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小さな頃のきらきらした世界。

小さな頃の一歩分進むのに、今は何歩かかるのだろうか。

一歩歩むと、世界が変わった。
また一歩進むと、新たな存在に出会えた。
一度後ろを振り返れば、未知と出会えた。
そしてまた一歩進み出すと、聞いたことのない声が聞こえてきた。

そんな世界はもうない。
海辺に浮かぶ塵を見て興奮できるだろうか。
誰かの挑戦を心から応援できるだろうか。
全ての物事を新しく見えるだろうか。
目に見えるもの全てが魅力的だろうか。

私は戻りたい。
そして、戻りたくない。

目に見えるもの全てが大きく見えた時。
目に見えるもの全てが小さく見え始めた時。

その差はなんだったのだろうか。

見ている景色は虚像で、
私の世界が作り出したもの。

未知は存在しなく、既知が道を作り出している。

この音もそうだ。
初めて聞く音だが、脳内の類似した音を再生しているのだろう。

「世界が灰色に見える。」
そんな表現をよく耳にする。

本当に灰色に見えているのだろうか。
私にはどんな景色も色づいて見える。
しかし、色を見ているだけで、その存在を捉えてはいない。
まるで大きな一枚絵を見続けているようだ。

灰色が世界を見てみたい。
目の前の世界を自らの望む世界の色に塗り替えれるその脳が羨ましい。

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