【7/20は中小企業の日】導入事例|創業77年、海外との取引に歴史ある機械専門商社「マツイ」がAI英会話を始めた背景(前編)
この記事3つのポイント
グローバル化に伴い、全部署で海外取引が急増:経営陣のみならず、現場で活躍する社員も英語を話せなければ、業務が回らない状態に。
専門知識×英語力の課題:機械専門人材の英語力向上が、英語人材の新規採用より効果的な人材育成策と判断。
中小企業でも導入が容易:費用面・運用面で負担が少なく、全社員での取り組みが可能なAI英会話を選択。
日本企業が世界市場に挑む中、英語力の強化は避けて通れない課題です。中小企業においては限られた予算やリソースで効果的な英語学習環境を整えることが求められています。日本発のAI英会話「スピークバディ」は、手軽にスピーキング力を強化できる点が評価され、人材育成に多大な時間やコストをかけづらい会社でも導入が進んでいます。
今回の連載では、中小企業庁が定めた「7月20日 中小企業の日」に合わせ、英語人材の育成に取り組む中小企業の成功事例を紹介します。
第1回・第2回は、創業77年の機械専門商社マツイ様の取り組みをお伝えします。【前編】では、機械部品の輸出入を祖業に発展し、海外との貿易にも歴史ある同社が、なぜこのタイミングでスピークバディを導入したのか、その経緯について同社代表取締役社長 松井様・営業本部西山様に伺いました。
英語ができる人の採用より、機械専門人材の英語力向上が近道
ー機械専門商社の特性上、御社での業務は英会話力が求められる場面も多いかと存じますが、海外とのコミュニケーションにどのような課題がありましたか?
松井様:機械専門商社として、当社の業務は海外とのコミュニケーションが重要な要素を占めています。
インターネットの普及により、製品に関する情報が溢れ、お客さまのニーズの多様化が進みました。同時に、日本にはまだない製品が欲しいというお客さまも増え、購入先も急速にグローバル化していきました。すべての部署で毎日新たな海外との取引が発生するなか、経営陣や国際部のみでは商談に対応することが難しくなり、各部署の現場で働く社員にも英語が必須のスキルとなりました。
西山様:だからと言って、英語が堪能な方を新たに採用すれば良いというわけでもないのが難しいところです。お客さまの求める機械の仕様を把握し、製品を手配するには、機械に詳しいことは必須条件です。専門知識の習得には5年〜10年かかることを考えると、既存社員の英会話力を鍛えることがより近道でした。
コロナ禍での短期留学中断・人員増を機に、みんなで挑戦できるAI英会話の導入へ
ーその課題に対し、これまでどのような育成施策をとってこられたのでしょうか?
松井様:英語人材の育成については、私自身が組織課題として強く認識していたこともあり、10年ほどあらゆる施策を試しましたが、予定が合わない、レベル感が合わない、モチベーションが保てないなどの理由でほとんどの施策が続きませんでした。
一方、フィリピンへの短期語学留学は効果がありました。2018年と19年に3人ずつ派遣をしたのですが、1ヶ月間朝から晩までマンツーマンで英語漬けのレッスンをしてもらった甲斐があり、参加者のTOEICのスコアが飛躍的に伸びたほか、英会話への意識も変わり自信にもつながったようでした。採用面でもアピールポイントとなり大成功でしたが、2020年のコロナショックで一時的に中断せざるをえなくなってしまいました。
ー色々な試行錯誤を経て、どのようにAI英会話という選択肢が生まれたのでしょうか?
松井様:短期語学留学を一時中断した後しばらくは、それに代わる手段になかなか出会えませんでした。
そうしたなか、これから人手不足や世代交代が進むなかでも事業を拡大していくためには、業績が好調ないまこそ採用・育成を進めようと、2020年から24年にかけて約30人の新しい仲間に入社をしてもらうことになりました。
こうした組織の状況も重なり、教育プログラム強化の一環として、新しく入った社員のモチベーションにつながり、社員同士の話題にもなるような英会話学習ツールを探していたところ、社員に広く利用してもらえそうなAI英会話に出会いました。
ー最終的にAI英会話スピークバディを導入いただいたのはなぜでしょうか?
まず、スピーキングに特化しており、対面で話せる能力を重視する当社のニーズに合致していました。また、AIを使ったプログラムで、時間の自由度が高く、毎日少しずつ英語に触れる機会を作ることで、英語を話すことの敷居を下げられると考えました。カリキュラムも多様で、初級から上級まで幅広く対応できる点が評価されました。さらに、運営管理が簡単で、導入費用もリーズナブルなため、会社として負担なく、社員みんなでトライできることも大きな決め手となりました。
西山様:スピークバディ法人事業部の方の熱心かつ丁寧な説明にも背中を押されました。他社の成功事例も豊富に紹介いただき、ストイックに社員の学習進捗を管理するのではなく、参加のハードルを下げてまずは多くの人に参加してもらうという選択ができたのもよかったです。
海外事業・組織が急拡大するマツイ様において、機械のプロフェッショナル・営業パーソンたちの英語力向上への期待から導入が始まったスピークバディ。
【後編】では、導入後の反響についてお話を伺いしているので、ぜひ合わせてご覧になってください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?