見出し画像

Spica通信 vol.21 - HSPと五感 ⑤嗅覚のこと -

執筆担当


こんにちは。HSP向け匿名型コミュニティSpicaの住人、カオリです。

油断できない日々はいまだに続いており、いつもとは違った年末年始になりそうな2020年の年末。いつもと違えど、無事に年の瀬を迎えられることに感謝して、筆を進めてまいります。


今回のSpica通信は、五感シリーズ第5弾。

- HSPと五感 ⑤嗅覚のこと -です。



- HSPと五感 ④触覚のことはこちら…▼)

1.嗅覚って?

揮発性物質が嗅覚器の感覚細胞を化学的に刺激することで生じる感覚である。ヒトにおいては鼻腔の奥にある嗅細胞により電気信号に変換し、脳でそれを認識する。特定の化学物質の分子を受容体で受け取ることで生ずる感覚の1つであり、五感の1つに数えられている。(Wikipediaより抜粋)


少し難しくなりましたが、いわゆる「ニオイ」や「香り」の感覚ですね。また、香りと記憶には密接な関係があるようです。特定の香りを嗅ぐと懐かしさを感じたり、記憶がよみがえったような経験はありませんか?

それは、脳の伝わる部分の違いからくるもので、五感のうち嗅覚以外は「大脳新皮質」という比較的新しくできた理性的な脳に伝わり、嗅覚だけは「大脳辺縁系」という感情、本能的な脳に直接伝わるようです。

また、大脳辺縁系には「海馬」という記憶をつかさどる部分もあるため、嗅覚刺激によって、その時の感情が呼び起こされる仕組みになっているようです。

「この香りどこかで…」は、脳みその奥の方にこびりついているから起こるものであり、感受性豊かなHSPにとって、刺激による影響が大きな感覚ともいえそうです。


2.HSPが苦手とする嗅覚情報

Spicaのみなさんは、どんなニオイが苦手なのでしょうか。

・合成香料(バニラ、ココナッツなど)
・タバコなどの煙
・香水
・洗剤や柔軟剤の香り
・幼稚園や保育園、学校
・電車やバス、車の中
・エレベーターの中
・病院

書きながら思わず息を止めてしまい、なんだか苦しくなってきました。


3.苦手な嗅覚情報への対処法

皆さん、苦手なニオイに対してどんな対策をしているのでしょうか?

・できる限りその場を離れる
・マスクをつける
・好きな香りのマスクスプレーを使う
・洗剤、化粧品などは無香料や天然の香りのものを選ぶ
・食品は香料が使われていないか確認してから買う
・ゆっくり呼吸するとニオイを感じない気がする(あくまで気がする)


4.心地よい嗅覚情報

ちょっと息苦しくなってきたので、いい香りのイメージで気を取り直しましょう。

・好みの香水やアロマオイル、お香
・花やお菓子、柑橘系の香り
・コーヒーや紅茶、ハーブティー
・女の子の赤ちゃんのにおい
・田舎の空気
・草や土のにおい
・新しい本のページを開いたときのにおい
・革製品
・たき火
・自分のお布団
・人の肌のにおい
・愛する人の髪の香り


嗅覚はより本能的な感覚であり、内に秘められた野生的な部分を刺激する感覚です。そう考えると、敏感なセンサーでいち早く危険を察知し、自分にとって心地よい環境を嗅ぎ分けることは、HSPの得意分野といえます。

ついあれこれ頭で考えがちなHSPですが、時には野生の勘を頼りに、オイシイ匂いのする方へ直感的に進んでみる。そうしたら、人生の新たな道が開けるかもしれませんね。

敏感なセンサーは、ふんわりと香り立つ幸せのために用意されているのです。



オイシく香って記憶を呼び覚ます星Spicaはコチラ…▼)


以上、HSPと嗅覚にまつわるお話でした。
今回でこのシリーズはひと段落となります。
ここまでたくさんの方に目を通していただき、大変嬉しく思っています。

最後までお読みくださりありがとうございました。
また、来年のSpica通信でお会いしましょう。

読んでくださる皆さまのおかげで、1年間執筆を続けることができました。ありがとうございました。2021年もどうぞよろしくお願いいたします。


名もなき星の声は、届いていますか―

                     (文:カオリ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?