Mrs.カルダモン

漢方をカジュアルに。をテーマに、日常に漢方を取り入れながら、丁寧な暮らしを紹介させてい…

Mrs.カルダモン

漢方をカジュアルに。をテーマに、日常に漢方を取り入れながら、丁寧な暮らしを紹介させていただきます。漢方の間口が広がって、日常の暮らしが少しでも豊かで健康的になり、病気の予防につながればと思っています。 #漢方#カレー#珈琲

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  • 漢方をカジュアルに

    衣食住に彩を加える漢方をカジュアルに紹介しながら、漢方理論を解説していきます。

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漢方をカジュアルに「自己紹介」

はじめまして。病院薬剤師のMrs.カルダモンです。 千葉県で病院勤務し、主にがん治療、緩和医療に従事しております。 日頃、患者さんやその家族の方と接していると漢方薬に対する関心の高さと、気軽に始めることのできない間口の狭さにギャップを感じております。 薬剤師として漢方を学んできた知識を生かして、 *漢方をカジュアルに*をテーマに男女問わず幅広い世代に、日常生活から漢方を取り入れ、近年話題になっている「予防医学」や「治療中の患者さんの負担軽減」に貢献できるような情報を発

    • エチオピア風キーマカレーを作ってみた

      寒い日が続いていますが梅が咲き、鶯の鳴き声も聞こえてきて春の足音も聞こえてくるようになりました。鶯は、実は1年通して「ホーホケキョ」という鳴き方をしてるわけではないそうです。気温が上昇し、暖かくなってくると「ホーホケキョ」と鳴き、春の訪れを告げてくれます。 「梅に鶯」という“美しく調和する取り合わせのいいもの”という意味の言葉があります。桜の春全開もいいですが、寒い冬の中で見つける春もいいものです。 漢方では季節の変化を感じて食べる食材を変えることで体調を整えていくことが重

      • カレーの名店探訪 神保町「エチオピア」

        何もすることのない一日があったらどこへ行くか。自分は決まって神保町に向かってペダルを漕いでいました。 神保町のランドマーク、三省堂本店があります。受験の時などは気分転換と称して三省堂の参考書コーナーへ向かい、先生におすすめされた本を読み少し勉強ができる気になっていました。 そんな三省堂本店が見守る神保町の大きな交差点。本を買った後向かう先は交差点を渡ってすぐのお店。泣く子も黙る神保町カレーの巨塔、エチオピア本店。 赤い看板が目印です。店内は1階がカウンター席、2階はテーブ

        • 珈琲を科学する

          コーヒーが嫌いでした。味もにおいもコーヒー味と評した商品すべてが。 テレビでさんまさんが嫌いと好きは隣り合わせや。丸で書いたら360度回って隣同士や。とお笑いが苦手な女優さんの前でおっしゃることがあります。 子供の頃、休日に親に連れられて通った喫茶店で頼むのは決まってミックスジュース。学生時代、親の影響で珈琲を飲む大人に憧れて、チェーンのカフェでバイトをしていた時期があります。疲れを癒しに一服する喫煙所代わりのようなカフェで、たばこ強烈なのにおいの中、ほのかに香る珈琲アロマ

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          6本

        記事

          薬剤師が作る薬膳カレー

          2022年が始まってすでに10日が過ぎてしまいました。あっという間ですね。ぼーっと過ごしていると時が去ってしまうので、目標を立てて一つずつ実行していきたいと思っています。 漢方をカジュアルに。をテーマに、日常に漢方を取り入れながら、丁寧な暮らしを この1,2年は一人で過ごす時間がが増え、自分の生活、価値観の整理ができた貴重な時間だったと思います。この先の状況はまだわかりませんが、今年は考えたものを作り、発信していく1年にしたいです。 Mrs.カルダモンという名でinsta

          薬剤師が作る薬膳カレー

          一家に一菜、小松菜がもたらす幸せ

          秋になってくると食材の色が落ち着いてきて、心も穏やかになります。野菜が体に良いというのは周知の事実ですが、野菜をどのように摂取するかは人それぞれで大変興味深いです。毎日忙しく過ごしていると、なかなか野菜を料理して摂取することが難しく、欧米文化の食生活からサラダにしたり、最近流行りのスムージーで毎朝野菜を摂る方もいると思います。 スーパーに通ってコスパが良く、気軽に食べられる野菜はないかなと思って探していたら、ありました。小松菜。 何がいいかって、小松菜はあくが少ないので面

          一家に一菜、小松菜がもたらす幸せ

          漢方でセルフメディケーション    ~最強の風邪予防~

          新型ウィルスコロナが国内で流行して間もなく1年半経ってしまいました。週末楽しみにしていた都内のおいしいスパイスカレー屋さん巡りからも少し足が遠のいてしまっています…  この1年間、皆さんは今まで以上に感染対策を意識してきたと思います。自分も食生活や睡眠に対する意識が高くなりました。おかげで体調はすこぶる良好です。 そして自分が薬剤師を目指したきっかけである漢方薬もやはり間違えてなかったんだなと実感しております。自分が働き始めてから現在まで10年間とにかく「ちょっと疲れたな

          漢方でセルフメディケーション    ~最強の風邪予防~

          漢方をカジュアルに⑥ 「陰陽」      ~重ね煮のカレー@青い鳥~

          「陰陽論」 これは中国古来からの自然観で、森羅万象すべてのものが「陰」か「陽」に分けられるという理論です。陽は明るく活動的なもの、陰は暗く冷たく穏和なものというイメージです。例えば陽は、太陽、昼、熱、春夏などが分類され、陰は月、夜、寒、秋冬などが分類されます。いずれも互いに対立する属性を持っています。 漢方や薬膳でも熱と寒、春夏と秋冬などが良く使われます。 上の図は「太極図」と呼ばれ、陰と陽が互いにバランスをとりながら変化していることを表しています。陰と陽のバランスは常に

