょう。


 【④構成を理解する】

 とても有名な理論ですが、三幕構成というものがあります。

 構成についての理論です。


 最初に断っておきますが、三幕構成を勉強することが絶対条件ということはありません。

 ただし、一般に許容されている構成の理論なので、身に着けておくと便利です。


 勉強すれば、映画の構成がたちどころに理解できるようになります。


 三幕構成では、物語を三幕に分類します。設定、対立、解決、の三つです。

 それぞれにそれぞれの役割があり、幕と幕の間には、ターニングポイントが設定されている、という理論です。


 これは、ウィキペディアを読んだほうが早いので、こちらをどうぞ。

 長いですが、有益なので、ぜひ身につけてください。

 理解できなかったら、何度も読み直せばOKです。


 ということで、ここまでで、ある程度、形の整った小説を書くことができるようになりました。

 もしも作家を目指しているなら(僕も、です)、新人賞を受賞する必要がありますが、そのためには新人賞を受賞するための勉強をしなければいけません。

 これは、ユーチューブでOKです。


 ユーチューブで「新人賞」と検索すれば、

 現役の作家さんや現役の編集者の方々のアドバイスなどがたくさん出てきます。とてつもなく有益です。


 以上です。


 【とにかく書くことが大事】

 基本を理解したら、とにかく書くことが大事だと思います。

 いつまで勉強していても、書かないことには上達しないからです。


 小説って、必要最低限の勉強でOKだと思います。

 ひとまず基本的なルールを理解しておけば、あとは自分の書きたいものを書くだけです。


 【書きたいものを勉強する】

 自分が書きたいものがあるなら、それをピンポイントで勉強するのが近道だと思います。

 ミステリを書きたいなら、ミステリを読みまくるとか。


 また、今回はウィキペディア(と、ユーチューブ)だけで勉強しようという企画でしたが、小説の書き方のハウツー本が役に立たないわけではありません。

 ハウツー本で勉強すると、絶対、プラスです。


 気になる本があったら、手に取ってみるのもいいですね。

 

 ということで、山本清流でした。読んでいただき、ありがとうございました。