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Spica通信 vol.9 - HSPと五感 ②聴覚のこと -


執筆担当


こんにちは。HSP向け匿名型コミュニティSpicaの住人、カオリです。

本当に、日々不安が増すばかりで騒動に終わりが見えず、咲いた桜もとても寂しそうです。こういうときこそ、普段の生活の中に小さな喜びを見つけることが、生きる希望になります。今日も平常運転で、筆を進めてまいります。


さて、今回は前々回の五感のお話に続く、聴覚のお話です。

-HSPと五感 ①視覚のこと-はこちらをClick…▼)

1.聴覚って?

音の信号を神経活動情報に変換し、音の強さ、音高、音色、音源の方向、リズム、言語などを認識する能力、機能を指す。いわゆる五感の一つである。                     (Wikipediaより抜粋)


聴覚はご存知のとおり耳を通じて得られる感覚です。身の回りの音は鼓膜(直径8 - 10mm、厚さ0.1mmの膜)から内耳にある小さな骨に伝わり、さらに奥にある膜が音の周波数に応じて振動することで、音の種類を内耳神経に伝える仕組みのようです。耳って、すごい。

内耳神経に伝わった刺激は電気信号に変えられ、視覚と同じ大脳辺縁系へ到達します。聴覚による刺激は感覚刺激全体の1割にも満たない、という説が一般的ではありますが、本当にそうかなぁと思ってしまうくらい、あらゆる音が脳みそ全体を駆け巡っているように感じるのは私だけでしょうか。

2.HSPが苦手とする聴覚情報

Spicaのみなさんに、苦手な音を聞いてみました。

・モーター音やエアコンのファン
・時計の秒針
・電車の音や工事現場の音
・子供の騒いでいる声、泣き声
・感情的な声、怒鳴り声
・うるさい居酒屋の話し声
・苦手な声質の人との電話やラジオ、歌声
・ASMR(Autonomous Sensory Meridian Responseの略で、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚のこと。こちらを取り入れた動画が人気になっているようです)
・スーパーのビニール袋のカサカサ音
・突然のインターホン、電話の着信音
・テレビの音
・自分の話し声
・日常生活の音全て

わかる~という声が聞こえてきそうな気がします。

3.苦手な聴覚情報への対処法

次に、苦手な音に対する工夫を聞いてみました。

・耳栓やイヤホン、ヘッドホンをする
・時計はデジタルにする
・家電を買う時にはデシベル数も考慮する
・静かなお店を選ぶ
・付き合う人を選ぶ
・住環境を念入りに選ぶ
・あらゆる音量はできるだけ下げる
・不快を感じたら可能な限り移動する
・自分の呼吸や歩く感覚、目に入った情報など別のことに集中する
・疲労するとダメージが倍増するので、疲れを溜めない

このような形で工夫をされているようです。ぜひ参考にしてみてください。
私自身もすっかり耳栓を持ち歩くようになり、それだけでも世の中が少し優しく感じられるので不思議です。

4.心地よい聴覚情報

最後は、心地よい聴覚情報を耳の中に響かせながら、気持ちよく終わります。

・大好きなアーティストの音楽
・お気に入りの1曲
・好きな楽器の音色
・カエルの鳴き声
・小鳥のさえずり
・枯葉を踏む音
・水の流れる音
・さざなみの音
・雨粒の音
・雷の音
・お経
・本気じゃない口喧嘩
・愛する人のささやき

視覚のときのお話と重複しますが、快適HSPライフの秘訣は苦手を減らし、スキを増やすこと。どんなに小さな音でも、ないがしろにせずじっくりと向き合うことで、日々の暮らしを美しい音で彩ることができます。

こういった状況だからこそ自分の心に耳を澄ませ、研ぎ澄まされた感覚を信じ、じっと待つのみです。人間の持つ底力を信じる時ですね。


以上、HSPと聴覚にまつわるお話でした。

最後までお読みくださりありがとうございました。
また、次回のSpica通信でお会いしましょう。

名もなき星の声が、あなたにも届きますようにー

                         (文:カオリ)


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