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カッコイイの再定義。

昨日は私の誕生日。

誕生日だからってレベルアップの音は鳴らないし、能力が自然と増えるわけでもないから、能動的に変わるしかない。

幼い頃から憧れてた朝を過ごしてみた。

朝ごはんは目玉焼きだけ。

珈琲を時間かけて淹れ、カーテンを片側だけ開き、窓も開ける。
外は曇っていたけど、これくらいが丁度いい。

テーブルの上に無造作に置かれたキャスターホワイトと安いライターを左手、珈琲が入った黒猫の描かれたカップを右手に窓辺に腰かける。

カップを床に置き、煙草を口に咥えその先に安い熱を灯す。

ゆらりゆらり煙がくゆる。

私の寿命が空に浮かぶ。
それに覆いかぶさるように珈琲の湯気が立ち昇る。
ニ種類の煙は私の目の前で交わり、仲良く消滅した。

2週間前に見た短編映像も、珈琲と煙草をモチーフにしたものだった。

ショートムービー11本で構成されていて、皆煙草と珈琲をお供に様々な雑談をする。

映像もすべてモノクロームで、それが一層両者の魅力を引き立てている。

私の今の行動もモノクロームに染まったら少しは格好がつくのかな。誰か切り取ってくれないかな。

この瞬間だけでもカッコいい姿で有りたい。
いや、ずっとカッコいい大人でありたい。
だから、色んなカッコいいと出会わなきゃ。


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