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「体験をシェアする贈り物を作りたい」スパイスD2Cブランド『HAT SPICE』代表が語る実際しんどい新規事業の裏側

こんにちは、「ハッと驚くスパイス体験」をお届けするスパイスブランド『HAT SPICE』代表のちゃいまいです。先日、私たちのブランドで「100人の方にスパイスカレーキットのギフトボックスを無料プレゼントする」キャンペーンを開始しました。本記事では、その企画の裏側、込めた想いや苦労話の様なものをしたいと思います。

HAT SPICEとは

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スパイス好きたちが運営する「ハッと驚くスパイス体験をお届けする」D2Cスパイスブランド。日本の食卓の「さしすせそス*」を当たり前にすることを目標に、スパイスに関する商品や・情報をお届けしています。
*ここでの「ス」はスパイスを指す
代表のちゃいまいこと川辺が旅をする中で、スパイスを通じて世界の広さを知ったことから「スパイスを通じて、人々に驚き体験や、世界を広げるきっかけになるような体験を届けたい」という願いをこめて作りました。ECサイトでのスパイス商品販売をメインに活動し、現在の主力商品はカレーのスパイスキットです。今後はカレー以外のスパイス製品も開発予定です。

ECサイトURL :https://hatspice.com/
Twitterアカウント:https://twitter.com/hatspice
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/hatspice/
創設について綴ったnoteはこちら▼

企画のきっかけ

ギフトボックス01

キャンペーンを企画したきっかけは、今年の夏にオンライン帰省をするときめたときのこと。
私が住んでいる東京都は、直近非常に危惧すべき規模まで新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいます。そんな中、地方に住む親から届いた「今年の夏も帰省は厳しいね」というメッセージに切ない気持ちを覚えていました。
現在私は、1年以上実家に帰ることができていません。しかしながら、ここ最近の感染拡大状況、実家及び私の生活環境に鑑み、今年の夏も私が帰省するのは控えるべきだという判断をしました。

「今年もオンライン帰省だね」そう残念がる両親には、これまで既に会えない期間に数々の贈り物をしてきました。毎回嬉しそうにしてくれましたが、両親から返ってきた言葉は、一緒に楽しみたいと言う内容でした。

そして私は、そんな両親の言葉をきっかけに「体験をシェアする贈り物をしたい」と考えました。そして、自分以外にも大切な人たちと長い間会えていない方々がいるのではないか、私たちのブランド『HAT SPICE』でも、その様な状況の方々に何かできるのではないかと考え、今回のキャンペーンを開催することに決めました。
オンラインで人々が同じ体験を共有できるギフトを作る。そしてそれを贈り合い、体験をシェアすることで大切な人との素敵な思い出を作ることを応援する。それが、今私たちが出来ることなのではないかと思いました。

キャンペーン概要

ギフトボックスについて_アートボード 1-01

キャンペーンは、期間中(8/10~8/20)にギフトボックスを購入してくださった方先着100名様に、2箱目を無料でプレゼントするという内容です。

ブランドの記念日であるハットの日(8/10)に、『HAT SPICE』のカレースパイスキットの中で人気TOP3初心者向けキット「チキンカレー」、「バターチキンカレー」、「キーマカレー」の3種類を詰めたギフトボックスを発売しました。

そして、1箱目はご自身で、そしてもう1箱はご家族やご友人にプレゼントをしていただき、スパイスカレー作りを皆様で一緒にお楽しみいただきたいという想いからこの様なキャンペーンを行うことにしました。

スパイスカレー作りをシェアする良さ

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体験をシェアする上で、スパイスカレー作りの良さは主に3つあると感じています。

まず第一に、国民食とも言われるカレーは、嫌いな人が少ないので多くの人とシェアしやすい。

そして2つめに、中でも近年注目が集まっている「スパイスカレー*」は、"モノづくり"をする感覚が楽しめるということがあります。
*ここでは、スパイスから手作りするカレーと定義
スパイスカレーを初めて作る人が口を揃えて言うことの一つに、「調理していく途中段階では、仕上がりのイメージがつきにくい」、ということがあります。ルーのカレーを作ったことがある方でも、作り方の違いに新鮮さを覚えるケースが散見されます。
最後までどんな仕上がりになるのかワクワクし続けながら一つ一つパーツを作っていくような感覚は、工作している時に感じる胸の高まりに似ていると思います。
そのようなワクワク体験をシェアすることで、素敵な思い出が作れるのではないでしょうか。

3つ目の良さは、個性を出しやすいこと。スパイスカレーの作り方は本当に自由です。ベースの作り方が同じでも、玉ねぎやトマトの炒め具合、使うお肉や油、水の量を変えるだけでも異なる仕上がりにすることができます。また、多様なスパイスを組み合わせて個々人の嗜好に合わせて味のバリエーションを作ることができます。誰かと一緒に作ることで、その差を感じるのもまた面白いと思います。

