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詩学校課題 「のらりくらりはいり」

芥川龍之介の文をを初めて読んだのは中学2年だった気がする。

教室の窓の外からは、野焼きの煙とごみ焼却施設から発生する腐った玉子の匂いが混ざった環境汚染を促進させる空気が入ってくる。
世界一嫌いな匂いに眉をひそめた10年前。今は群馬のからっ風を真正面から受け眉をひそめる。
風との相性は微妙な人生だ。嵐も藤井風もそこまでハマらなかった。

集団行動を条件反射で拒絶し、本の世界に逃避してた私よ、捻くれて初手から玄人向けの本を手に取り挫折し、真夜中にこっそりウィキペディアで答え合わせして「あ、この本読みましたけど?」って知ったかぶりしてた私よ。呆れるが今でもやっている。

詩は国語便覧に載ってた中原中也や寺山修司の代表作をいくつか知ってるくらいで、進んで読むことはなかった。
のに、書く側になる。そして朗読する。信じられないでしょ。
詩はもちろん、なんとなくで書き始めたエッセイは1年半も続くし、文学館の3階でエッセイの書き方講座開くからね。資料作りきって安心して「なんとかするでしょ。当日の自分が」って責任転嫁したら30分も時間余った。
でもその癖があったから今こうして好きに文章を書いてるのかって思うと恨むわけにはいかない。

20歳になったと同時にお酒と煙草解禁して、その2年後は前橋で一人暮らし始めて、文章書いて過ごしてたら、なんともうすぐ25歳になる。
これが一番の衝撃。四半世紀も生きた。すごいでしょ。ありがとね。

とりあえずこれから10年後の自分をからかう計画をたてようか。

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