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curry menu archive 33 トマトラムカレー 明太ダル 鯛だしポークキーマ 牛もつのシークァーサーカレーリーフサグビンダルー

こんばんは。
本日はプレオープン中の修行カレーをご紹介します。

普段はどこかの国をテーマにカレーを創作するスパイスカレーizonですが、正式なオープンに向けた準備期間だった2022年9月は、夜営業を想定した飲んだ後の〆カレーや一品スパイス料理、テーマなしに美味しさを追求したカレーなどを作っていました。

店主のヨシフジ君は初めての店舗経営ということで、事務作業やら何やら慣れないことに忙殺されてかなり大変だったようです。

ランチタイムは不定期営業で、前回ご紹介したizon的チキンカレーと、トマトラムカレー、明太ダル、鯛だしポークキーマ、牛もつのシークァーサーカレーリーフサグビンダルーなどを提供しました。

これまでご紹介してきたカレーには様々なバックボーンがあって色々大変ですが、今回のカレーはややこしくないので気軽に読んで頂ければと思います。


左 トマトラム 中 明太ダル 右 鯛だしポークキーマ

では、左のトマトラムカレーから。
ホールスパイスがごろごろ入っていてパンチ強めな感じがしますね。
フレッシュな酸味のあるトマトカレーではなく、長時間煮込むことでトマトの甘味を前面に押し出したタイプのカレーです。
ラムも一緒に煮込んでほろほろに。
ラムとトマトの組み合わせは珍しいように思いますが、マイルドかつスパイシーなオリジナルカレーになりました。

真ん中の明太ダルは明太子とダルカレー(豆のカレー)を合わせたもの。
優しい豆のカレーと合わせた明太子はまろやかな味わいに。
ぷちぷちした食感も新しい、ありそうでなかったカレーではないでしょうか。
ヨシフジ君の評価も高い明太ダルですが、普段は世界一周カレーをやっているため通常営業のランチに登場するのはなかなか難しいですが、夜営業のメニューで出てくることを期待しましょう。
じゃがギー明太ダルとかいいんじゃないでしょうか。
(我ながら安易すぎる!)

右の鯛だしポークキーマは、お酒飲んだ後のお客さんの〆カレーを想定して作られたカレーです。
鯛アラと昆布のWスープ。
鯛アラは乳化するまで炊き込んで白濁させ濃厚な味わいに。
仕上げにテンパリングしたホールスパイスをかけて香り高く仕上げています。
飲んだ後のカレーは食べやすさも大事だろうということで、濃厚ながらも水分量多めのポークキーマです。
卵を落とせば雑炊にもなるようなイメージでしょうか。
またいつか夜営業に現れることもあるかもしれません。


牛モツ カレーリーフ シークワーサー

上の写真は牛もつのシークァーサーカレーリーフサグビンダルーの材料ですが、牛もつのシークァーサーカレーリーフサグビンダルーと言われても意味不明だと思いますので、分解してみます。

シークァーサーの効いたカレーリーフペーストを
白ワインビネガーで煮込んで酸味のある
牛もつカレー

という感じになります。

一般的にサグカレーはほうれん草が使われますが、大量のフレッシュカレーリーフをペーストにするという贅沢なカレーです。

先ほど紹介した3種のカレーがありますから、無理に4種目を作る必要はなかったはずですが、「同じカレーを作っていると飽きてくる」という特殊な事情により1日だけ即興で作られました。

牛もつのこってりした旨味とシークァーサーとビネガーの酸味が調和して、カレーリーフの高貴な香りとフュージョンするという格式高いカレーになりました。


四種盛り

仮営業だからこそできた、即興カルテットカレー。
テーマを取っ払って感性の赴くままに作るカレーもとても魅力的ですね。
カレー作りは瞬間瞬間のライブですので、カレー屋の店主の皆さんは須らくジャズマンだと思いますが、今回のizonのカレーはかなりフリージャズの要素が強いように思いました。

この後、「カレー事情聴取」というイベントへの出店が決定していましたのでヨシフジ君はそちらの準備に取り掛かるのですが、インスタライブでお題をもらってカレーを作るという暴挙に出ます。
その様子はまた次回に。

最後までお読みいただきありがとうございました。
スパイススパイス。


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