変な記憶

抜歯する夢を見た。抜かれたのは奥の奥にひっそりと生えた『親知らず』しっかり上下左右四本も生えてて、なんだかなあである。
昔歯列矯正の相談をしたついでに八重歯を抜いたんだけど、悶絶したから奥歯でもかなーり痛いのだろう。
夢の私は麻酔液を口の中に含み、だんまりを決めて吐き出し「ええい、ままよ」と目を瞑る。
舌を動かさないようにしなきゃと思っていたら
「はい、右終わり。次左ね」
え、もう?歯ってそんなにあっさり抜けるの?
抜歯と言ったら機械がキュイイイイイ、ぐぐぐ、ぶちって擬音のオンパレードなのに、なんか、麻酔で歯の隙間をふやかして、│鞣《なめ》すように抜いたのだ。
そこから先は再び暗くなり、現実世界で起きた。
ちなみに上下左右四本しっかり親知らずがあるのも、今月抜歯予定があるのも事実である。
上の歯はいいとして、下の歯が見事な垂直なのだが……今は何も考えない。

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