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ちょっと胸がキュっとなった

今日の夕方、児童クラブに次女を迎えに行った時のこと。

あるお母さんと、ある女の子と、その友達?が、玄関口で何やら騒いでいました。

そのお母さんは一生懸命スマホを見ながら、
「○○ちゃん、今日はお母さんかお父さんが迎えに来るみたいだよ、うーん確かにそう書いてあるけどな~」
みたいな内容を、その女の子に話していました。

ちらっと聞いた感じでは、こんな状況。

・そのお母さんは、女の子の親ではない
・そのお母さんは、女の子のお姉ちゃんを迎えに来た様子
・お姉ちゃんは習い事があるので、そのお母さんが代わりにお迎えに来た
・その女の子(つまり妹ちゃん)は、後から親が迎えにくる様子
・それを分かっていたのかそうでないのかは定かではないけれど、女の子は帰り支度をしてお姉ちゃんより早く玄関にやってきてしまった

しばらくして、お姉ちゃんが帰り支度をしてやってきて、お迎えにきたお母さんと先生たちが擦り合わせをして、やっと状況がクリアになりました。
自分を迎えに来たのではないと分かった女の子は、涙をこらえながらランドセルを持ってまた二階へ上がっていきました。

なんだか、可哀そうでした。
先生に「泣かないで」と言われていたのが、余計に切なかったです。

お母さんを責めるつもりは全くありません。

忙しいのに、何とか自分のネットワークを生かしてお姉ちゃんを習い事に通わせてあげるなんて、とても偉いと思います。

でも妹ちゃん、帰りたかったんだろうな…

妹ちゃんのうつむく様子は、今は小5になる私の長女が、低学年の時に児童クラブに通っていたときの光景とどこか重なるところがありました。
(状況は全然違いますが)

児童クラブを楽しんでいる子もいるなかで、うちの長女は児童クラブという場所にいつまでも馴染めないタイプでした。

当時、私はフルタイム会社員。
定時で上がれる日ばかりではなく、お迎えは18時前後になることもありました。

お迎えに行くと、いつも元気ない感じで二階の部屋から降りてくるのがどうにも心苦しかったです。

仕事があるために、早くお迎えにこれなくてごめん。
でも、仕事があるんだもん、仕方ないじゃない。

その思考ループを何度繰り返したことでしょう。

共働きの親は多いし、そのどちらも帰りが遅いお宅はたくさんあります。
だから、わがまま言っちゃいけないよねって思っていたし、長女に対しても、あなただけじゃないんだから頑張りなさいという気持ちをきっと無意識に押し付けていたと思います。

働く親が増えたから児童クラブという場所が生まれ、それは確かに本当にありがたいし、実際ものすごーくお世話にもなったのだけれど、

そもそも児童クラブに行かなくてもいいように、
せめてお迎えが遅い時間にならないように、

働き方のほうでもっと融通が利く方法って、ないんでしょうかね?

長女を児童クラブに通わせていた時、私はこの子の放課後の自由な時間を奪っているのではないかと何度も思いました。
本当なら、家に帰っておやつを食べたり、私と一緒に宿題をしたりできたはずなのに。
夏休みはその罪悪感がより一層強くなりました。

楽しく児童クラブに通っていたならそう思わなかったでしょうが、うちの子は友達を作るのも得意でなく、数少ない保育園からの友達が先に帰ってしまうと一人で孤独に過ごしていたようです。

私も頑張っていた(つもりの)お母さんの一人でした。
自分の中では最初、児童クラブは当たり前すぎる選択でしたが、子供がこんなに暗い顔になってしまうような場所なのかと思うと、自分の考えが間違っているのではないかという想いが日に日に強くなっていきました。

あの時の「慢性モヤモヤ」は、本当に辛かったです。

あの子の親も、そういった気持ちになっているだろうか?
それとも、あの子だけがくすぶった心を持ち続けているのだろうか?

しなくていい心配を、しています。

あの後すぐにお迎えきたかなぁ。

お家に帰って、ぎゅってしてもらったかなぁ。

笑顔は戻っているかなぁ。

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