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もしもし、カラダさん

身体そのもの、同じものは一つとして無い。
それこそが個性である。

養老孟司

水槽ちゃんは、どう思うの?
水槽ちゃんは、どう感じたの?
水槽ちゃんは、どうしたいの?

最近よーく聞かれて、その度に、ナーンにも答えられなくて「考えときます」と言う。

本当なんにも考えてないんだな私、とがっくしくるのと同時に、自分の意見とか、個性がないもんだと、さらにがっくしくる。

私はだいだいのことにこだわりがないから「どこ行きたい?」と聞かれて「どこでもいーよ」と言ってよく怒られる。最近は反省して少しは考えるようになった。

個性ってなんでしょう。
人と違う意見を持つこと?
自分らしいファッション?

何やら「人と違う」ということが重視される世の中だなあ、と思いながらも
私自身も「みんなと違うわたし」になりたくて躍起になっている時があった気がする。今もそう?

冒頭の養老先生の言葉は、そんなあくせくとした心に、じんわりと、確実な安心を与えてくれた。

私たちの体こそ、最大の個性なのです。

考え方や感じ方、それだけが個性じゃないし、もはやそこに個性を追い求めなくてもオッケー。
好きな部分も、嫌いな部分も、便利な部分も、不便な部分も、ぜーんぶひっくるめて、わたしのたった一つの体、個性。

体が感じることを大切にするって、案外大切、と最近気づいた。

頭で考えてばかりいると
…もちろん考えること大切なのだけど
体で感じることがおろそかになっている。

今なにしたいの?
どうしたいの?
どう感じてる?

自分の体に問うてみる。
頭では分からないことも体は知ってて、意外と答えをくれるかもしれない。

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