フェリーで東京から徳島へ(瀬戸内ツーリング①)
4月某日。晴天。
念願の瀬戸内ツーリングの決行日。
初めてのフェリー泊、ソロツーリング、6泊7日。
数ヶ月前からせっせと準備し、ワクワクしながら計画し、指折り数えて待ちに待った初日の朝。
目が覚めた時にまず考えたこと。
「やばい。行きたくないかも。」
この時の心境を振り返ってみると、自分にとってチャレンジングな旅を目の前にして、ようやく現実検討能力というか、危機管理能力みたいなやつが発動してきたのかもしれない。
だとしたら、だいぶ遅いけど。
(途中で何か踏んでパンクしたらどうしよう…)
(フェリーが揺れて船酔いしたらどうしよう…)
(6泊7日って体力的にもつのかな…)
(途中で雨降ってきたらどうしよう…)
などと不安と憂鬱がぐるぐる頭を駆け巡る。
この期に及んで『ビビリ』な自分自身になかば呆れつつ、「もう振り込むものは振り込んだのだから腹を決めなさい!」と大人の事情を飲み込ませ、期待3不安7くらいで心に折り合いをつけて出発!(※以上はすべて私の頭の中だけの出来事です)
有明の東京港フェリーターミナルに到着。
乗船を待つ相棒の390DUKE。これから頼りになるのはキミだけだ。
出航を待つ愛車とフェリーを見てたら不安な気持ちがだんだんと薄らいでワクワクが優勢に。なんとも単純だけど、やっぱり旅立ちの日の高揚感に優るものはなかった。
19:30、定刻どおりに出航。
ちなみに往路でお世話になったフェリーの名前は『りつりん』号。高松の栗林公園(りつりんこうえん)から。
このほかにも『びざん』(徳島の眉山)、『どうご』(松山の道後温泉)、『しまんと』(高知の四万十川)と、四国4県にゆかりのある名前を持つ3隻が、東京港〜徳島港〜門司港を毎日往復している。
出航後は真っ先にフェリー内を探検。
噂には聞いていたけれど、自販機のバラエティにびっくり。ご飯、麺、惣菜、軽食、つまみ、スープ、パン、アイスなど、なんでもこい。
このほかにアメニティ(シャンプー、タオル、かみそり等)の自販機もありました。
大浴場、シャワールーム、洗面所(この他にパウダールームもある)も完備。大海原を眺めながらの入浴ができる。
※ただしドライヤーの風量が史上最弱でした。誰かが隣でため息ついてるんかってくらい。ロングヘアなので乾かすのが大変で…持っていけるのなら私物持参が無難。
レトロなゲームコーナーも。洗濯乾燥機も新しい機種っぽい。
最大3人が泊まれる個室。大部屋もあるけど今回は一人旅なのでこちらを予約。
二段ベッドとマットレス、TV(BSのみ)、ミニ冷蔵庫、電源コンセント、ハンガー、鏡、ファブリーズが用意されておりエアコンも設置。快適でした。
個室はこの他に二段ベッドが2つある広いタイプや、ペットと泊まれるタイプもあるらしい。
甲板に上がると、東京ゲートブリッジがライトアップされていた。橋の下をくぐって17時間の船旅の開始。この頃には、不安はどこかに姿を消して、ワクワクの完勝。
さてさて、どんな旅になることやら。
【BGM】四月の風(エレファントカシマシ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?