          漢方をカジュアルに⑥ 「陰陽」      ~重ね煮のカレー@青い鳥~

          油と塩とスパイスで作る簡単カレー

          「スパイスからカレー作ります」と言うとほとんどの方が、「すごい!」「絶対自分ではできない」「スパイスって簡単に手に入らないじゃん」などの反応をしてくれます。今回はその先入観を取っ払っていただきたいので近くのスーパーで買った食材だけで作ったスパイスカレーを紹介したいと思います!カレーの骨格は油と塩です! スーパーで買った材料(2人分)玉ねぎ1個、トマトピューレ大さじ1、青唐辛子1本(ししとうでも可) 鶏もも肉150g(皮の部分はなるべく剥いで)、オクラ4本          

          油と塩とスパイスで作る簡単カレー

          コスパ最強食材、キウイフルーツ

          スペアリブのカレーを作る際、お肉を柔らかくするためにタンパク質分解酵素を含むキウイを使用してみました。トップ画のカレーはスペアリブとキウイのカレーです。いつでも手軽に手に入り、食べやすいキウイフルーツについて色々調べてみました。 調べていくと、キウイフルーツ、どうやらただものではなさそうなんです。キウイフルーツは極端に言うと食べる美容液、食べる点滴、食べるワクチンです! 今回は、そんなコスパ最強健康食材キウイフルーツのすごさを紹介させていただきます。 食べる美容液、キウ

          コスパ最強食材、キウイフルーツ

          漢方をカジュアルに⑤「虚実」

          漢方を勉強するに避けては通れない「気血水」という理論。特に「気」に関しては様々な視点から説明されています。 「気」という言葉は目に見えないものということもあり、怪しいもの、アニメの世界の空想的なものと思われがちですが、実は日常的にこの言葉は使われています。例えば、「気になる」「気に入る」「気を遣う」「気が滅入る」や「空気」「病気」「気候」など様々な熟語や表現で使われています。 薬膳や漢方をいざ取り入れようとする際に大事になってくるのが、自分の体の状態が漢方の考え方でいうど

          漢方をカジュアルに⑤「虚実」

          漢方×ヘッドスパ

          最近のマイブームは月1ヘッドスパに行くことです。ヘッドスパしてスパイスカレーを食べて自宅でのんびりする休日は心身共にリフレッシュできる、好きな休日の過ごし方です。週5日の病院業務、アクティブな趣味が多いだけに月に1回はそういう過ごし方も大切だなと思っています。 ネットでヘッドスパ専門店を調べては、初回割のクーポンのある店を巡ってまた違う店へ…リフレッシュと言いながら節操のない店選びを繰り返している中で、「漢方×ヘッドスパ」を前面に押しだすヘッドスパ専門店を発見しました。漢方

          漢方×ヘッドスパ

          漢方と西洋医学の協働

          私は協働という言葉が嫌いです。病院で薬剤師として働かせていただいていますが、病院では「患者さんを中心としたチーム医療」「多職種で協働してサポートする」という言葉をよく目にします。 この協働という言葉が便利な言葉でありながらとてもあいまいな表現だと感じています。このあいまいな表現をタイトルに使って私が今漠然と思い描いていることを書かせていただきます。 今までは「漢方をカジュアルに」をテーマに、漢方の視点から記事を書いてきました。今回は主に西洋医学をメインに医療を提供する医療

          漢方と西洋医学の協働

          スパイスの沼~魅惑のバターチキン~

          バターチキンカレーって食欲を誘惑する響きですよね。普段あまりカレーを食べない人でも、バターチキンカレーは好きっていう方は多いと思います。 薬膳カレー、スパイスカレーのくくりで考えるとそのくくりからは外れると思っていますが、スパイスカレーの沼に引き込む導入としてバターチキンはこれ以上ないパワーワード。ミスチル聞かない人にHANABIいいよっていうくらいのキラーアイテムだと思ってます。 ここ最近バターチキンカレーを食べ歩き、作ってきました。ぜひスパイスカレー好きの方に参考にし

          スパイスの沼~魅惑のバターチキン~

          夏・漢方 暑さを乗り切る薬膳カレー🍛

          いよいよ梅雨が始まり夏の猛暑が近づいてきています。 漢方・薬膳では、野菜は体調を整えるのに欠かせないものと言われています。特にその季節にとれる旬の野菜は、味もおいしく、栄養分も豊富で体を元気にしてくれます。 暑い時期に採れる夏野菜は体を冷やすものが多く、冬野菜は体を温めるものが多いといわれています。 例えば夏野菜でいえばトマト、キュウリ、ナスなどは体を冷やす作用があります。冬の野菜でいえば白菜は体を潤し、にらやネギは体を温めてくれます。このようにその時期の体を自然と癒し

          夏・漢方 暑さを乗り切る薬膳カレー🍛

          「酸味」を味わう薬膳カレー     ~ポークビンダルーのレシピ~

          「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」という言葉が明治時代の食養研究家の石塚左玄氏の言葉があります。春が終わり湿気と暑さ増してくる夏に向けて「酸味」を摂る薬膳カレー"ポークビンダルー"をご紹介します。 ポークビンダルーとはインドの西部のゴア(西海岸でもインド南部に差し掛かる場所)でよく食べられているカレーです。旧ポルトガル領でキリスト教布教の拠点であったため、独自な食文化が発達しています。ビンダルーというもともとポルトガル料理(肉のワインビネガー酢とタマネギ、

          「酸味」を味わう薬膳カレー     ~ポークビンダルーのレシピ~