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就活で追い詰められて過呼吸になった話③

大学3年10月

このぐらいの時期になると冬季インターンの募集が始まります。夏のインターンを逃してしまった自分には、冬季を逃すわけにはいきません。幸いなことに、単位はほぼ取ってしまったので授業も殆どありません。

手始めにリクナビとマイナビに登録します。余談になりますが、この時までリクナビとマイナビは同じ会社だと思っていました。業界地図や四季報も買い、就活スタートです。

とりあえず自己分析を行いました。教授,先輩,友人が口々に大切さを説いていたのでやるしかありません。元々日記を付ける癖があったので文章を書くことは苦にならず,さくさく進みます。しかしながらここで第一の壁にぶつかります。

自分学生時代になにもしてなくね?

様々なESを眺めていると皆バイトリーダーや売り上げに貢献、サークルリーダーにTOEIC等輝かしい功績を残しています。一方の自分はサークルを途中で辞め、バイトを複数掛け持ちはしているもののバイトリーダーなんて制度はなく、大学の勉強外で資格を取ることもない。

就活ってそんなスーパーマンしかいないの…?

それが最初の感想でした。

まだこの時は自分の汚れを見ないふりしていた時です。さして実績もなく社交性もない割には、どこか「ウェイ」と自分は違うと思っていました。大学の授業は真面目にやり成績もトップクラスですし、ろくに遊びもせずバイトと勉学に明け暮れている自分の方が社会からも必要とされる。そんな勘違いと傲慢で自分を騙していました。

臆病かつ能力に自信のない自分は、本当は「優等生」のメッキが剥がれることを何よりも恐れていました。そのため就職活動で失敗したくない、そんな気持ちを持ったまま活動に取り組む矛盾した一面も持ち合わせていました。

スーパーマンの一面に面食らわせられましたが、そうは言っても企業。大学の勉強をしっかりしている人が取られるはず。真面目で、やることをやってきた人が取られるはず。今思えばなんの根拠もない思い込みですが、気を取り直して自己分析です。

この時私の希望は化粧品研究職でした。

化粧品業界は女性に人気,そして研究職なんてその最たるもの。理系の大学にいれば院生が研究職において優遇されていることなんてわかります。当たり前です。しかしこの時の私は無謀にも学部卒で研究職に挑戦しようとしていました。授業の中でもやはり実験の面白さは格別です。加えて,それが好きなものの事となるとやはり幸せでしょう。

最初から厳しい戦いだと分かっていたので,内定を1つも取れないかもしれないということはうっすら考えていました。ですがやらないで諦めることはできません。院生との圧倒的な実力差を,就職活動に時間をかけることでどうにか解消しようと目論見ました。

そして同時に,やってだめなら院進学しようかなということを考えていました。ですがこの時はまだ考えているだけで「そうはならないだろう」とどこかで自分を信じる気持ちもありました。

フラグがっちり立ってますね。笑

「就活で追い詰められて過呼吸になった話④」へ続きます。


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