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余白が世界を変えるかもしれない

今日は満月。
秋の澄んだ空気の中で、銀貨のように輝くお月様を見ながら夜ウォーキングをしていて、ふっと降りてきた気持ちがありました。

今、私はこの美しい満月を心から味わうことができています。
それをとても幸せに感じます。

私は少し前まで、社会的立場も、そこそこの収入も、手に入れていました。

けれども、ちっとも幸せではありませんでした。

(正確に言うと、幸せだと”感じて”いませんでした)

不安と不満を抱え、
閉塞感や重圧に苦しみ、
一人で勝手に責任を背負い、
自分が既に持っている幸せに気付けずにいました。

頭と心が別のことを考え、今に集中していませんでした。
目の前の瞬間をしっかり味わい受け取るということができていませんでした。

今は、仕事や収入はまだまだ自分の望むところまでたどり着けていませんが、その代わり、日々の小さな喜びや、沢山のものを天から与えてもらっているという幸福感を感じられるようになりました。

なぜか。
それは「余白」があるからです。

余裕と言い換えてもいいのですが、余裕が「(結果的に)余ったもの」ならば、余白は「敢えて、スペースを空けたもの」というニュアンスかなと思います。(この違い、伝わるでしょうか?)

余白は、意図的につくりました。
それがないと、苦しいです。

今思うと、子供達がもっと小さかった頃にこの余白があったら、

子供や夫への接し方、
仕事や職場の人間関係に対する受け止め方、
自分自身をもっと大切にする気持ち、

これらを歪めずに済んだかもしれません。

今は子供達が小5と小1になり、子育てに関してぐんと楽になりました。
(特に下の子が保育園から小学校に上がったのは大きい)

でも今も、子供が小さいのに頑張って仕事もこなして、毎日忙しくしているお母さんを思うと、胸が苦しくなります。
それを敢えて望んでいる場合はいいのですが・・・。

仕事と子育ての両立って、いつだって葛藤だらけで苦しい。
おまけに、1日24時間が全然足りない。
ストップしている暇はない、常に走り続けなきゃいけない。

現代の社会構造とか、経済状況とか、男女平等とか、自己実現とか、そういうことを一切無視した発言になっちゃうけど、

お母さん達に、もっと子育ての時間を味わうための余白を与えてほしい。
特に、子供が小さいうちは。

日に日に成長して変化していく様子だったり、
ただ一緒に過ごすという体験を、
心から味わえる環境にしてあげてほしい。

それが、お母さんにとっても、子供にとっても、深い愛の体験になるから。

そして、ゆくゆくは、子供の健全な未来へと繋がるから。

ちなみに、24時間子育てに専念できるようにしてほしい、という意味ではありません。専念すると、余白がつくれません。

余白も意図的に含めて、仕事や子育てとのバランスを取るということです。
資産運用のポートフォリオを組む時みたいに、はじめから含めておいて円環を形成するということ。

だって、余白は、自然発生的に生まれることはないから。

子供を育てるって、ものすごく大きなミッションです。

なのに、その大きなミッションを仕事と両立させようとする。

最近は、育休中に資格取得・学び直しなんてことが言われて物議を呼んでいましたが、なんでそんなに子育てに時間を使っちゃいけないんでしょうか。

子供を育てるというミッションを、軽視しないでほしいです。

現代の忙しくて責任を負い過ぎているお母さんたちが、ほんの少しでも余白を持てるような社会であってくれたなら・・・

今日のような満月を味わい愛でるだけの余白を持って子育てできたら・・・

もっと、悲しいニュースを減らせるのではないかと思うのです。

幸せの感情は伝播します。
でも、逆の感情も伝播します。

よい世界を作るために、どちらの感情を伝播させるのがいいでしょうか。

お母さんが幸せじゃなければ、子供も幸せにはなれません。

でも世間に向かって訴えて待っていても何も変わらないから、せめて、苦しさを抱える人が自らの内側に幸せを見出せるようなサポートをできないだろうか、と思った満月の夜でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

※学びや気づきをアウトプットしています。他の記事も読んでいただけたら嬉しいです。



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