わが家には置けない

わが家には爪楊枝の束を置けない。
猫さんが一本ずつ器用に抜きとるから。
抜きとったそれを、床に落として前足で飛ばして、ダッと走って押さえる遊びが始まるからだ。
　
いつもテーブルに買ってきたままの爪楊枝の束を置いている、ちょっとズボラなわが家。
　気づくと床にいつも散らばっていて、片付けてはまた買ってきて置く。
また何日かすると、床に散らばって、また買ってきて。
　
　ずーっと不思議だったんだけど、この前その現場を押さえ、つい笑い転げてしまった。

　爪楊枝、いつも床に落とすのだれ？
あなたでしょ！と、いつも怒られるのが私だったから。
え？！そっかなぁ。ごめん。なんて答えてたのに。

　怒られて、照れ笑いする私のその様子を
猫さんはどんな気持ちで見ていたのか想像すると、また笑いが止まらなくなった。
わるいこちゃんだなぁ。
抱きすくめてブラッシングしてやるぞ。
そうだ、爪も切っちゃえ。

大きな猫さんの匂いがする？
爪楊枝をくんくんと匂う、小さな猫さん。
いたずら好きな可愛くてやんちゃな大きな猫さん。

いたずらは現場発見の時しか怒らないのが、マイルール。
知ってか知らずか、今日も新しいいたずらを思いつく猫さんでした。

洗濯しちゃうぞ！