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Spica通信 vol.18 - HSPと五感 ④触覚のこと -


執筆担当


こんにちは。HSP向け匿名型コミュニティSpicaの住人、カオリです。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは、昔の人はよく言ったものですね。引き出しの奥から引っ張り出してきたシャツの袖口を、しっかり腕まくりして、筆を進めてまいります。


今回のSpica通信は、五感シリーズ第4弾。

- HSPと五感 ④触覚のこと -です。


- HSPと五感 ③味覚のこと -はこちら…▼)

1.触覚って?

触覚とは触れることで物体の形などを認識する能力。 触覚や圧覚の生理的基盤としては、圧力の変化に対して応答する細胞が主たるものとして考えられている。(Wikipediaより抜粋)


うーん、なんだかちょっと難しい話になってきましたね。

触覚」というのは皮膚感覚のひとつであり、ほかには「痛覚」「温度覚」などがあるようです。HSPは痛みにも敏感で、周囲の空気にも影響を受けやすい印象があります。今回は触覚を含めた「皮膚感覚」にスポットをあててお話を進めていきます。

皮膚感覚(ひふ かんかく)とは、触覚、痛覚、温度覚など、主に皮膚に存在する受容細胞によって受容され、体表面に生起すると知覚される感覚のことを指す(Wikipediaより抜粋)


2.HSPが苦手とする触覚情報

皮膚感覚にも敏感なセンサーを持っているSpicaのみなさんは、どんな感覚が苦手なのでしょうか。

・日光(ちょっとでも浴びると湿疹とかゆみが出てしまう)
・湿気
・毛糸のちくちく
・合成繊維の服
・ストッキング、タイツ、レギンス、タイトすぎるボトムなど、締め付けの強い衣類
・冷たすぎる飲み物や食べ物
・よくある緑色のハンドソープで湿疹が出る(公共のトイレで手を洗う時は躊躇)
・行き過ぎた人工的温度調節(エアコンは冷える、暖房は顔が火照る)
・不織布が肌につくのは不快(頭痛のもと)
・しゃりしゃりしたおしゃれなサテン生地
・100均によく売っているもこもこしたタオル(速乾系の人工的なやつ)
・シャツの襟についてるタグ
・デニムは肌にはりついてゴワゴワして苦手
・タートルネックは首がしまる

読んでいるだけでだいぶ不快になってきましたよ…(笑)

3.苦手な触覚情報への対処法

上のような苦手に対して、みなさんどんな工夫をしているのでしょうか?

・日光を浴びる時間を少なくする
・運動するときは日の出前後にする
・部屋の温度を一定に保つ
・風呂に入って汗を流す
・天然繊維の衣類や布製品を選ぶ
・ハンドソープと洗濯にはミヨシせっけんを愛用
・マスクは面倒でも布製のものを使う
・ネットで買い物をするときは素材感が不明なものは避ける
・できるだけ試着してから買う
・服のタグは外せるものは外す

心地よい暮らしのために、いろいろな工夫をしているようですね。

4.心地よい触覚情報

最後はお決まりの、みなさんがスキな皮膚感覚を集めてみました。

・いつも使ってるタオルケット
(どこに行っても寝付きが悪かったのに、持っていったら速攻寝れた)
・芝生
・干したての布団
・つるつるなもの(施術後のネイルとか河原の石とか)
・リネン(麻)のさわり心地
・うさぎのもふもふ
・毛布の肌触り
・革製品全般
・シルクのインナー
・旅先の空気
・指のあいだをすり抜ける愛おしい髪
・繋いだ手のぬくもり


皮膚感覚はあいまいな感覚でもあり、日常的に意識することは少ないかもしれません。食べるときは舌、嗅ぐときは鼻、触れるときは主に手のひらで感じることが多いですが、人間のからだは皮膚に覆われており、触覚のない部分は存在しません。さらに直接触れた感覚だけでなく、温度や日光、その場の空気感など、目に見えないものまでも感じ取っています。

皮膚は自他の境界線であり、ついなおざりにしがちな触覚を意識することで、HSPが苦手とする心の境界線もしっかりと引くことができるのかもしれない。

今回の執筆を通じてそんなことを感じました。
もっと、肌で感じたい。
そうして摩擦を起こせば、面の皮が厚くなる。

私たちHSPは、嫌でも他人の気持ちを考えずにはいられないのですから、ちょっと図々しいくらいでちょうどいいのです。


図々しく生きる練習ができる星、Spicaはコチラ…▼)


以上、HSPと触覚にまつわるお話でした。

最後までお読みくださりありがとうございました。
次回に向け、Spica誕生1周年のSpecialな記事を執筆中です。

どうぞお楽しみに。


名もなき星の声は、届いていますか―

                     (文:カオリ)

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