目からビーム28 同胞に冷たい韓国人活動家
パリでは黄色いベストのデモ隊が暴徒と化しているようだが、沖縄ではピンクのベストを着た中年女性たちが猛威を振るっている。なんでもこのオバチャンたち、「平和オモニ会」と称する韓国の団体なのだそうだ。
ピンクの背には、「地球に爆弾落として火星探査?」「武器工場を閉めろ、平和は大切なものだ」などという、わかるようでよくわからないフレーズが日本語で躍っているが、要は、反基地「平和」団体のつもりらしい。このベストを着て横断幕を掲げ、舗道を練り歩き、県庁前広場を占拠して奇怪なダンス・パフォーマンに興じたかと思えば、公立小学校の敷地にまで入り込み示威行為を繰り広げるなど、まさにやりたい放題である。
そもそも外国人の政治活動は禁じられているし、他国の国防に関する問題に口を出すのは内政干渉というものだろう。韓国にも軍隊があれば、米軍基地もあるし、ここ数年、軍事費は右肩上がりでいずれ日本を追い越すといわれている。地球から兵器を無くしたいのなら、まず自国の政府なり軍に向かってデモするのが筋ではないか。水爆とミサイルで世界を恫喝している同胞の国がすぐ隣にあるが、それには対して彼女らが声を挙げているふしさえない。と思ったら、ピンクのベストの胸の部分には、英語で「Release Sanctions against North Korea」(北朝鮮に対する制裁を解除せよ)の文字。お里が知れるとはこのことである。僕も、普天間や辺野古ではハングルで書かれた垂れ幕を多数目撃したが、反基地運動に親北極左の韓国系団体が想像以上に紛れ込んでいるようだ。
辛淑玉氏という在日韓国人活動家も反基地活動に首を突っ込み、最近では「沖縄独立論」まで口にしているようだが、余計なおせっかいは置いといで、済州島独立運動でも主導したらよかろう。彼女のことである、きっと多数の同調者・支援者が声を挙げるに違いない。
在日韓国朝鮮人のルーツである済州島は、まさに彼女のフィールドワークの対象である「差別」の歴史を背負っている。朝鮮本土とは異質の文化をもち、ゆえに李朝時代は流刑地とされ、李承晩政権下では大虐殺も行われた恨(ハン)の島だ。地域差別は今も続いている。
なぜ、祖先の血と涙の埋もれた済州島を解放せずして、沖縄ばかりにかまけるのだろう。あまりにも同胞に冷たいのではないか、と僕などは思う。
初出・八重山日報
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▲済州島四・三事件を題材にした初の映画『チスル』予告編。
▲『チスル』公式サイト。《日本に逃れた島民も多く、事件前に28万人いた人口は激減した。》とある。日本が救った命も多いのだ。差別だけで在日を語るべきではない。