しんどかった企画の裏側

キャンペーンを考えたのは、開催直前の8月の頭でした。連休もあるため、ブランドの記念日である8/10(ハットの日)まで、数日しか営業日がない、そんな中でも私はキャンペーンをスケジュール通りに開催することにしました。
日がない中で8/10に開始することにしたのは、オンライン帰省をする方を含め、夏休み中に使いたい方々に届けるためには、なるべく早い方が良いと考えたためです。

やらなければならなかったことをざっと書くと下記でした。

1.ボックスの用意
 段ボール・ボックスに貼るシール・ハンコの手配
  業者選定
  デザインデータの作成・発注
 商品完成
  段ボールの組み立て
  ハンコはり
  スパイスキットの作成
   スパイスの手配
  梱包
  シール貼り
2.サイトの準備
 商品写真の手配
  カメラマン・場所・道具の手配、撮影、編集
 サイトページの準備
  クリエーティブ制作、商品登録、文章作成
 導線の確認
  ギフト対応するためのアプリの導入
3.告知準備
 PR対応
  アカウント作成、文章作成、配信
 SNS
  クリエーティブ制作、配信

一番苦労したのは、ボックスの用意です。まず、企画段階で分かったことは印刷された段ボールを、予算内で、小ロットで、発売日までに用意する、ということができないということです。

印刷段ボールが手配できない、しかし8/10には確実に間に合わせたい。その時私がした判断は、段ボール・ハンコ・シールを別で用意して自分たちでボックスを手作りするということ。それであれば、ギリギリ商品を期日に発売することが出来る状況でした。そのため、多少パワープレーでもこの方法で進めることにしました。

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しかし、これだけでは違う問題が解決できませんでした。それは、事前の商品撮影です。発売日が8/10でも、商品写真や、それを使った制作物(サイト内のクリエーティブやPR記事など)は事前に準備しておかなければならなりませんでした。

そのため次に私がした判断は、撮影用のハンコを手作りするということでした。メンバーの中に、消しゴムハンコが得意なメンバーがいたので、撮影までにかなり無理をしてハンコを作ってもらいました。

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大きな問題はこれで解決したものの、まだまだ課題は山積み…。

・PR記事を書いたことがない
・ギフトを100人にプレゼントするためには、そもそも今のスパイスキットの在庫が足りない
・ギフト対応するためのアプリの導入に開発が必要で、それが間に合わない

PRについては、広報の友人に手取り足取り教えてもらいながら、なんとか記事を作成しました。記事に使う写真も、走り回って道具をかき集め、カメラマンさんになんとかスケジュールを調整していただきました。
足りないスパイスキットは、キャンペーン期間中に発送しながら作り続けることにしました。いわゆる自転車操業です。
そして、開催直前に発覚したギフト対応するためのアプリが導入出来ないという問題は、オペレーションで解決することにしました。具体的にいうと、現在お客様から発注が来たら全て手動でメールを送信し、お客様に無料になる二箱目の送付先をご入力いただき、運営メンバーで発送手続きを行っています。まさかの手作業解決!

もう少し色々と工夫できることはあったのかもしれませんが、このような形で、基本的に手を動かすことで解決し、今回のキャンペーンを運営しております。

そうまでしてキャンペーンを開催したかったのは、ひとえに皆様に「ハッと驚くスパイス体験を届けたい」という想いからです。メンバーにかなり無理をさせてしまっていることは代表として申し訳ないと思いつつも、多くの方々にギフトをお届けできる結果となり、がむしゃらに企画を実行してよかったと感じています。

最後に

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新規事業立ち上げ、ブランド運営の裏側は、ほんとに泥臭いことも多いです。でも、しんどいぶんやりがいもありますし、お客様から喜びのメッセージが届いた時の嬉しさはひとしおです。
もちろん、どの企業にもこの状況は当てはまることではないかもしれませんし、実際さまざまな業務を外注したりお金をかけて効率化することもできると思います。
しかし、私たち『HAT SPICE』は、まだ出来たばかりのブランドで、現段階ではほとんどのことを運営メンバーで行っています。レシピ・商品開発から、梱包発送、SNS運用やマーケティングまで、愛を持ってあらゆることに取り組んでいます。そうすることで、いつの日かブランドが拡大したときも、刻まれた苦労の記憶を頼りに、ブランドにこめた熱い想いや初心を忘れずに運営し続けられるのではないかと信じているのです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ぜひ、今回のキャンペーンをご家族やご友人とのコミュニケーションにお役立ていただけますと幸いです。
そして、『HAT SPICE』の応援をよろしくお願いします。

今後も引き続き、スパイスブランド『HAT SPICE』の裏側についてnoteで記事を書いていこうと思います。よろしければフォローお願いします。
また、取材やコラボ等のお話もお待ちしております。
ぜひ運営まで、ご連絡ください。support@hatspice.com

HAT SPICE代表 ちゃいまい

サポートはすべて研究に使わせていただきますm(__)m☆ミ