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◯拷問投票102【第二章 〜重罪と極刑〜】

 
 これと同じようなスタイルの文章が、さらにふたつ。ほかの被害者のぶんだ。理子の言うように、どれも感情に訴えることを目的としているように思えた。手短に読み手の心をつかむように工夫したのだろう。
 佐藤は、思った。どう慎重に考えたとしても、高橋実の目的は明白だ。あの被告人を拷問しようとしている。
 ――合法的に。