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♤9 最悪の状況

窮鼠猫を噛む

追い詰められて逃げ場がなくなったネズミは、猫にかみつく。弱者も絶体絶命の窮地に追い込まれると、必死に反撃することのたとえ。
[解説] 猫は、いわばネズミの天敵で、ネズミが争ってもとても敵わない相手です。 
コトバンク

絶対に敵わない相手に一か八かで立ち向かう状態の例え。この言葉を知ってから今に至るまで使う機会あるのか考えてたけど、使わなかった。
思い当たるので病気による手術があったけど、自分よりも手術でお医者さんに討伐してもらってたからまた別な気がする。

よくよく考えると万国共通で「猫とネズミは相性悪い」ってなってるの面白い。イギリスでは皇室にネズミを駆除するために配置された由緒正しい猫様がいる。(首相官邸ネズミ捕獲長って立派な役職もついてる。めちゃくちゃカッコイイ)

だけど唯一、立場が逆転している猫とネズミがいる。
本来猫のほうが賢い筈なのに、こちらの世界ではネズミが主導権を握り身体の小ささを活かし敵とする猫を嵌める。
トムとジェリーっていうんですけどね。

トムとジェリーは、アメリカの人気短編アニメシリーズで、お調子者のネコ•トムと狡賢いネズミ•ジェリーのドタバタ劇。
夏休みのアニメ祭りで放映されたり、おばあちゃんの家にあったり、耳鼻科の待合室で流れてたりと何かしらのきっかけで目にする機会が何かと多い。千葉のネズミと埼玉のネコと同じくらい関わる頻度が高いキャラクターだ。

本来出逢えばジェリーが不利になる筈なのに、トムがやられて七変化するのが面白い。話のテーマが違うだけで毎回どちらかが先に仕掛けて、やられた方は反撃して、手を出した方は待ち構えて…って同じ展開なのに何で飽きないんだろう。
そして彼らはこんなに長くやり合ってるのに学習しないのも不思議。

少し本題から離れて、猫とネズミが犬猿の仲になった話でも。ポピュラーなところで十二支の話だろう。

ネズミに騙された猫

神が十二支の動物を決める際、家の門の前に来た順番に決めることにした。牛は足が遅いから真っ先に出かけ、一番に門の前についた。

しかし、門が開けられる時、牛の頭の上に乗っていた鼠が牛の前に飛び出て、鼠が一番になった。
また、猫も十二支に入れてもらおうと準備をしていたが、鼠が集合の日をわざと間違えて教えたので十二支に入ることができなかった。
それで今でも猫は鼠を追いかけ回す。
という話。

自分より弱いものに騙されるなんて溜まったもんじゃないね。
でもこの関係…デジャヴ…

トムとジェリーがその代表。仲悪いけど仲がいいからできる悪さみたいな一面がある。
アニメの主題歌?にも「仲良く喧嘩しな」という楽曲があるらしい。アンビバレントだけどしっくりくる。
(アニメーションだから誇大表現になるのは目をつむり)なんだかんだ互いを配慮してやってる気がする。それこそ子供同士のケンカみたいに。

これを人間で表すとツンデレになったりケンカップルになったりするのかな。
日本のオタク文化の寛容さには頭が上がらない。それだけ平和に過ごせる貴重な国だから、このまま平和と安寧を保ちたい。そのために、できる範囲で丁寧に過ごそう。

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