見出し画像

雇用と犯罪の関係性①

当たり前の事ですけど、仕事がない人は継続的な収入がありません。収入がなければ自立した生活ができない為、自害せずに生きていくには、人に集ってヒモ生活を送るか、生活保護を受けるか犯罪を犯すしか方法はありません。
『雇用』ということを幅広く真剣に考えると、会社や個人の事だけではなく、社会全体の問題なんだとあらためて気付かされます。

オリーブの木窃盗

今年の一月に窃盗に遭いました。
盗まれたのは『オリーブの木』です。

『人探しのプロの物を盗むなんて上等じゃねーか』と心に思いながら…

早速、防犯カメラの解析に取り掛かると、
身長165cmくらいの60代男性で、マスクや手袋もせず白昼堂々に駐輪場へ侵入し、180cmくらいあるオリーブの木を鉢ごと徒歩で持って立ち去った模様。
持ってきた買い物袋に鉢を入れて、あたかも植物を購入したかのような状態を作り出していて、犯行は計画的といったところ。
一度、下見に来ているのだろうなと思い、別の日の映像を見てみると10日前に下見に来ている。

中央:敷地に侵入する容疑者(提供動画からのスクショ)


『プロファイル』
◼︎植物を鉢ごと持って歩いてるので土地勘のある近所の奴か、仕事で一時的に来てる奴。
◼︎仕事で来てる奴だとしたらどこかの駐車場に車があってそこまで徒歩で持ち去った。
◼︎味をしめてまた繰り返す。
◼︎防犯カメラに気づいてなさそうだったので素人の可能性が高い。
◼︎マスク手袋もしてなかったのでおそらく前科前歴のない奴。

まあ、こんなところだろうと分析。

刑事事件なので、警察に連絡して対応してもらう事に…。
当然のことながら、この手の窃盗事件は現行犯じゃないと捕まえるのは難しいと説明を受け、映像の提供と指紋の採取をしてもらいました。

刑事事件でも自分で出来ることはある

別件での逮捕待ちをするのではなく、先手が打てるくらい、ある程度のアクションは自力で起こさなくてはならない。焦るとロクなことはないけど、再犯の可能性がある以上、早いに越したことはない。

個人として単独で動くこともできるけど、依頼者となり調査会社を動かすこともできる。

まずは、SNSとマスコミの活用。
日テレ、TBS、フジテレビに報道を依頼して、夕方のニュースと朝のニュースで3日間くらい報道してもらいました。
おかげで、盗まれたという事実は近所の人たちにもバレバレとなりましたが…

当たり前ですが、まだ容疑者の段階なので犯行の映像では顔にはモザイク処理がされていました。
なので、もう少し強みを出すためSNSには顔まる出しで静止画、動画を上げました。

これだけの事があれば、どんなに疎い人でも、このオリーブの木の窃盗が騒ぎになっていることくらい気づくはず…

さらに、

持ち去った方向に、防犯カメラが設置されているマンションを発見したので、その管理会社に連絡して映像を提供して貰えないかと交渉。
警察に対してなら提供可能ということで協力してもらうことになり、後はビラでも作成して問い合わせを待つことにしよう。

窃盗ジジイを見つけた!…が

やはり、近所の奴だったか…。

犯行があってから約1ヶ月が過ぎた、ある日
偶然に自宅から100mくらいのところですれ違った。
後で映像で確認したが、普通に犯行時と同じ服装で自宅の前を歩いていた。

左側:犯行時と同じ服装


『舐めてんのか?コイツ』

ただでさえ、こいつの顔は特徴があってわかりやすいが、調査という仕事をしている我々は頭に焼き付けた顔は絶対に忘れない。

脳みそを一気に仕事モードに切り替えて、尾行を実行する。

続きは次回

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?