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ものうる人びと

編集出版・代理店・制作会社・法人広報・生活者として……いろいろな立場で広告に関わってきた著者による、広告にまつわる色々なテキストが集まっています。広告のまわりにいる人が、ふと足を…
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2021年11月の記事一覧

あの日の「ちびまる子」には、もう会えない

「ちびまる子ちゃん」は、昨年はTVアニメ化30周年。今年は登場35周年だという。わたしは『りぼん』連載時も知っているけれど、熱心なファンでもない……こういう人って、実は少数派なのかもしれない。少なくとも「250万乙女」はいたはずなのだが。そんな立場から、今日は早稲田アカデミーの広告と、舞台化の話をします。 まる子、塾通いをおすすめする昨年から早稲田アカデミーの長期キャンペーン「まる子、本気になる。」も好評のようだ。中学生になったまる子と仲間たちが3Dで登場するのだが、季節が

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メタバースと大阪のこと

2021年10月が終わった。この最終週、Facebookのメタ化が発表されて、日本の総選挙では大阪が独立の機運を見せた。一見すると相反する事象だけれど、これらはつながっているのでは。そう思えてならない。 メタバースは時空の概念を越えるという。 日本に限らず、人は長い間、さまざまな空白を消費することで満たしてきたように思う。政治的な空白も、愛情の空白、時の空白も。あらゆる日常における空白を嫌い、消費することで満たしてきた。消費とは金銭的なものにとどまらない。時間や肉体、精神

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